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水晶、石英、カルセドニー&クリスタル
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石英 | 二酸化珪素という成分が、目に見える大きさで結晶したもの。 水晶と区別する場合は、塊状になって結晶の形がわからなくなっているもの(特に白濁していたりするもの)を石英と呼ぶ。 鉱物学的には水晶も石英も同じ「Quartz」。 |
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水晶 | 簡単に言えば水晶も石英である。 区別する際は、結晶の形をしているものを水晶と呼ぶ。 これは、石英が結晶した際、まわりが熱水に囲まれていてじゃまするものがなかったため、結晶の形が残ったものである。 塊状のものでも、透明な場合は習慣的に「水晶」と呼ぶ(例:水晶玉など)。 「石英の中で透明なものが水晶」という説明もあるが、不透明でも結晶の形をしていれば水晶と呼ばれる。 |
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カルセドニー(玉随) アゲート(瑪瑙) ジャスパー(碧玉) |
目に見えないくらい小さな石英(水晶)の結晶が固まったもの。(これを潜晶質と言う) 不純物によってさまざまな色、模様がある。 小さな結晶の集まりなので、石に小さな隙間がたくさんあり、これを利用して染色される多い。くわしくはこちら |
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クォーツァイト クォーザイト 珪岩 |
いったん結晶した石英(水晶)が風化によって細かい砂になり、河口や湖に堆積したのち、圧力や熱などの変成作用を受けて再結晶した岩石。 成分はほとんど石英だが、風化・堆積・変成作用というプロセスを経ているので岩石扱い。 グリーン・アベンチュリンなどが代表選手。 カルセドニーと同じようにミクロの隙間が多い石なので、染めやすい。 |
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クリスタル | 「水晶」の意味で用いられることが多いが、本来は「結晶」を意味する。 特に海外のサイトや翻訳本では、「クリスタル=結晶」の意味であることが多いので、勘違いしないようにご注意を。 「クリスタルガラス」の略として用いられる場合もある。 |
合成水晶 |
水晶(石英)と同じ成分を人工的に結晶させたもの。 天然の水晶に比べて不純物がなく、均一な品質になるため、工業製品などに使われる。 結晶しているので、方向によって屈折率が違い、丸玉などに加工した場合、細い線を透かしてみると、天然の水晶と同じように場所によって線が二重に見える。 |
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練り水晶 溶融水晶 溶練水晶 |
水晶(石英)を溶かして固めたもの。水晶と違って結晶していないので「水晶を原料としたガラス」のようなもの。(=石英ガラス) 結晶していないので、丸玉などに加工した場合、細い線を透かしてみても、どの場所からも二重に見えない。 |
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クリスタルガラス | 鉛を混ぜることで透明感と輝きを出したガラスのこと。 水晶とは関係がない。 |
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石英ガラス |
石英 (SiO2) から作られるガラスで、純度が高いもの。 |
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ソーダガラス | 普通に使われているガラス。 精製した珪砂 (岩石中に含まれていた石英が風化して海岸や川底に堆積した白砂) にソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)と石灰石(炭酸カルシウム)を加えて溶かし固めたもの。 |
鉱物 | ごくおおざっぱにまとめると、「自然にできたもの」「結晶しているもの」「無機物である」もの。 だから、人工ガラスは「人工物」「で「結晶してない」ので鉱物ではない。 ただ、有機物である琥珀や、厳密には結晶していないオパール等、まれに結晶していない石も、慣習的に鉱物に含められている。 |
鉱石 | 工業的に有用な資源となる鉱物または岩石のこと。 だから、形や色を愛でる石好きアイテムとしての石は、「鉱物」とは呼べても「鉱石」と呼ぶのはあまりふさわしくないのではないかと思う。 |
岩石 | 複数の鉱物が混ざったもの。 (ガラス(天然)や有機物由来のものも含まれる) |
天然石 |
天然石とは文字通り天然に産出する石のこと。 庭石とか山のがけを指してことさらに「天然石」とはいわないと思うので、手に持てる程度の大きさ……ということになるかもしれません。 鉱物と岩石(複数の鉱物が混ざったもの)の両方を意味していたりします。 残念なことに、加工(加熱や放射線処理、染め)が施されていても、ベースが天然のものならば「天然石」と呼ばれることが多いようです。 「ここまでの範囲を天然石と呼ぶ」という確たる規定ありませんが、「天然石」なのに、人工的に作られたガラスビーズも天然石コーナーで売られているのが困ったところ。 「石(鉱物・岩石)」ではない真珠やマザー・オブ・パール、シェル、アンバーなども含むことがあります。 |
宝石 | 宝石は、天然石の中の一部の石のこと。 一般的に「美しさ」「希少性」「耐久性」が条件です。(真珠等の例外あり)たとえば、セレナイトはいくら美しくても耐久性にかけるので、「宝石」というのは難しいかも。 また、きわめてグレードの高いものなら、水晶も「宝石」といえるかもしれませんが、テレビ番組で山で水晶の欠片を拾い、「宝石発見!」などと説明しているのは、納得できません。 |
貴石と半貴石 | 貴石と半貴石の分け方についても、定められた規定はないようです。 一般的には宝石の中で希少価値の高いもの(=財産価値のあるもの)が貴石、それ以外が半貴石といわれているのではないでしょうか。 たとえば、色・透明感などグレードが高く、とてもきれいなローズクォーツがあったとすると、キレイなので宝石と呼べるかもしれませんが、それなりにたくさん産出するものなので、「貴石」とまでは呼べず、貴石・半貴石の分け方では「半貴石」となるわけです。 あるいは貴石とはダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアのことで(別の説ではアレキサンドライト、 キャッツアイ、ひすい、オパール、真珠も加わる)、それ以外は半貴石であるとする説もあります。 |
合成石 | 成分や構造(結晶系)は天然と同じだが、人工的に作られたもの。 例:合成水晶 |
人造石 | 人工的に作られたもので、天然には存在しない成分、構造(結晶系)をしている。 YAG(アルミニウム・イットリウム・ガーネット)など |
模造石 | 見た目だけ似せたフェイク。 (チェリー・クォーツなど) 成分や構造(結晶系)は天然とは全く違う。 |
パワーストーン | 個人的には、パワーストーンというのは「楽しみ方」と思っています。 パワーストーンという特別な石と、パワーストーンではない石があるわけではありません。 石をパワーストーンとしてあつかうか否か。 たとえば、手芸が趣味の人が天然石ビーズでブレスレットを作り、友人にあげたとして、もらった人がパワーストーンとして大切にしたとしたら、作った人にとっては手芸作品で、もらった人にとってはパワーストーンになるということです。 パワーストーンは「楽しみ方」だから、買ったのが専門ショップでも雑貨店でも関係ありません。値段も関係ありません。 「楽しみ方」だから浄化が必要だと思えば行えばいいし、それで石にダメージがでるのがいやなら、適した方法を探せばいいだけだと思います。 ただ、さらに個人的意見を言わせてもらえば、「楽しみ方」なのだから、「○○すると不幸になる」などの不安になったりいやな思いをするような方法や説明は「きっぱり無視」することをおすすめします。 「楽しみ方」なのに不安なっていては、おもしろくありません。 ※無視するといっても、常識の範囲はお忘れなく。 パワーストーンは、「不思議な魔法グッズ」ではありません。常識はずれのトンデモ話を信じ込み、結果としていやな思いやトラブルに巻き込まれたのでは本末転倒です。 |
鑑定/鑑定書 | ダイヤモンドに対して行われる検査が鑑定。 石のグレードを査定する検査。 鑑定書はその結果を記したもの。 鑑定書は、ダイヤモンドにしかつかない。 それ以外の石に対して「鑑定書が……」などと言っているのは間違い。 |
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鑑別/鑑別書 |
その石が何かを特定する検査。加工の有無も検査する。 鑑別書にはその検査結果が記入される。 色石はダイヤモンドのように、一本化されたグレードの基準が作れないので、色石に対しては鑑別が行われる。 つまり、鑑別は石のグレードを査定しない。 ダイヤモンドでも、グレードの判定を行わず、その石がダイヤモンドであるか否か、加工されているか否かだけを判断する場合は鑑別書になる。 パワーストーンにで石の状態・パワーの有無を見てもらう場合に「鑑定」というが、これはちょっと誤解の元では……と思います。 |
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ソーティング | 鑑定・鑑別と基本的には同じような検査だが簡略化されたもの。 | |
エンハンスメント (改良) |
宝石の外観(見た目の良さ)などを向上させるために行う人為的な処理。 トリートメントも同じような意味だが、エンハンスメントは、特に自然の状態でも起こりえた変化を、人為的に行う場合を指す。 つまり、エンハンスメントは、石が持つ本来の特性の範囲内での変化を起こすものである。 日本語に訳すと「改良」。 |
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トリートメント (改変) |
宝石の外観(見た目の良さ)などを向上させるために行う人為的な処理。 エンハンスメントも同じような意味だが、エンハンスメントが特に自然の状態でも起こりえた変化を、人為的に行う場合を指すのに対し、トリートメントは、石本来の性質や特性を越えて見た目を変化させるものを指す。 日本語に訳すと「改変」。 |
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天然加色 | 水晶などに対して、熱や放射線など、自然環境下でも起こりえた変化を人為的に起こして、見ためを向上させるという考え方。 この考え方では、アメシストを加熱してシトリンに変える、透明な水晶に放射線(ガンマ線)を照射してスモーキーやモリオンに変えるなども、「天然加色」であるという。 もともと宝飾関係では、天然に産出した石であれば加熱や放射線で色が変えられても「天然石」とするらしい。 つまり、加熱シトリンでも宝飾的には「天然シトリン」とされるということ。 (天然の状態で変化がなかったということは、そこに放射線や熱の要素がなかったわけで、個人的には、結果的にいくら放射線や熱で変化する石であっても人為的な操作をしたものは加工だと思う……) 他の石、特にビーズなどでは見た目や耐久性が重要視されるのに対し、それを用いたパワーストーンなどの分野では、天然無処理であることが重要視されたりする。鉱物標本でも無処理のものの方が価値が高い。 このような価値観や基準の差があることは知っておかなければならないだろう。 |
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熱処理 | 原石に熱を加えることで、色鮮やかにする処理。 ルビーやサファイア、タンザナイトアクアマリンなどが有名。 水晶ではアメシストを加熱してシトリンにしたものがある。 これらの処理は、宝飾業界では認められていて、特に問題にされることもないようである。 |
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照射処理 | 電磁波(ガンマ線)や粒子(電子線、中性子線)を照射し、石の結晶構造を壊して電子のバランスを変化させ、カラーセンター(特定の色を吸収する仕組み)を作ったり変化させることで、石の色を変化させること。 (参考サイト) 染料を使うわけではないので、放射線による色の変化は染色とは言わず着色という。 天然の色とは識別可能で、宝石では”処理石”として扱われる。 水晶の場合は主にガンマ線が使われる。(ブルー・トパーズでは中性子線が使われたりする) 放射線の残留が心配されるが、ガンマ線は石にはほぼ残留しない。まれにごく一部の宝石で内包物などにより放射線が残留する場合もあるが、一般的に危険レベルの放射線が残留した石が流通することはあり得ないという (参考サイト)(参考サイト2) おまけ 放射線と放射能のちがい(参考サイト) |
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オイル処理 | 原石にクラックなどがあった場合、オイルなどを染みこませて、クラックを見えにくくし、耐久性を増す処理。 本来認められているのは透明なオイルを染みこませるものだが、中には色つきのオイルを染みこませて、色を濃く見せているものもある。 エメラルドや翡翠など。 ※最近、ルチル入り水晶でもオイルをしみこませ、水晶部分の透明度を高く見せてあるビーズがあるそうである。 |
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充填処理 | 穴やカケがある石にガラスを充填するもの サファイアなど、高価な宝石の場合に行われることがある。 |
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スタビライズド スタビライズ 樹脂含浸 |
スタビライズ(stabilize)とは、安定する(させる)、固定するという意味。 天然石では、未処理のままでは割れやすかったりするもろい石に、樹脂を染みこませて丈夫することを指す。 樹脂加工したターコイズをスタビライズド・ターコイズと呼んだりする。 透明な樹脂ならいいが、色つきの樹脂だと問題である。 ロードクロサイト(インカローズ)なども樹脂含浸されていることが多い。 |
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ダイド | ダイド(dyed)とは「染めた」という意味。 ターコイズなどで色つきの樹脂を染みこませ、安定化とともに色を改変したものを「ダイド・ターコイズ」と呼んだりする。 |
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拡散処理 | 主にコランダムに対して施される、色を変化させる処理法。 簡単に言うと、染料など人工的なもので色を変えるのではなく、コランダムの発色やスターの元となる鉱物を「染みこませ(高温で熱することで表面に薄くとけこませ?)」る方法といえる。 詳しくはこちら(参考サイト) |
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コーティング | 染料や金属蒸着など、異なる素材で表面を薄く覆うこと。 | |
ピエゾ効果 | 水晶(石英/クォーツ)に電圧をかけると細かく振動する性質のこと。1秒間に32768回振動する。それを基準に1秒を割り出しているそうである。 他にも振動する鉱物があるが、水晶のそれは大変正確であるため時計に利用されている。クォーツ時計とはまさにそのこと。 |
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