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KURO'S 知恵ノートアーカイブ-31
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それって変だよ、エレスチャル。

エレスチャル……と呼ばれる水晶があります。

「天使的なエネルギーを持つ」とか「スピリチュアルな力が強い」とか……要するにとてもパワーがあるすごい水晶だ、ということになってます。

しかし、説明を見ていくと「変だよ、それ」と思われる説明や、誤解を招く部分がたくさんあるので情報整理してみました。


●エレスチャルはの名前

写真のようなビーズが「エレスチャル」として売られています。
多くの説明は「内包物が多い」ことを特徴として挙げていますが、
エレスチャルという名前には、本来、色や内包物は関係ありません。

エレスチャルは「形の名前」です。
「骸晶」という成長の仕方をした、ごつごつした形の水晶に対して付けられた名前です。
骸晶という成長をする環境では内包物が多くなる傾向があるのですが、内包物がたくさん入っているからエレスチャル……は正しくないんです。



エレスチャルと呼ばれる形でなくても、内包物がたくさん入っている水晶はいくらでもあります。


※たとえばこれ(↑)は、内包物はたくさん入っていますが、形はエレスチャルと呼べるものではありません。


ビーズにする場合、ごつごつした形は無駄が多く出るし、削りにくい形です。
そのため、ビーズのエレスチャルは、削る前の形がエレスチャルではない可能性があります。
つまり、エレスチャルとして売られているブレスレットが実はエレスチャルではなかった…という場合もあるということ。

エレスチャルの特徴を色交じりや内包物と誤解したためにスーパーセブンの区別ができなくなり、「エレスチャル・スーパーセブン」と呼ばれていたりすることもあります。
形がエレスチャルで産地と内包物がスーパーセブン……という石がないわけではありませんが、もともとエレスチャルとスーパーセブンは別々のヒーラーのネーミングなので、軽々しく名前が合体したりしないでしょう。



スーパーセブンは透明・アメジスト・スモーキーの色合いが混じった水晶に、ルチル、カコクセナイト、ゲーサイト、レピドクロサイトの4種類の内包物がはいった水晶のことである……と言われています。
ところが、この名前を付けたヒーラーは、それに加えて
スーパーセブンの
産地はブラジルのエスピリトサント州、と産地限定しているんです。

なのに、この産地の説明が無視されて、
ブラジル以外の
いろんな産地のスーパーセブンが売られています。
厳密に言えば、「インド産スーパーセブン」はおかしいですよね。

「見た目同じだから / 内包物が同じだからスーパーセブンでいいじゃない?」という意見もあるかと思いますが、名付け親が「ここだけ」と言ってるんだから、それに従うのが
ではないでしょうか。

私は、パワーや効果を重視してませんが、スーパーセブンと呼ぶなら産地(もちろん見かけも)にこだわります。
産地はエスピリト・サントと(諸事情により)隣のミナス・ジェライス、見た目は3色と4種類の内包物……とは言わないまでも、たっぷり内包物入り。……これが私のスーパーセブンの条件です。
※4種類の内包物については、そもそもアメジストとルチルが一緒に入ってるのを見たことないとか、カコクセナイトは水晶の中に入るかどうかに疑問ありなので、とりあえず「色々入ってそうだと思えるくらいたっぷり」を条件とします


●最終形態……を誤解しないで!

エレスチャルは「水晶の最終形態」「天文学的な年月をかけて成長した、水晶の完成体」「水晶の長老」などの説明を見かけます。

ここでちょっと情報整理

最終形態……といっても、普通の形の水晶が、長い年月が経つとエレスチャルの形になるわけではありません。(透明な水晶の中に、あとから内包物が入ることもありません)

エレスチャルは「骸晶(がいしょう)」という結晶のしかたをした水晶です。
大きくなる段階で、ああいうごつごつに成長しています。

水晶は、地下深くの岩の隙間の熱水の中で成長します。

参考:水晶の成長のしかた
    水晶の成長(内包物がある場合)


この熱水の中に水晶の成分が少ないと、ゆっくりじっくり成長して透明な形の整った水晶になります。
逆に、熱水の中に水晶の成分が多いと、あっちこっちでいっせいに成長が始まり、ごつごつした形や内部に空洞を残した層状の結晶になります。これが、骸晶

つまり、成長する速度は、きれいな形の水晶よりむしろ早いはずなんです。
「最終形態」「長い年月をかけて成長した」という説明とは食い違ってくる可能性があります

水晶は、地殻変動などで、熱水が抜けてしまったりすると成長できなくなります。
成長しなくなってからずっと地中に埋もれていて最近掘り出された、埋まっていた期間が他の水晶より長かった……という可能性はありますが、エレスチャルも他の水晶も、できたのがどれくらい昔で、どのくらいの期間埋まっていたのかを確認する方法はありません。

「最終形態」「長い年月をかけて成長」「長老」……こういった説明は、実際そうだったというより、エレスチャルのごつごつした見かけから得たイメージ的なもの、と考えておいた方がいいと思います。



骸晶は地下の熱水の中に水晶の成分がたっぷり含まれている状態でできるものです。
水晶の成分がたっぷり……ということは、他の鉱物の成分もたっぷり含まれている可能性が大。
そのため、結果としてにエレスチャルはスモーキーの色合いになったり、たくさん内包物を含んでいたりします。
でも、
エレスチャルの特徴は内包物の多さではなくてごつごつした形。

しかし、
石の業者は必ずしもパワーストーンに詳しくありません。
「こんな石が人気で売れてるぞ」……とエレスチャルが形の名前であることを理解せずに、見た目似ている色混じりや内包物たっぷりの水晶を形に関係なくエレスチャルの名前で売ったり、ビーズにしたりします。

それを仕入れた小売店も
「エレスチャルで仕入れたんだからエレスチャル」と、よく確認しないままで売ってしまい、誤解が広がって、今では本でさえ「エレスチャルは内包物がたっぷりの水晶」みたいな説明になってしまっているのが実情です。

ミネラルショーなどで「これは七つの鉱物が混じった(←スーパーセブンの間違った説明)エレスチャルという石だよー」みたいな説明をされたことが
何度もあります……。



●ジャカレー? スケルタル?

エレスチャルの説明の中で、あるいは見た目同じようなごつごつ水晶なのにジャカレーとかスケルタルクォーツとか言われていて、混乱したことはありませんか?


いかにもワニな感じ?
ジャカレーはポルトガル語の「ワニ」のこと。
エレスチャルのごつごつした感じがワニの背中のようなので、ブラジルでは公用語のポルトガル語で「ワニみたいなごつごつ水晶」といういう意味で「ジャカレー」と呼んでいることがあるようです。
セプターを「キノコ水晶」、ファントムを「山入り水晶」と呼ぶようなものですねー。

エレスチャルはヒーラーがつけた名前ですが、ジャカレーは現地のあだ名みたいなものです。
ただ、ワニなので色のない物よりは、スモーキーな色合いのものを指していることが多いようです。

ワニという意味で「アリゲーター・クォーツ」とか「クロコダイル・クォーツ」「鰐魚水晶」と書かれていたこともあります。

スケルタルは……ちょっとややこしいのですが、これこそが狭い意味での「骸晶」です。
スケルタルとはスケルトン……骨格(骨組み)という意味。
水晶では角の部分が特に成長して、面の真ん中が凹んだり層状になった水晶のことを指しています。
角の部分が特に成長しているので、骨格(骨組み)っぽく見えるんですね。


骸晶の仕方で、熱水の中に水晶の成分が多いと、あっちこっちでいっせいに成長が始まり…と説明しましたが、このとき、結晶の角の部分は成長しやすいので、角の部分ばかりどんどん成長すると、骨組みみたいな形になります。

スケルタル・クリスタルの和訳が「骸晶」です。
意外ですが、ちゃんとした学術用語です。この場合のクリスタルは水晶ではなくて結晶という意味で、水晶以外の鉱物に対しても使われます。
よく骸骨水晶と書かれていますが、この場合の骸骨はドクロ(頭蓋骨)ではなくて、骨格という意味ですねー。

エレスチャルのごつごつ水晶は厳密に何と呼ぶべきかはっきり決まってないんですが、熱水の中に水晶の成分が多くて……という成長の仕方が似通っているので大雑把にまとめて「骸晶」ということになってるようです。




骸晶は学術用語ですが、「骸骨水晶」は違います。
ときどきエレスチャルは専門用語で「骸骨水晶」といいます。……という説明がありますが、この言い方はちょっとビミョー。
個人的には「骸晶」は一発で変換できないので「がいこつすいしょう」と入力して、不要な文字を消し忘れたんじゃないかなー? と思ってます。

以前、「エレスチャルって骸骨水晶」という意味なんですよね? 骸骨なんて何だか怖い」と言われたことがありますが、この場合のイメージはガイコツというより建物の鉄骨みたいなものなので、怖くないです。


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