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水晶の各部分の名前
用語辞典では、「錐面が……」「ファセットが……」と、
普段あまり耳にしない言葉が飛び交います。
それらの言葉が一体どこを指すものなのか、まとめてみました。
水晶は、6つの面からなる六角柱に6つの面からなるとんがり部分が基本のスタイルです。
それらにはいろいろな名前がついていて、一見ややこしそうですが、
ファセット(錐面)、柱面の2つを覚えておくと単語説明がわかりやすいです。
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※ここでは、鉱物学などで使用される用語と、クリスタルヒーリングや
パワーストーンの分野で用いられる用語が混在しているのでご注意ください。
用語 | KURO的説明 |
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錐面(すいめん) 端面(たんめん) ファセット フェイス |
錐面とは、水晶のとんがり部分を形成する斜めの面のこと。端面(たんめん)と呼ばれることもあります。専門的には「r面」「z面」と表されます。 クリスタルヒーリングなどではこの面の形によっていろいろな名前がついています。 ヒーリングの分野では、ある特定の一つの面を指したり、面の形を話題にするときは「フェイス」ということもあります。 |
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柱面(ちゅうめん) | 水晶の側面のこと。 専門的には「m面」と表されます。 |
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s面 | 水晶の結晶の具合で錐面と柱面の間に現れる面のこと。 この面がクリスタルヒーリングなどで「ウィンドウ」と呼ばれる面になります。 「r面」や「m面」と同じ専門用語ですが、「錐面と柱面の間に現れる面」のこと……と覚えておくと便利かも。 |
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x面 | 結晶の具合で柱面の肩(右上や左上)に現れる面のこと。 柱面の角をちょっと削ったような感じになります。 この面の出る位置が、結晶の型を見極める決め手になることがあります。 |
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エキストラ・ファセット | 6つの錐面(両錐の場合は12の錐面)、6つの柱面以外に現れる面のこと。 専門用語のs面やx面のことをまとめてエキストラ・ファセットという場合があります。 |
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トップ 頭 |
水晶の先端部分を指す場合と、ファセット全体を指す場合があります。 鉱物好きさんの間では結晶のとんがり部分を「頭」と呼び、トップが欠けていることを「頭がない」などと言うことがあります。 |
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ポイント | 単結晶全体を指す場合と、水晶の先端部分を指す場合があります。 | |
C軸 | これも専門用語ですが、「結晶の縦軸」のこと。 | |
成長線 条線 バーコード |
柱面に現れる横筋のこと。くっきりしている場合もほとんどでこぼこが感じられない場合もある。 この横筋は柱面に錐面が繰り返し細かく現れているのだと言われている。 クリスタルヒーリングの分野では、これをバーコードと呼び、神秘的な情報がここに刻み込まれているとイメージしたりする。 レムリアンシードに現れている成長線は、特に「レムリアン・リッジ」という。 |
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ときどき、この横筋のことを「レムリアンシード」と言っていることがありますが、レムリアンシードは結晶全体のこと(レムリアンシードについて詳しくはこちら)。 レムリアンシードの横筋はレムリアンリッジといいます。 よって「側面にレムリアンシードが見られます」などという言い方は間違い。 レムリアンシード以外の横筋をレムリアンリッジとは言いません。 |
インクルージョン 内包物 |
水晶の内部に入っている別の鉱物や水のこと。 クラックやレインボー、ミストなど、水晶の内部の表情すべてをインクルージョンと言うこともある。 |
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クラック ひび |
水晶内部にできたひびのこと。 このひびで光の干渉が発生すると虹が見える。 自然の圧力や温度差で生じるものもあれば、キラキラさせたり虹を出すために人工的に作る場合もある。 水洗いなどの急激な温度差でひびがはいることもあるので注意。 |
ミスト 霧 くもり |
水晶内部の白い霧のような濁りのこと。 結晶の根本の白い部分は、水晶が結晶をはじめた初期のころの細くて細かい結晶の名残と考えられているらしい。 |
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長柱状 | 柱面が発達した細長い水晶のこと。 普通に見られる水晶はたいてい長柱状で、短柱状と比較して長柱状と言うことが多い。 |
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短柱状 | ハーキマー・ダイヤモンドやブラジル・ウルグアイ産のアメシストのように、柱面が短く、ころころした感じの水晶のこと。 |
エッジ | 面と面の合わせ目(稜線)のこと。 |
欠け チップ あたり(あたり傷) |
何かがぶつかってできた水晶の表面のダメージのこと。 結晶の一部が欠け落ちていれば「欠け」、先端やエッジがごく小さく欠けていることを「あたり(傷)」や「チップ」という。 |
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劈開(へきかい) クリベージ(cleavage) |
鉱物が一定方向に平らに割れる(割れやすい)性質のこと。 水晶には劈開がない。 逆に、割れ方に特徴があったりすれば「水晶ではないかも」という目安になる。 右のような八面体のフローライトの多くは、劈開を利用して割って作ったもの。 |
硬度 (モース硬度) |
石の硬さのこと。 ただし、「割れにくさ」ではなくて、摩擦やひっかきに対する強さのことである。 一般には「モース硬度」が使われる。 水晶のモース硬度は7。 (ちなみにフローライトの硬度は4。浄化と称してフローライトの丸玉を水晶のクラスターにのせたりしていると傷が付くので注意。)
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靱性(じんせい) | 石の割れにくさ(ねばり強さ)の指標。 水晶の靱性は7.5。 (ちなみにダイヤモンドの硬度は10でもっともひっかき傷に強い鉱物だが、靱性は7.5で水晶と同じくらい。硬度は水晶と同じ翡翠は、靱性8で水晶よりも割れにくい) |
低温型水晶 α(アルファ)クォーツ |
573℃以下で結晶した水晶。 一般に見かける「普通の水晶」は低温型水晶である。 ミネラルショーで、普通の水晶を「低音型水晶」と明記して売っていたのを見た。間違いではないし、正しい表記なんだけど、普通見かける水晶はすべて低温型水晶であるわけで……。 |
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高温型水晶 β(ベータ)クォーツ |
573℃から870℃の間で結晶した水晶。
温度のために、低温型水晶とは結晶のしかたが違い柱面がなく、上下の錐面のみがくっついたソロバン玉のような形になると言われている。小さなものが多い。 ただし、結晶したときの温度は高くても、その後温度が下がり、内部は低温型になっている。 ※ハーキマー・ダイヤモンドは、ときどき「高温の環境下で成長したと説明されているが低温型水晶 ※そろばん玉型水晶の代表のように言われるダルネゴルスクの緑水晶は、形は高温型だが、かなり低温で結晶した「生まれも育ちも」低温型水晶であるという。
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高温型水晶(国産) 結晶したのは高温下だが、その後温度が下がったため、低温型の結晶になっている。形と内部の結晶系が違うため、そのひずみでひびだらけになる |
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実は生まれも育ちも低温型のダルネゴルスク産のそろばん型水晶 |
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