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パワーストーン(天然石)を買って「これ、本物?」「偽物?」と心配になったことはありませんか? 実は、天然石で本物、偽物は白黒はっきり分けられません。 ※詳しくはこちらも読んでみてください。 知恵ノート:「パワーストーンの本物、偽物について考える。」 天然石と言いながら人工ガラス……は誰が見ても偽物ですが、加工だと「偽物」「偽物とまでは言えない」と意見が分かれます。 さらには、加工もされてないけど本物偽物の意見が別れたり、気をつけないとがっかりする石もあります。 「だから天然石は難しい」と思うかもしれませんが、気を付ける点を知っているだけでもかなり違うのでまとめてみました。 以下は、実はガラスだった……とか、人工的に色を変えられてたりするわけではないけど、考え方によって「これでもいい」と「これはちがう」と意見が分かれる石です。 いわば、白黒はっきり分けられないグレーゾーンど真ん中石。 あなたはどう判断しますか? ●ヒマラヤ水晶 …詳しい産地はどこ? ヒマラヤ水晶というからにはヒマラヤ山脈で採れた水晶のこと。 でも、どこからどこまでをヒマラヤ山脈というか、店や人によって意見が分かれます。 ふつうヒマラヤ水晶と言われるのは、ネパール産と、インド北部の水晶です。 パキスタン北部もヒマラヤに入ります。 だから、「ヒマラヤ水晶です」だけで売っているところは「詳しい産地はどこですか?」と聞いてみてもいいかも。 「ネパールですよ」「インドのクルです」とすぐにこたえられるか、答えられないかで、店のスタンスを判断するのもありです。 原石などでは中国の四川省産のものを「ヒマラヤ水晶」と言っている例がありますが、四川省産については意見が分かれます。 私は「ヒマラヤ山脈外」の判断です。 ●ルチルクォーツ …ルチル入りだからルチルクォーツ? それとも針入りだったらルチルクォーツ? ルチルというのはRutile(金紅石)という鉱物の名前なので、この鉱物がはいっている水晶がルチルクォーツだと思うんですが、ビーズでは、見た目は似ているけど中身がルチルではない石もまとめてルチルクォーツにされていることがよくあります。 本などにも「針状の内包物入り水晶がルチルクォーツ」と書かれていたり、「ルチルクォーツは商品名だから中身がルチルでなくても構わない」という意見の店もあります。 私は「ルチル入りだからルチルクォーツ、ルチルじゃなかったら違う」という意見ですが、あっちこっちで意見が割れるので、これはもう、どちらが間違いというより、ルチル入りだからルチルクォーツなのか、ルチルでなくてもいいのか、持つ人がどう考えるかで決めるのが一番すっきりするような気がします。 「効果は違う?」……と気になるかもしれませんが、そんなのは決まってないし比べられないので、気にしなくてもいいのでは。 ざっくり言うと 黒ルチル……たいていトルマリン。ごくまれに黒く見えるルチルもある 青ルチル……すべてトルマリン入り。(ルチルに青はない) グレーっぽい、針というより繊維みたいなのは角閃石の場合もある 緑ルチル……エピドートやアクチノライトという別の鉱物入り。 ルチルにも緑があるけど、はっきり緑ではなくて何となく緑っぽい金や銀。 赤ルチル……ルチルも赤い角閃石もある。もやもやしているのは角閃石。 ルチルだったら針状のものが見えて銀色の光沢がある。 金ルチル……金属っぽい輝きだったらルチル 白ルチル……絹糸っぽいのは角閃石かも 銀ルチル……金属っぽい輝きがあるならルチル。真珠色と言いたい感じのは角閃石かも。 プラチナルチル……ルチル以外というより銀ルチルとの区別があいまい。 プラチナが入っているレアな水晶です! と説明されたことがあるけれど、 プラチナは入っていません。(念のため) こちらでいろいろ写真を載せているので、参考にどうぞ 「見て、比べて、考える」の中の「ルチル編」
●エレスチャル …もとは形の名前だけど……どうする? エレスチャルというのは、もともと骸晶という成長の仕方をした、ごつごつ水晶に対して付けられた名前です。 エレスチャルは、本来こういう水晶です。 エレスチャルか否かには色や内包物は関係ありませんが、この石は、成長する環境のせいでスモーキーやアメジストが混じっていたり、他の鉱物がたくさん内包されていることが多いのです。 そのためか、ビーズでは「色混じりや内包物入りの水晶をエレスチャルといいます」などと間違った説明で売られています。 ビーズでエレスチャルというなら、本当は削る前の形がごつごつ水晶(骸晶)でなければならないはずですが……ごつごつ水晶はビーズにしたら無駄がたくさん出るので、ビーズになっているのはもともとエレスチャルじゃない形(塊など)で、色や内包物がたまたま似ているだけの別の水晶の可能性があります。 少なくとも「スモーキーやアメジストが混じって内包物がたくさん入ってる水晶がエレスチャルです」と言う説明は正しくありません。 本でもこういう説明がされているけど、本来は違います。 これも、ルチルと同じで、本当は違うんだけど間違いの説明が広がりすぎなので、持つ人がどう考えるか決めましょう……かも。 ●実は産地限定の石 名付け親のヒーラーが「この石はここで採れるものだけ」と言っていたり、名前の意味を考えると産地が限られるはずなのに、ビーズでは全然別の産地でも当たり前にその名前で売られている石たち。本でも堂々と産地無視で紹介されている石があります 「やっぱり違う」と思うか、「ここまで一般的になってるんだからそれでいい」なのか。 どっちの意見もあるようです。
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