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加工された水晶・2(人工処理水晶)

加工といってもさまざまですが、ここでは天然の水晶をベースに人工的に手を加えた水晶について紹介します。
美しいものも多く、観賞用としては何ら問題はありませんが、
「大変珍しい天然水晶」として高い値段が付けられる場合があるので、一応知っておいた方が良いかも。
クリスタルヒーリングの分野では、加熱や放射線処理による加工は敬遠される傾向があります。

お探し名称がない場合、他コーナーに収録されている可能性があります。
「総合索引」で探してみてください。
また、新たな名称(商品名)である可能性もありますので、
未収録の名称、間違いやリンク切れ、その他情報がありましたら、
掲示板ブログのメールフォームWEB拍手のメッセージ欄よりご一報お願いします。
(未収録の名称の場合は、それが紹介されているサイト情報もあると助かります)



KURO@管理人は天然・原石の水晶を好むので、人工処理されたものについては、どうして見る目が厳しくなってしまいます。人工処理された水晶が「悪い」「劣る」というものではありませんので、行きすぎた表現があった場合にはご容赦下さい。「天然ものにこだわるのであれば」という視点でどうぞ。
しかし、
人工的に処理された物を「天然」「珍品」として販売すること(故意に人工処理であることを表記しないことを含む)には反対しますお店の皆様には良心的な表記をお願い致します。
もちろん、その旨を表記してあれば、それを選ぶ選ばないの判断は、買う側にあると思います。
疑問に思った点は、どんどんお店の人に確認してみましょう!
「天然」の規定について

鑑別では、加熱や放射線照射、染色が行われていても、ベースが天然石であれば「天然○○石」と判別されます。(※そのうえで、どのような加工がなされているかが明記されます。
一方で加熱のみでグリーンになるアメシストはグリーン・アメシスト、プラシオライトと呼ぶのに対し、放射線+加熱によって緑色になったアメシストはグリーン・アメシストやプラシオライトと呼んではいけないそうです。


それに対し、ニューエイジの流れを組むクリスタルヒーリングやパワーストーンの考え方では、天然無処理であることに価値を置くことも多く、その場合、「天然というから加工なしだと思ったのに!」……というすれ違いが起こることもあります。
また、風水系のパワーストーンでは、処理や加工にあまり抵抗がない傾向があるようす。
(中には「加熱シトリンに対して「シトリンは産出量が少なくとてもレア」など、考え方の違いとは思えない、確信犯的表記もあるし、ビーズではガラスも天然石コーナーで売られているが)

このように、
宝飾やビーズ業界の考え方と、ヒーリングやパワーストーンの価値観が違う場合もあるので、しっかり情報収集して下さい。

※アクアオーラについては金属蒸着のコーナーをご覧下さい。
※水晶以外の石については、「要注意石」のコーナーをどうぞ。


加熱シトリン
焼きシトリン

天然のシトリンは大変少なく、アメシストを加熱処理して黄色く変色させているものが多い。加熱処理したものを焼きシトリンと言ったりする。
天然シトリンは柱面があるものが少なくないが、加熱したものは、元がアメシストなので柱面がないものが多い。
色もいわゆる「山吹色」の大変鮮やかな黄色が多い(中には濃すぎて茶色やキャラメル色を帯びているものもある)。
根本が白く、クラックも多い。 写真はこちら


鮮やかな色合いが特徴の焼きシトリン。茶色っぽい色合いになるものもある
天然で鮮やかな黄色のシトリンは、カナリー・シトリンと呼ばれ稀産。
スモーキーを加熱して作られる「シトリン」もある。くわしくは「レモン・クォーツ」の項目をどうぞ」
放射線処理モリオン
人工黒水晶

アーカンソー産などの透明な水晶にガンマ線をあてて黒く発色させたもの。モリオンとまではいかなくて、スモーキーの場合もある。
表面がつやつやであること、根本が不自然に白いことなどで見分けられる
(天然でも根本が白い場合があるが、真っ白ではなくやや茶色っぽい)
クラスターだけでなく、小さい単結晶もある。
観賞用としては、大変スタイリッシュできれい。
クリスタルヒーリングの場合には好まれないようである。

人工モリオン

最近、中国産のモリオンを見かける機会が多い。
「中国モリオンには放射線照射した偽物がある、注意」という説明を見かけることも多くなった。
残念なことに、そういわれても仕方がない状況もあるのだけれど、こと原石に関しては、大丈夫では……?と考えている
理由は、原石を見ると、長石との共生や色合い(根本まで黒い)など、まず加工されてないだろうと思われる国産の黒い水晶にそっくりだから。
中国産だ、偽物だ、と思ってしまうのは拙速でしょう。

ただし、ビーズとなると話は別。ちゃんとこの原石を磨いて作っているとわかるならともかく、ビーズにしてしまえば余所の産地や加工した石を使ってもわからない。

たぶん、加工はされてないだろうと考えている中国産モリオン
グリーン・アメシスト
グリーン・クォーツ
(※2)


一般に、アメシストを加熱すると、黄色く変色するが、ごくまれに緑色を帯びた黄色になることがある。
ブラジル・バイア州のモンテ・ズーマ鉱山のアメシストは400〜500度で加熱すると緑色に変色し、プラシオライトの名前で流通する。
他にもアメリカのアリゾナ州Four Peaks、ジンバブエ、カリフォルニア州とネバダ州の境界付近で産出するものには、同じく緑に変色するアメシストがあるが、産出量は少なく、良質のものは宝飾品にされるので、原石ではほとんど見かけない。
カリフォルニア州とネバダ州の境界付近のものは、地熱によって加熱され、天然で緑色のものも希に産出するらしい。

近年、人工的に照射処理+加熱されたグリーン・クォーツが見られるようになった。
加熱のみで緑色に変化するアメシストは「プラシオライト」「グリーンド・アメシスト」と呼ばれるが、照射(つまり放射線)処理されたものは、この名前で呼ぶのは正しくないとされている。
専門の方法を使えば区別できるそうだが、「プラシオライト」は、産出量が少ないので、出回っているもののほとんどは放射線+加熱のグリーン・クォーツであると思われる。
グリーンアメシスト(モンテズーマじゃないかも……)

一部がアメジストなので、天然による色と思われる。
(加工すればアメジストの色が消えてしまう)
  オーロベルディ
オウロベルデ
グリーン・クォーツ

(※3)


メタモルフォーゼス・クォーツを放射線をあてたのちに300度くらいに加熱して変色させたものを「オーロベルディ」(オウロベルデ)と言う。
オーロ=金 ベルディ=緑の意味。

放射線処理の石は、クリスタル・ヒーリングの分野では歓迎されないが、オーロベルディについては不思議に否定的な意見を聞かないように思う。

※メタモルフォーゼス・クォーツを変色させたものだけでなく、グリーン・ゴールドの水晶そのものをオーロベルディと呼ぶこともあるらしい。
グリーン・クォーツの名前で売られている、若干緑がかった金色の石英(塊状)は、オーロベルディと同じものであると思われる。

メタモルフォーゼス・クォーツについてはこちら
ピンクメタモ  多分オーロベルディ

最近オーロ・ベルディを「ゴールド・メタモ(メタモルフォーゼス)」「グリーン・メタモ」と呼んでいるところがあるが、これには
反対
なぜなら
◆「ゴールド」や「グリーン」という呼び方ではわずかに緑がかった金色を言い表していない。
◆色が大変化する(可能性がある)からメタモルフォーゼスなのであって、変化したあと(これ以上変化しない)をメタモルフォーゼスと呼ぶのはおかしい

……と思うから。
↑これがメタモルフォーゼスの大変化
オーロベルディがピンクメタモのようにメタモルフォーゼスの色違いバージョンなのではなく、変化の末の色であることがわかる。
変化した後の、これ以上は変化しない石をメタモルフォーゼスと呼んでいいものか?
   
人工着色緑水晶



写真はこちら
「石のファッション館」様にご協力いただきました。



天然の水晶の表面に緑色に着色した結晶を人工的に成長させたものだという。(けっこう手間がかかるらしい)
または、
水晶の上に塗料を塗り、その上に人工的に水晶を結晶させてあると言う説明も見かけた。(……これはどうだろう、多分違うと思う)
緑の他に、赤や黄色もあるらしい。
緑泥による緑とは違って透明感があり、観賞用としては好まれるかもしれないが、これを天然緑水晶として売るのはルール違反

特徴は、
●色づきがまだら(先端部分ほど色が濃い)
●表面に細かな結晶が無数にくっついて毛羽立って見えるものが多い

●水晶の中まで色が付いているのではなく、表面のザラザラしている部分を中心に、表面近くが色づいている感じ。
●普通なら結晶が付着していないクラスターの下側(母岩から剥がした断面)も、細かい結晶が覆っていて、その先端が一様に緑色
●ほとんどがクラスターで単結晶は見かけない

●木の台が付いているものが多い
という点が挙げられる。


ときどき、針金の跡がくっきり付いているものもあったりする。

お店に対して飛び込みで売りに来た例があるらしく、お店側も人工的な緑であることを知らない場合も多い。
「中国産の緑水晶」として売られていることが多かったが、最近では「ブラジル産」としているところもある。
また、珍しい緑水晶と言わず「アクチノライト入り」などと説明しているものもある。アクチノライトは緑色の針状結晶が内包されて緑色になるので、すぐに区別が付く。
人工着色紫水晶




この「加工アメジスト」は頻繁に見かけるものではありません
私も未だ2回しか見てないくらいなので、「アメジスト、もしかして加工かも?」と心配しなければならないものではないです。
なんといっても天然のアメジストは大量に産出するものなので、わざわざ加工して作る手間だけ損です。
……ということで、この加工アメジストの方がよっぽどレアな石だと言えるでしょう。
必要以上に心配なさらぬように……。
2006年の東京ミネラルショー(池袋ショー)で見かけたあやしいアメシスト・クラスター。
中国ブースで売られていたもので、クリーム色のクラスターの、先端部分だけが紫色に色づいている
それだけなら、天然でもありそうだが、クラスターの裏側を見ると、そこも細かく結晶しており、その結晶の先端もすべて紫色。その様子が、着色の緑水晶に似ているのであやしいと思っていたら、別の石屋さんから、
天然の水晶クラスターに紫色の部分だけを人工的に結晶させたものであるという情報を入手。
ただし、人工着色緑水晶がザラザラした感じなのに対し、こちらはザラザラしていない。(底面の細かな結晶はそれっぽい感じ)
それなりに美しいものであるが……。



「ラボ」
と明記して売られているのを目撃。ラボ=研究所、すなわち人工的に作った(天然水晶の上に紫の部分を人工的に結晶させた)ということ。


ちなみに、天然のアメジストよりよっぽど高い
手間(コスト)がかかっているのでしょう……。
このことを考えても「アメジストのクラスターが安かったんだけど、偽物?」というのが見当違いだとわかる。

普通に見ると、普通に天然のアメジストに見える。
強いていえば根本が不透明すぎ、アメジストが濃すぎるようにも思われる。

怪しいのは裏側。剥離面に小さな結晶が生えそろい、それだけなら天然にもあるが、一様に先端が紫なのが不自然。
人工着色黄水晶


最近、オークションで見かける人工着色の中国産黄色水晶。
「天然黄水晶」「天然シトリン」として売られているが、人工着色であるという。
上記の人工着色の緑や紫水晶の黄色バージョン。天然の水晶の上に鮮やかに黄色い層を人工的に結晶させている。
表面に細かな結晶が付いて毛羽立っているように見えるもの、鱗のような細かい結晶に覆われているもの、黄色い層が薄く、透明感があるように見えるものがあるようす。
いずれも中まで黄色いのではなく、色づいているのは表面のみである。


特徴は、
●表面のみの色づきであること
●根本が白いままであること
●黄色い色合いがやけに鮮やか
 (私はこの黄色具合を見ると、「たくわん(着色)」を連想します)
●黄色い部分にはあまり透明感がないこと
●単結晶はなく、ほとんどがクラスターであること
が挙げられる。

表面がコーティングされて黄色く見える水晶は、天然でも存在するが、根本が白いままで先端部分に色が濃く付いているもの、表面が細かな結晶に覆われたタイプは少ない。
天然の場合は、表面が全面的に薄くコーティングされたようになっているものが多い。
中国産のものには注意が必要。(残念ですが)
人工ガーデン


ガーデンクォーツの底面から内部に向かってドリルなどで穴を開け、中に詰め物をしたのち、わからないように水晶や樹脂などでふたをしたもの。
サンゴ状のインクルージョンに見える。
カボションや丸い磨き物に加工されている場合が多い。

よく見れば不自然な感じなので見分けがつくのではないでしょうか。
ブラジル産。
くわしくはnutmegさんのブログで紹介されています。

※2006年9月のIMAGE2006において、人工ガーデンらしきものを目撃。ドリルで穴を空けたタイプではなかったが、水晶の底面(裏面)を人工の練り物でふさいであったのが特徴。
人工レインボー
爆裂水晶


透明な水晶に加熱処理によって人工的にひび(クラック)をつくり、虹を生じさせたもの。(クラックルド処理
原石ではなく、磨かれているものに多い。
石全体に網目のようにクラックが入っているのが特徴
ビーズなどで見かける「爆裂水晶」なども人工的にひびを作ったもの。
虹が出なくてもクラックが光を反射してきれいだが、ひびが入っているので強い衝撃や急激な温度変化には注意。

水洗いするとクラックに水が染み込み、虹が見えなくなることもある。
→実験してみました ビーズを水につけたりオイルに浸したら?
ブレスレットにするとひびが消えると言うけど?
クラックを入れる際に染料を染みこませて水晶に色をつけることも可能。
     
加工ルチル


ルースやペンダントに加工されているもの。
合成のルチルではなくて、本物のルチル入り水晶のスライス上に透明の水晶、またはガラスをかぶせて、ボリュームのあるルースにしたもの。

つまり、天然のルチル入り水晶の「かさ増し」である。
この作り方では、丸いビーズはできない。


実物を横から見れば一目瞭然だが、ネット・ショップの写真ではわからないだろう。
宝飾の分野では、このような加工を「トリプレット」という。
丸いビーズや原石の状態のルチル入りの偽物は、まだない(はず)。

ガラスや水晶の間に金線をはさんだ偽物の話も聞いたが、ルチルまで人工的だと一発でバレると思うので、上記と同じものであると思われる。

人工ルチル?



ポインタを載せると、拡大します。
まず、はっきりさせておきたいのは、パワーストーンで人工ルチルという場合、「ルチル入り水晶」(ルチル・クォーツ)のことであるということ。

ルチル入り水晶を「ルチル」と略す場合が多いが、ビーズの場合は水晶の中にルチルという鉱物が内包されたのが内包されているもののこと。

中に入っているルチルという鉱物は工業的に合成可能なので、「人工ルチル」は存在するが、それはビーズの「ルチル(クォーツ)」ではない。
また、人工(合成)ルチルは、人工的なルチル入り水晶を作るためのものではないので、細い針状にはなっていないし、加工できたとしてもその分コストがかかり、針状にしたルチルを(ほんものそっくりに)水晶の中に入れることはおそらく不可能。

人工ルチル
があるそうだ……というを聞いて久しいが、ルチルといいながら実はルチルではなく他の鉱物だった……というならばともかく、全部人工的に作ったものだとすれば、作る技術、手間、コストを考えると実用的ではないと思っている。

人工ルチル……と表示しているビーズ(左写真)を見かけたが、中に入っているのは金属色のつぶつぶ。
サンストーンのフェイクというならともかくこれを(人工)ルチルといいますか!
(人工)ルチルとさえ認められません。


なおも「人工ルチル」のうわさがあるが、ならばどうして「これがそうだ!」という、決定的な見本の写真が出てこないのだろうか。
「オークションで見た」「あると聞いた」「見かけたが、買ってこなかった」……それだけ話があるのなら、誰か一人くらい「これだ!」と出しても不思議ではないと思うのですが。(もちろん、実はルチルじゃなくてトルマリン、とか、天然ルチルとガラスの張り合わせ……なんてのはヌキで)
ルチル入り水晶へのオイル含浸
※最近、オイルをしみこませて水晶部分の透明度を高めて見せているルチル入り水晶があるという。見た目で判別は難しいが、ルーペによる観察や紫外線でオイルが蛍光するので判別できるとのこと)参考サイト(←サイトが閉鎖されました……)


オイル含浸だという、大きめの磨き石を触らせてただいた。
まず、見た目ではさっぱりわからない。
手に持ってみても、つるつるに磨いてある部分ではまったくわからない。
裏面、やや原石のままの
ざらついた部分を触ると、なんとなく、オイルっぽい感じがするので、「これがそうか」と納得。
ただし、他のオイル塗布の石を見て、触って知っていないと見分けるのは難しいだろう。
私も、あらかじめオイル含浸と聞いていなかったら、怪しい……。
シベリアン・ブルー
シベリアン・グリーン


ビーズの青水晶
水晶を加工したものではないが、知らないと間違えてしまう例として。

天然では、透明な青い水晶は存在しないが、ロシアではコバルト発色による青い人工水晶が作られていて、「シベリアン・ブルー」の名前でアクセサリーなどに加工されている。
グリーンもあり、「シベリアン・グリーン」と呼ばれている。
透明度や色合いがとてもきれい。
「マンメイド」と表記されている場合があり、これは要するに人工であるということ。

エメラルド・クォーツとして売られていたビーズ。このような透明緑の水晶はない。

ビーズなどで見かける全体が透明で青い水晶はほぼすべてガラス。「シベリアン・ブルー」とされているのは、合成水晶。透明で緑、赤の「水晶」も同じである。

合成水晶は人工的に作られたものだが、ちゃんと結晶しているのに対し、ガラスおよび練り水晶は結晶していない点が大きく違う
ひどいところでは、明らかに青く染めた瑪瑙を「ブルー・クォーツ」として売っているので注意。
染め水晶

アゲートなどと違って、水晶に染料を染みこませて染めることはできない。
これは、たとえて言えば、多孔質のアゲートは、すきまをたくさん持つスポンジのような構造であるのに対し、水晶には染料が染みこむべきすきまが無いから。
しかし、水晶に人工的にクラックを入れて、そこに染料を染みこませば色づいて見せることは可能。

ブルー・リキッド入り水晶のその理屈で作られ、中にはファントムの部分を染めてるものも作られるそうである。

よく、「水晶を染めている」という説明を見かけるが、どのように染めているのか、どのようにすれば染められるのかを知っておかないと、水晶ではなくてガラスだったということになりかねない。


水晶を透明なまま、中まで「染める」のは無理です。

「染めているものがあるので注意。当店はそのようなものは扱っておりません」という説明にこそ、ご注意を。
実は石のことをわかってないんじゃないの……?と言いたいです。


     
染め水晶
水晶に染料を染みこませて染めることはできない。

しかし、なんと
水晶の表面に油性の塗料を塗って染めたものがある事が判明。
mixiで写真を拝見したところ、一見鮮やかな黄色のシトリンだが、アルコールで拭いたところ、黄色い塗料がはげ、ほぼ無色になってしまっていた。
表面に塗料を塗っているため、
●表面の光沢がやや鈍い
●さわった感じがややべたつく(普通の水晶に比べて引っかかる感じがする)
点が気になったようす。

また、原石でも表面に塗料をかぶせているものがある。
クラスターなどで見かけたが、これらは結晶と結晶の隙間に染料がたまっているので、知っていれば見分けがつく。ピンク、毒々しい赤、青などを見かけた。

ガーネットでも赤い塗料を塗ってより赤く見せているものがあり、それらも同じように表面光沢や手触りが微妙に違う。
よく見ると液溜まりがあることもある。


最近、水晶をミックストルマリン色(緑や青や赤ピンクなど)にしたビーズを見かけるようになった。
ありがたいことに「トルマリンなどとごまかさず、水晶(染色)と書かれていることが多い。
この染色はおそらく表面に色を塗ったもの。
※買ってみたら、ひびにもしみこんでいました。
こってりと濃く、トルマリンに似せてある割には妙に派手な色で、アメジストなどに比べると、「何か塗ってる」感がはっきりとしている。

クォーツ・ターマリンなどという名前でも見かけたが、ターマリンって……?

「ターマリンクォーツ」買ってみました。ひびにもしみこんでいました。
人工ブルー・クォーツ
(染め)


一見、ミルキー・アクアマリンのようにも見える青い水晶。
原石ではなく、加工されているもの。よく見ると細い繊維がびっしり内包されている。
インディゴライト入りブルー・クォーツで似た感じになるものがあるが、人工ブルー・クォーツは、インディゴ・ブルーの系統ではなく、ミルキー・アクアマリン色というか、わずかに緑がかった青、淡いターコイズ・ブルーの系統の色である。
これは、角閃石がびっしり内包された水晶を染色したもの
通常、水晶を染色するにはコーティングか、クラックに色を染みこませるしかないが、この石の場合は、角閃石が内包されているため、タイガー・アイと同じように染めることが可能らしい。
「発色原因が不明の珍しいブルー・クォーツ」として売られていることがあるので注意。
チェリー・クォーツ)


ストロベリー・クォーツ(水晶)とチェリー・クォーツ(ガラス)の比較はこちら。
ビーズとして売られているもので、透明な中にピンク色が墨流し状にまだらにはいっている、またはふわっとピンク色に見えるもの。
「チェリー・クォーツ」として売られているものは、「クォーツ」と名前が付いていてもガラスである。

似たものにストロベリー・クォーツ (主にカザフスタン産) があるが(……というより、チェリー・クォーツの方がストロベリー・クォーツを模して作られたもの)、ゲーサイトが内包された本家ストロベリークォーツは、内包物がキラキラしており、やたらに高価。


これをチェリー・クォーツ(天然石)などと言って売るのはいい加減やめてもらいたい。
ガラスを高く売ることもあるので、高いから本物とは言えないが、カザフスタン産ストロベリー・クォーツが一粒数百円というのは、さすがにないと思う。
ただし、他にストロベリー・クォーツと呼ばれている石はいくつかあり、そのなかには比較的安価なものもあるが、それをストロベリー・クォーツと呼ぶかどうかには個人差がある。
ガラスビーズの場合は、細かな気泡が入っていることが多い

他に水晶を赤く見せる内包物には、角閃石やヘマタイト(鉄)が考えられる。
角閃石の内包の場合は、繊維状の角閃石が確認でき、他の内包物も避けられない。角閃石入りの場合では染料を染みこませて着色される場合もある(着色タイガー・アイなど)

ヘマタイトで色づいている場合は、斑にはなりにくく、全体がはっきり赤いか、ファントムになっていたり、つぶつぶに見えたりする可能性が高い。

石英やガラスは瑪瑙のように細かな隙間があるわけではないので、生成時に何かを混ぜる(混ざる)以外で色をつけようとすると、アクアオーラのように表面をコーティングするか、クラックを入れて染料を染みこませるしかない。
よって、
天然ではない内包物を含むものは、自動的にガラスと考えてほぼ間違いない(はず)。
  赤雲水晶 ……チェリー・クォーツの赤バージョン。
つまり、ガラスである。

ビーズよりも大きな丸玉などになっていることが多く、「希少な赤水晶」とか「シナバー入り水晶」などと誤解されている場合が多いので注意。
これらはすべて「ガラスビーズ」。
天然石よりガラスが多く「犬も歩けば……」ど警戒する必要はないが、ガラスなのに天然石と呼ばれている例はあるし、その種類も増えている。
 
 
ピンク・クォーツ
天然コーティングでほんのりピンクに見える水晶もピンク・クォーツというが、加工のピンク・クォーツもある。
その加工は、
(1)染め
(2)ピンク・トパーズと同じ加工

だというのだが……。
染めといっても、水晶に染料を染みこませることはできない。写真を見る限り、クラックに染料を染みこませたようでもない。
ピンクトパーズと同じというのでピンクトパーズを見ると、ブルートパーズと同じ加工だと書いてある。
トパーズをピンクにする加工として聞いたことがあるのはインペリアル・トパーズを加熱したものだが、ブルー・トパーズの加工として有名なのは放射線照射。
しかし、水晶を放射線照射しても加熱しても透明ピンクにはならない。
いったいどんな加工だろうか。

想像では何らかのコーティングでは?
情報募集中!
ブルー・リキッド入り水晶
ブルーリキッド in クォーツ


ルースースにカットされていることが多い。
パライバ・トルマリンの産地の近くで採れると紹介され、銅に由来する青い液体が内包されたレアな石であるというふれこみで売られていることがあるが、実際は水晶を加熱し、染料の中に入れて急冷し、瞬間的にひびを入れた際に染料を吸い込ませたもの。
手軽に作ることができるので、ブラジルでは加工した石として、安く売られているが、業者の手を経てカットされていくうちにいつのまにやらレアな石にされてしまっているらしい。


原石の形をしていても、ひびが比較的細かく、一見ひびには見えないようなものだと、青い内包物による青水晶にみえてしまうこともあるらしい。
レモンクォーツ


レモンクォーツといえば、イオウのインクルージョンで黄色く見えるものを指すが、スモーキー・クォーツを加熱すると、やや緑がかった淡い黄色に変色するものがあり、これもレモンクォーツと呼ばれ。
加熱の原因は、天然のものもあるようだが、おそらくアクセサリーに加工されているのは、ほぼ人工加熱であると思われる。
イオウによる黄色は、不透明〜半透明なものが多く、スモーキー・クォーツの加熱の場合は、透明なものが商品化されるようである。淡いファントムが入る場合もある。


中国産などで、淡く渋めの黄色に色づいた水晶で、ポリッシュされて安価で売られているものは、スモーキー加熱である可能性が高い。
また、ビーズで「レモンクォーツ」として売られているものの中には、オパルセント・ガラス(ガラスにフッ素などを混ぜて白濁させ、オパールのような風合いを出したもの)のものがある。

連売りなどではひとつひとつの色合いが異なっていたりするが、中に気泡が見られること、オパールのような青い輝きが見えることで区別が付く。

一見、天然っぽい色に見えるので見分けるのが難しい

ガラスなのにレモンクォーツ…………?
ハーキマー・ダイヤモンド
アメリカ、ニューヨーク州ハーキマー鉱山で産出した、照りと透明感に優れた水晶がハーキマー・ダイヤモンドである。
厳密には、それ以外の産地の水晶は、似ていてもハーキマー・ダイヤモンドではない。
中国やパキスタンなどからよく似た水晶が産出し、それがハーキマー・ダイヤモンドとして売られていることがあるので注意。→パキスタン産のハーキマーそっくり水晶

これはちゃんとハーキマー産
パワーストーン本で、産地にメキシコやスペイン、タンザニアを含めているものがあるのでそれも注意。
普通の水晶を小さな両錐の結晶にカットしたものを「ハーキマー」などと称して売っていることもある。

ハーキマー鉱山産のハーキマー・ダイヤモンドでも、母岩に接着してあるものが多く売られている。これをリペアという。
ハーキマー・ダイヤモンドは母岩から剥がれやすいので、母岩ごと加工されているようなものは、要注意。

複数の結晶がくっつきあったものも、はずれてしまったのを接着してある場合がある。



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