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ビーズという石世界

「My Stones」のコーナーでおわかりのように、普段は、原石派石好きですけれど、
突発的に「ものづくり症候群」を発症すると、ビーズなどを手にとって、ちまちま作り始めます。
材料が手元にない場合は、普段は通り過ぎる石ビーズ屋にも足を向けるわけですが……。
何と言いますか……
毎回新たなオドロキの連続!

どんどんレアな石がビーズになるし、油断すると名前がいろいろいい加減だし……。
あまりのおどろきに、気になったモノ・コトをメモしてみることにしました。掲載項目は現在進行形で増加中!
正体不明の石も多いので、正確にはどんな石かご存じの方は、情報お願いします。

お探し名称がない場合、他コーナーに収録されている可能性があります。
「総合索引」で探してみてください。
また、新たな名称(商品名)である可能性もありますので、
未収録の名称、間違いやリンク切れ、その他情報がありましたら、
掲示板ブログのメールフォームWEB拍手のメッセージ欄よりご一報お願いします。
(未収録の名称の場合は、それが紹介されているサイト情報もあると助かります)


はじめに
ここではごく一般的にブレスレットなどを作って楽しむビーズを想定しています。
そのために、以下のようなことを考えます。
●このコーナーの内容は
このコーナーは、自分で見て確かめたり、本やネットで調べたり、お店の人(ビーズ、ルース、鉱物)に聞いたりしたことをまとめています。(鑑別に出しているわけではありません)

●必要な加工もある?

ビーズは、小さく削り、穴を空け、肌に触れたり身につけているうちに水がかかったり、いろいろな衝撃を受ける可能性があります。
また、天然石ビーズがすべてパワーストーンとして扱われるのではなく、手芸等の素材でもあります。
素材である以上、見た目が重視されるし、耐久性が求められるので樹脂含浸などが必要な場合もあります。
ここでは加工の場合ありとして紹介していても、
ビーズの場合は、加工=偽物・よくないものとは一概に言えません。
総合的に判断するようにしましょう。


聞いた話なので、天然石業界全体に言えることかどうかは判断できませんが、こういうこともあるようだというお話としてどうぞ。

聞くところによると「ビーズでは意外に樹脂含浸加工してあるものは多い」とのこと。
個人的な印象では、水晶系などは樹脂含浸しなくてもいいと思うので、「多い」というのが全体の割合としてどのくらいなのかは不明だけど、思ったよりもいろいろな石で樹脂含浸加工はあるらしい。
宝石と違って、耐久性に難のある石(脆かったり汗に弱かったり)をビーズにするので、樹脂含浸はある意味必要な処理と考えられているようで、少なくとも話を聞いた宝飾関係の方によると、樹脂含浸はしてあっても不思議ではない……くらいの印象らしい。

なので、鑑別に出しても「これは記載しておくべき加工だ」とみなされて特に記載されない場合も多いのだが、鑑別機関によっては「樹脂含浸」と明記するところもあって、それを見た客側が「加工してあるなんて!」と気にしてしまうこともあるとか。

私としては、加工してあるなら書いてもらっても構わないかな……と思うけれど、お店側では「普通にされている処理なのに、その事情を知らないで『樹脂含浸』を気にされても……」ということもあるようす。

たとえばターコイズなどは、樹脂含浸してないと割れやすくビーズやルースに加工できない場合も多いとか。
樹脂含浸=加工だ!偽物だ!……ではなくて、必要な場合もあるということで。
鑑別書がついていたら安心!……だけではなくてこういう樹上も頭に入れておいた方がよさそうです。

●宝飾品の加工とビーズの加工と
天然石に施される加工については、さまざまな情報が出てきます。しかし、それらの多くは、「宝飾品としての天然石」の場合であることが多いようです。それを考えると、ある意味「手芸の素材」でもあり、大量生産され、宝飾品に比べると単価が安いビーズに同じ処理がほどこされているものかどうか。
やや疑問に思われるので、その点については個人的意見として言及します。(一部宝石品質のビーズにはあり得るかもしれません)


本物偽物を気にする前に

石の本物・偽物について気にする人が増えてきました。
そこで改めて。
石は、「本物」「偽物」がはっきり分けられるものではありません。
天然石と言いながら実はガラスだったら偽物と言ってもおかしくないですが、
加工については、「加工してあったら偽物」という人もいれば、「ベースは天然だから偽物とは言えない」という人もいます。
高い石だと加工してあると「偽物を売るなんて!」ということになるけれど、安い石だと騒がれなかったりもします。
店によっては「練り水晶は原料が水晶だから、天然水晶と同じ」と言い切るところもあります。
石は加工されていないけれど、産地が間違ったりごまかされていたりする場合もあります。

たとえば、ヒマラヤ水晶はヒマラヤ山脈で採れた水晶のはずですが、どこからどこまでをヒマラヤ山脈というか
人によって解釈が違い、「これはヒマラヤ水晶じゃない」「いや、ヒマラヤ水晶だ」という意見の違いも出てきます。

ビーズの場合は、原石のときと名前の基準が全然違ってしまっている例もあります。
たとえば、エレスチャルは本来、形に対して付けられた名前なのに、
ビーズでは色混じり内包物ありの水晶の名前にされていて、本にも堂々と描かれていたりします。

形のエレスチャルはビーズにするには向かないので、ビーズになっているのは
たぶん、ほとんど形はエレスチャルではないでしょう。それをエレスチャルとみなすかどうか。
あなたはどう考えますか?

本物・偽物を気にするならば、
まず、自分がどこまでを本物とみなすか、自己基準を決めましょう。

ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
○○オーラ

○○フラッシュ
アクアオーラ、コスモオーラなど、○○オーラと名前が付けられたものは、さまざまな金属を蒸着させている。 (「オーラもの」のいろいろな種類についてはこちら
たいていは、シャボン玉のような虹色の光沢があるので見分けがつくが、中にはゴールデンオーラのように、一見透明度の高いシトリンに見えてしまうものもある。
しかし、わざわざ手間をかけて蒸着を施しているため、これが天然ものと偽って売られていることはあまりなく、ちゃんと「○○オーラ」と表示されていることがほとんど。

最近、透明水晶以外にもオーラ加工が施されているものが増えた。スモーキー・クォーツやローズ・クォーツ、アゲート、プレナイトなど。
クォーツ類以外は「〜フラッシュ」というネーミングであることが多いようす。


一般に、クリスタルヒーリングでは加熱や放射線処理が施された石を敬遠する傾向があるが、 (風水ではそうでもないようす)「○○オーラ」については不思議と敬遠する話を聞かないと思う。加工として拒否するか、きれいだからよしとするか、まさにその人の好み次第。


時に、「加工してあるものは偽物」という人がいるが、だったら、蒸着という加工がされているアクアオーラも堂々の偽物ということになる。
「偽物」の規定は人によってさまざまなので、自分でしっかり理解して、「何を偽物とするか」の判断をした方が吉。
○○オニキス

カルセドニーやアゲートについてはこちら

オニキスについていろいろ言いたいことはこちらこちら

オニキスとは、もともと黒地に細い白の縞模様のアゲートのこと。
建材等の分野では、縞模様の大理石がオニキスと言われることもあり、その流れか、縞模様ありのカルサイトやマーブルに「オニキス」の名前がついているものもある。
つまりもともと「オニキス」とは縞模様を示す名前。
ゆえにサード(色)にオニキス(縞)が加わってサードオニキスという名前になっている。

ところが、ビーズの分野などで真っ黒なカルセドニー(ビーズの場合はほとんど染めた黒)をオニキスと言うようになり、さらには、半透明〜ほぼ不透明の単色のカルセドニーを、色名をつけて○○オニキスと呼ぶことも多い。(ホワイトオニキス、ブルー・オニキスなど)
個人的には単色模様なしをオニキスと呼ぶのは正しくないと思う。

オニキスとは、もともとモノトーンの色合いで直線的な縞模様のアゲートを指していた ビーズでオニキスと言えば、真っ黒なカルセドニーのこと。ほぼ染めらしい。 最近ではこういうものがブルー・オニキスと言われていたりする。正しいとは言えないと思う……。

こちらで、不透明黒いの人工ガラスが(オニキス)ブラックカルセドニーとして販売されるれが増えていると報告されている。
ビーズではどうだかわからないが、見た目真っ黒なオニキスは、実はガラスであってもわからないかも……と思う。わざわざカルセドニーを染めるより、手っ取り早くガラスで作られたものが混ざっていたりしないだろうか。

……やはり、ガラスやセラミックのフェイクがある。
ビーズショップ(連売り)でわしづかみにしてみたら、
真っ白な「ホワイトオニキス」に、どうもガラスっぽい手ざわりのものが混じっていた。
同行していた友人も同じ意見なので、勘違いの可能性は低いと思う。
真っ黒オニキスについても、やや心配なものを時々見かける。

ネットのビーズショップでも、ホワイトオニキスを仕入れたらセラミックだった……とフェイクビーズとして販売している例があった。

……ただ、こんなことを書いたからといって「自分のは?」と心配するよりも、ぜひ、つかんだときのガラスと水晶やカルセドニーの温度の違いを覚えて、自分で見分けていただきたい。
○○クォーツ

ストロベリー・クォーツとチェリー・クォーツの比較はこちら
○○クォーツと名前が付いていながら、実はクォーツ(水晶)ではなくガラスであることがあるので注意。
(チェリー・クォーツ、ブルーベリー・クォーツ、アクア・クォーツなど。

ストロベリー・クォーツはゲーサイト入りでかわいいピンクの天然水晶のことだが、ガラスであるストロベリー・クォーツがストロベリーの名前で売られていることも多い。

「水晶を染めた」という説明があるが、水晶は染められない。中まで色を付けようとすると、ひびを入れてそこに色を染みこませるか、溶かして溶かして色を付けるしかないが、溶かしてしまえば、水。晶ではなくなりガラスとなる。
同じ理由で「水晶が原料だから水晶」も間違い。

ガラスなのにクォーツと名前が付いていてややこしいチェリー・クォーツ
○○ジェイド(ジェード)
○○翡翠
ビーズ以外でも使われる「フォルス・ネーム」にもなるが、半透明で翡翠に近く見える、まったく別の石を「○○翡翠」「○○ジェイド(ジェード)と呼ぶことがある
このような「お名前拝借」したものをフォールス・ネームという。

有名なところでは
ニュー・ジェイド(ジェード)、オリーブジェイド:サーペンティンの一種
インド翡翠:グリーン・アベンチュリン(多くはグリーン・クォーザイト)
ホワイト・ジェイド:カルセドニーやカルサイト、クォーザイトらしい

そのほか、クリソプレースをカナダ翡翠、ハイドログロッシュラー・ガーネットをアフリカ翡翠と呼んだりするが、ビーズではあまり見かけないような……。

翡翠には、ジェダイド(硬玉)とネフライト(軟玉)の2種類があり、宝石として扱われるのは、ジェダイトの質の高いもの。
また、ジェダイトは産地が限られており、よく知られているのは日本、ミャンマーなど。
中国翡翠と呼ばれているのはたいていが軟玉(ネフライト)である。くわしくはこちら


ホワイト・ジェイドについては、翡翠(ジェダイドの方)は、本来白っぽい鉱物だが、ビーズで安価に売られている「ホワイト・ジェイド」は半透明の別の石(カルセドニーや、クォーツァイトなど)であるらしい。


上記のフォールスネーム……緑の翡翠に似た石に着けられた名前以外、黄色だったりピンクだったり、染め染め感たっぷりの、緑の翡翠とは似ても似つかない……よく言えばポップな色合いのビーズに「○○ジェイド」「キャンディジェイド」などの名前がついていることがある。

どう見たって翡翠ではない。そんなものまで翡翠と言い張って売りたいのか……ではなくて、これは
翡翠ではなく「玉(ぎょく)」の意味であると思う。
くわしくはこちら
ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
アクアクォーツ アクアマリンカラーのちょっぴりミルキーなビーズ。
天然石扱いされているところがあるが、クォーツにこの色合いはなく、実際はガラスである。

連で見た場合、すべてが均一な色合い、同じような半透明感、クラックなし……であればあやしい。
青瑪瑙 
ブルー・アゲート


※こっちのようなものは染め
かなり鮮やかな真っ青。(上のオニキスの項目の青いビーズなど)
秋の青空のような微妙な青のブルー・カルセドニー(写真右→)は天然の色であるが、左写真(←)のような鮮やかな青は染めによるものとのこと。


ブルー・カルセドニーでも「シーブルー・カルセドニー」は染めによる色

こちらでブルー・カルセドニー、シー・ブルーカルセドニー、青瑪瑙を比較しています。

ブルー・カルセドニーは天然の色らしい。

ふつう、アゲートといえば縞模様など模様がはっきりしているカルセドニーのこと。なのに、赤瑪瑙や青瑪瑙など、瑪瑙(アゲート)といいながら、模様がない、本来ならカルセドニーと呼ばれそうな石(ビーズ)があります。
聞くところによると、赤くて模様がないカルセドニーなら本来はカーネリアン。しかし、染めて赤くしたものはカーネリアンの名前で取引できないので手続き上「赤瑪瑙(レッド・アゲート)」とされるのだとか……。
もしかしたら、
ビーズで瑪瑙(アゲート)といいながら模様がなく、色がはっきりしているもの(特に一連全部同じ色味)は「染め」ということなのかも
アクアマリン
アクアマリン……というと水色のイメージがあるが、実際はほとんど色味がなかったり、緑かかったものも多い。

きれいな水色の方が人気があるため、緑がかったものの場合加熱して水色に変えていることがある。
加熱と非加熱は、並べて比べると何となくわかるが、単体での判断は難しいかも。
アゲート
瑪瑙
アゲートは、カルセドニーと同じくミクロサイズの石英の微結晶があつまったつぶつぶ構造の石なので、簡単に染めることができる石
染料による染めのほか、加熱することでもともと含まれていた鉄分を酸化させ、赤みを強くすることも多い。

本来は、カルセドニーの中で縞模様があるものをアゲートと呼ぶが、ビーズでは赤一色のものが「赤瑪瑙」と呼ばれていたりもする。
一説によるとカーネリアンと呼ぶ場合は天然の色で、赤瑪瑙と呼ぶ場合は、染色や加熱が施されているという。


黒……砂糖水に浸したのち希硫酸溶液に着けて脱水炭化させて黒くする
赤……たいてい鉄を含んでいるので、加熱すると赤くなる
※これだと部分によって濃かったり薄かったりすると思うので、全部同じように真っ赤な「赤瑪瑙」は別の方法だと思う。
青色(コバルト着色)
黄色(クロム着色)
緑色(クロム着色

……らしい。
アストロフィライト



※アストロフィライトとして売られていたが、別の所では名前が違っていたことも……。
Astrophyllite。和名は星葉石。
たいていは、写真のように濃色の地に青=茶色っぽい金色の筋が入るビーズ。
写真の石もアストロフィライトとして買ったが、最近、そっくりに見えるビーズで、「鑑別の結果ヌーマイト」「アストロフィライトとして仕入れましたが鑑別の結果オリエンタルブラック」「ブルー角閃石」などと、いろいろな名前で売られているものがある。


アストロフィライトと別の石の名前と、どれが本当なのか、似ているようで別々の石なのかは不明だが、一応アストロフィライトのビーズを見かけたときには、「違う石かもしれない」と注意を。


「鑑別の結果オリエンタルブラック」という情報にやや疑問。
鑑別を疑うわけではないのですが、鑑別結果として出てくる石ならば、検索すればわかりそうなものなのに、「オリエンタルブラック・天然石」「オリエンタルブラック・鉱物」「オリエンタルブラック・岩石」……で検索しても、なるほどと言える情報が出てきません。
いったいこれは何もの。


左の写真とそっくりな石の名前が「アルベゾン閃石」であるという情報あり。産地もアストロフィライトとほぼ同じ。
写真の石はアストロフィライトではなくて、アルベゾン閃石かも。
さらに追記。アンソフィライト説もあり
アズライト
和名は藍銅鉱。濃い藍色の石だが、藍色一色のビーズはまずなくて、たいてい茶色い母岩の部分やマラカイトが混じるようす。
時にはかけらを圧縮したものもある。(マラカイトの混じり方、色むらのようすに注意。モザイク状になっているものは圧縮の可能性あり)。
モース硬度が3.5〜4と、さほど硬くなく、劈開が明瞭(決まった方向に割れやすい)ので、密な結晶ではない場合も多いので、加工するために樹脂を染みこませ、すきまを埋めていることも多いらしい。
表面に樹脂などがコーティングされている場合もある

逆に樹脂でコーティングされていないものやコーティングが十分でないものは、身につけているうちににぼろぼろ崩れてくることがある。

残念ながら練りのアズマラカイト。アズライトとして売られていることもある。
アズマラカイト



アズライト(藍銅鉱物)とマラカイト(孔雀石)が混じった石
どうでもいいことかもしれないが、時々みかけるアズマラカイトという表記は、アルファベットの綴りに直して検索すると日本語サイトしかヒットしないので、「日本語なまり」かもしれない。 (調べた結果はこちら

アズライトとマラカイトは一緒に産出することが多く、混じり合った状態でビーズに加工されている場合が多い。中にはかけらを圧縮したものもある。
天然のものは、混じり具合が複雑で自然な感じだが、圧縮したものはモザイク状な感じ。
特に縞模様のあるマラカイトのかけらがランダムに混じったようなものは、圧縮の可能性が高い。

濃い青の中にマラカイトの破片が混ざったような圧縮石では、「アズライト+マラカイト」だけでなく「ラピスラズリ+マラカイト」もあるようす。

本来、アズライトやアズマラカイトはもろい鉱物なので、ビーズに加工してある場合は、樹脂の含浸が考えられる。

アズマラカイトが、本来スモーキー・クォーツに数種の銅鉱物が混じった「クォンタム・クアトロ・シリカ」の名前で売られていた例あり。注意。

天然のアズマラカイト。
茶色の母岩が混ざることもある。

↑かけらを圧縮したアズライト・マラカイト。マラカイトの模様がバラバラであることがわかる。

某ショップで、より正確な表示を目指しますということで「アズマラカイト改めラピスマラカイト」というものが。
練りのビーズでラピスラズリ+マラカイト」ならば正確な表示は大歓迎です。が、練りではない場合はちょっと疑問が。
アズライトもマラカイトも同じ銅系の鉱物で、そのために混ざって産出しやすいです。
しかし、ラピス、ラピスラズリの場合は青の原因は硫黄。全く別系統の鉱物です。また、ラピスラズリとマラカイトが同じところから産出するという話も聞きません。(まれにあり得るかもしれませんが、ビーズとして加工されるくらいなら、大量に産出し、原石の標本も見かけてないとおかしいと思います)

また、ラピスラズリの「ラピス」は「石」のこと。ラピスラズリとマラカイトが混ざった石ということで「ラピスマラカイト」というのはおかしいです。少なくとも鑑別した結果としてこの名前が出てくることはあり得ません。
なぜ、「ラピスマラカイト」という名前になったのかはわかりませんが、この名前は正しくないと思います。
アトランティサイト

緑系のサーペンティンに赤紫〜紫のスティッヒタイトが内包されている石で、アトランティサイトの名前はA・メロディ氏が付けたらしい。

ビーズで「スティヒタイト」の名前で売られているのを見たことがある。成分の一つとしては合っているのだから、間違いではないけれど、スティッヒタイトだけのビーズではないのだから、その名前ではちょっとどうかと思う……。

ネット上でスティッヒタイトだけのビーズを使っているというブレスを見たが、スティッヒタイトだけではパープライトやラベンダライトと呼ばれている石のビーズと見分けがつかない。
モース硬度的にもかなり低い石である。
アパタイト 鉱物としてはフッ素燐灰石。
アパタイトにはさまざまな色があるが、透明感のあるターコイズ・ブルーのアパタイトでは、色を鮮やかに見せるための加熱処理が行われているものがあるらしい。
アベンチュリン




アベンチュリン=緑の石があたりまえではないことにご注意。
ついでにアベンチュリン=緑水晶でもない

もともと、アベンチュリンは水晶(石英)の中に雲母やヘマタイトがふくまれてキラキラして見える、赤黒いような石を指していたが、産出量が少なくなり、現在の緑色のアベンチュリンが主流になったらしい。(参考:結晶の形をしたアベンチュリン:砂金水晶)

現在、アベンチュリンといわれて思い浮かべる、緑色でフォルス・ネームを「インド翡翠」という緑の石は、水晶(石英)ではなく、フックサイト(クロム白雲母)によって緑色になったクォーザイト(珪岩)

クォーザイトは、一反結晶した水晶(石英)が風化して砂になり、それが再び地熱や圧力などで固まったつぶつぶ構造の石。石英質ではあるけれど、水晶(石英)とは言えない。
くわしくはこちらこちら

アベンチュリンは「アベンチュレッセンス」という言葉があるように「キラキラしていることが条件
ところが、ビーズの世界では
「単に緑色でキラキラしていないグリーン・クォーザイト」がアベンチュリンとして売られているのでやや気になる。(左の下の写真)

逆に「リアル・アベンチュリン」と呼ばれる濃い緑色で透明度があり、よく見ると緑色の雲母の破片やキラキラしたヘマタイト(黄鉄鉱?)の粒が見えるものがあり、これはアベンチュリンと言って差し支えないと思いますが、「リアル」という名前が悲しい……。

※フックサイトがはっきり確認できる「リアル・アベンチュリン」

まったくきらきら感がない、グリーン・クォーツァイト
アフリカン・ストロベリー
単に「ストロベリー・クォーツ」として売られていることがある。
カザフスタン産のストロベリー・クォーツはビーズでもかなり高価だが、アフリカン・ストロベリーの方はそれに比べると安価。
カザフスタン産のストロベリー・クォーツは透明な中に赤い針状のゲーサイトが内包されているが、アフリカン・ストロベリーは、透明度の低い中に赤い点状の内包物が見える。
ストロベリー・「クォーツ」の表示を見かけるが、「クォーツァイト」であるという説もある。はっきりとした鑑別はまだ目にしていないが、磨いてある表面のごくわずかなざらつき具合から、クォーツァイト説に一票。

「モスコバイト」と呼ばれているビーズにも酷似しているが、並べて比べると、モスコバイトの方はわずかに紫がかって見えている(ような気がする)、内包物も「モスコバイト」は破片状、アフリカンストロベリーは「点状」だと思う。磨いたときの表面のざらつき具合にも差があるような気がする。(注:あくまでも素人判断です)。


:最近、この手のビーズを「マンガンエピドート入り」と表記するところが出てきた。アフリカンストロベリーにも、点状内包物と、もう少し大きい破片状内包物のものがあり、すべてがマンガンエピドートなのか、物によってレピドクロサイトなのか、詳細不明。
エピドートで、マンガンによって色が赤〜ピンクになっているのなら、チューライトとかピーモンタイトじゃないだろうかと思ったり。


いろいろ比較してみました。

たとえば、上のようなアフリカン・ストロベリーに対して、「普通のストロベリー・クォーツとは違うようだ、安いし、偽物だろうか?」という話が出ることがあります。これについては、個人的にいくつかツッコミたいことが……。
たしかに、有名なカザフスタン産・ストロベリー・クォーツではありません。値段も安いです。

では、「偽物か」というと、どうでしょう?

上の石は天然石です。天然石といいながら実はガラスではありません。
次に、ストロベリー・クォーツについて、内包物は何で産地はどこに限るという公式規定はありません。
見た目赤くてかわいい水晶に「ストロベリー」という愛称が付けられ、一番有名できれいなものがカザフスタン産だというだけです。

ですから、上のような水晶や、レピドライトがちらちら入った水晶をストロベリー・クォーツといっても間違いとは言えません。
見た目かわいい赤ならば。
ただ、アフリカン・ストロベリーをカザフスタン産として売るのは明らかにルール違反。
そして、苺に見えるんだからストロベリーでいいじゃないか! というのならば、一緒に仕入れたからといって、ろくに赤くもないような石や、逆に内包物が入りすぎてどす黒く見えるような石は、ストロベリーといわないで欲しい。
大多数の人が、なるほかわいい苺色だね、といってくれるような石を「ストロベリー」と呼びたいものです。

また、「自分の期待した石ではない」ことを、すぐ偽物というのも、ちょっと違うかなと思います。
アマゾナイト
アマゾナイトは、専門的に言うと、長石グループの中のアルカリ長石という種類に属すマイクロクリンと呼ばれる長石の中で、微量の鉛によって緑に発色しているもの。
(ブラジル産でクロムによって緑になっているのもあるらしい)
緑〜水色と色合いには幅がある。
ロシアン・アマゾナイトと呼ばれる種類(左写真)は、青みがかった緑の中に白い筋模様が入っているのですぐに見分けられるが、筋模様がなく、全体が淡い水色の種類では、クォーザイト(クォーツァイト)の染めである場合がある。

「アマゾナイト(クォーザイト染め)」などと表示されていても、クォーザイトは石英質の石であって長石ではないので、ますますややこしい表示になってしまう。
アンバー(琥珀) 樹脂で作られた全くの偽物、琥珀を溶かして固めたもの、琥珀より年代が新しく硬度が低いコパル(ヤング、アンバー)が琥珀として売られていたりする。
琥珀のかけらを樹枝で固めたモザイク・アンバーのように、一見して加工であるとわかり、その旨が書かれているものもある。

 琥珀=古い、コパル=新しいと単純に分けられるものでもないようす。(参考サイト、「第6回 比較実験しましょう」のあたりに琥珀とコパルのことが書かれています))
アンブロイド(圧縮琥珀) 琥珀の粉を高温・高圧で加工した製品。
粉は、小さな琥珀を砕いたり、琥珀製品をつくるときの残留物らしい。
ルーペで見ると、染料の小さなかたまりが見えるとか。
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イエロー・ジェイド ソフトイエローなかわいい石だが、名前の通りのジェイド(翡翠)ではない。
この場合のジェイドは翡翠と言うより「玉(ぎょく)」の意味だと思われる。
複数種類の石が同じイエロー・ジェイドの名前で売られているようで、見たところではアラゴナイトやカルサイト、イエロー・クォーツ(シトリンではなく内包物で黄色く見えている水晶)……っぽい。
アラゴナイトの場合、汗や水に弱いので注意。
インカローズ

これが「インカローズ」(もっと色がきれいなものもある)


こういうのは、厳密には「インカローズ」とは呼べない。
かわいいピンクで大人気の「インカローズ」。
売られているほとんどが「インカローズ」ではないかもしれないことをご存じだろうか?

ロードクロサイト(インカローズ)とかインカローズとはロ−ドクロサイトの別名であると説明されているため、ロードクロサイト=インカローズ、単に言い方が違うだけ……という認識が広まっていて、名前の美しさから、ロードクロサイトが全部インカローズと呼ばれてしまっている。

これが間違い。インカローズとはロードクロサイトという鉱物のほんの一部にしか使えない名前である。

アルゼンチンにあるカピジータス鉱山では、鍾乳石状に成長したロードクロサイトを産出する。これを輪切りにすると同心円状の縞模様になっていて、あたかもバラのように見える。
この鉱山はかつてのインカ帝国の領土内にあり、インカ帝国の時代から稼働していた。
そこで採れる「バラのような」ロードクロサイト。故に「インカローズ(インカのバラ)」と呼ばれる。

つまり、
産地と見かけがきちんと指定されている呼び方
というわけ。

……と言うと、インカローズもロードクロサイトなんだから、別にいいではないか、とか、それで広く売られているし、通じるのだから……という意見が帰ってくることが多い。
それでもいいというなら、見かけが同じならヒマラヤ以外の水晶をヒマラヤ水晶と呼んでもかまわない……ということになる。
それで納得できますか?

せめて、本来のインカローズはどういうものかくらい知っておきましょう。
インプレッション・ストーン
  
たぶんステアタイト(凍石)ではないかと思う。
茶色っぽいベージュの地に、灰青緑色のかけらがまざったような石。海外サイトにて、「タルクベースのステアタイトソープストーン」という情報あり。
タルクそのままだと、爪で傷つくくらい軟らかくてビーズにならないので、緻密なタルクの仲間で、印材でもあるステアタイト(凍石)ではないかと推測。

最近、海外サイトでアフリカン・ブルー・オパールという表示を見かけるが、さわった感じでは、オパールはないように思われる。
某ビーズ・パーツショップでは、「サーペンティン」と表示していた。(それは違うだろう……)

再び検索の結果こちら(海外サイト)に「原料は中国、樹脂コーティングの可能性あり、成分はよくわからないがマトリックス(母岩)を含むソープストーンまたはステアタイトではないか(←大まかに意訳)」という記述あり。

最近、よく似た質感で濃い青緑色のビーズが出てきた。これも「インプレッションストーン」の名前で売られている場合と、「カオリン(ハロイサイト)」の名前である場合がある。……カオリンでもハロイサイトでもないような気がするが……もし正しいとしても、アレがカオリンのスタンダードなものでは絶対ない。

最近は「粘土鉱物」で詳しい鑑別は不能とするところもある。
インペリアルジャスパー
ウォーターメロン
ウォーター・メロン・トルマリンのこと。

ウォーターメロン=スイカの名前の通り中心部が赤、外側が緑のトルマリンのことである。
ところが、ビーズでは一粒がスイカ状のいろあいになっているのではなく、一連でピンクや緑が混じったものをウォーターメロンと呼んでいることがある。

ビーズであっても一粒一粒がスイカ状色合いのものがあるので、ビーズだから仕方がないとは言えない。ウォーターメロンがどういうものであるかをちゃんと知った上で、その名前にふさわしいかどうかを判断してもらいたい。
エレスチャル


色や内包物を理由にエレスチャルというのはおかしい。
  
要するにエレスチャルだって水晶で……という無粋な話ではなく、別の理由で、この水晶が「エレスチャル」である可能性は低いかも。

そもそも、エレスチャルというのは、ゴツゴツしていたり、層状たっだりする、ちょっと変わった結晶の仕方をする水晶の
形に対してつけられた名前
いろいろ内包している水晶に対して付けられた名前ではない。

つまり、
「水晶の中にごちゃごちゃ入っている」=「エレスチャル」ではない。中身が入っているエレスチャルもありますが、中にいろいろ入っているかいないかは、エレスチャルに関係ありません。
こちらの写真でもわかるように、エレスチャルは複雑な形をしているのが多いので、ビーズには削りにくい。たぶん、内包物がたくさん入った塊状の水晶(=石英)を削ったものではないだろうか。
つまり、ビーズにしてしまったのでは、本当にエレスチャルを削ったものかどうかわからないということ。
……というか、形に名前がついたものを削ってしまうことに意味があるのだろうか?

くわしくはこちら


最近、ビーズでは、色が混じっていて内包物が多いものをエレスチャルと呼んでいます」という、説明を見かけました。
果たしてそれでいいんでしょうか?
エレスチャルというのはパワーストーンとしての名前。当然意味や効果の説明がセットでくっついてきます。私個人では意味や効果はなくてもいいし、気にしませんが、もちろん効果を期待し、意味に注目する人もいます。

そして、その意味や効果はエレスチャルの命名者K・ラファエル氏の説明が下敷きになっているはず。
もちろんラファエル氏の説明は「形のエレスチャル」についてのものです。

なのに、「ビーズでは」などと勝手に変更してしまったら、石と説明が実は別物になってしまいませんか?
(※エレスチャルは内包物に関係なく形の名前であり、その形はビーズに削るには向いていないので、ビーズになっているものは、おそらくもともとエレスチャルではないと思われます)

もっともらしく説明しておきながら、それが別の石の意味だった。
あるいは、不用意に同じ名前を使ったために、買った人が独自に調べたら、違う石の情報がヒットしてしまって間違えた。


それで納得できますか?

エレスチャル・スーパーセブン
  

※エレスチャルのところと同じ写真です。なぜなら、今まで「エレスチャル」と呼ばれてきたビーズが最近「エレスチャル・スーパーセブン」と呼ばれるようになったとしか思えないから。
中身がいろいろ入っているからといってエレスチャルとは限らない……なんてことを言い出した頃から見かけるようになった名称。

まず、新しくくっついた「スーパーセブン」と言う名前について紹介します。
スーパーセブンは、透明・アメシスト・スモーキーの
3色が混じった水晶に、ゲーサイト、レピドクロサイト、カクコセナイト、ルチルの4種類の鉱物が内包されたもの。
七つの条件が挙げられていますが、掘りだしたときの塊に7つがそろっていれば、かけらそれぞれに7つの要素が全部そろっていなくてもいいのだそうです。

本当に七つ揃うことがあるのかどうかはさだかではありませんが、形に対して付けられた名前であるエレスチャルに対して、スーパーセブンは色が混じり内包物を持つ水晶(石英)に対して付けられた名前なので、「エレスチャル」と呼ぶよりはまだしっくりきますが、「エレスチャル・スーパーセブン」と、二つの名前がくっついてひとつになっている場合は話が別です。

なぜなら、
「エレスチャル・スーパーセブン」という名前は存在するはずがない」のです。

そのわけは、「エレスチャル」と「スーパーセブン」は命名者が違うから。
「エレスチャル」という名前はクリスタルヒーラー、K・ラファエル氏の命名によるもの、スーパーセブンはメロディ氏がつけました。同じクリスタルヒーラーでも、「あら同じ石ね、じゃあ、名前をひとつにしましょ」なんてことにはならないでしょう。
きっと誰かが、勝手にくっつけた名前です。

原石では、形はエレスチャルで中身はスーパーセブン(たぶん)という石もないわけではありませんが、削ってしまったら、元の形はわかりません。エレスチャルという形はビーズにするには不向きなので、多分エレスチャルではないでしょう。
エレスチャル・ストロベリー

↑実物は持っていないので写真加工で再現。エレスチャル・ストロベリーの名前で見たのは、もっとレピドクロサイトが少なかった。
……レピドクロサイト(鱗鉄鉱)がぱらぱらと入った水晶のビーズに用いられていた名前。
これについてはいろいろとツッコミどころが……。
まず、レピドクロサイトぱらぱら入っている程度では「ストロベリー」とは言えないのではないかということ。
これはハーレクインとか、ファイアークォーツと言って欲しい。
どうにも「ストロベリーと呼んだ方が売れるから」と思えてしまう。
もうひとつは、このレピドクロサイトが入っているタイプは、原石の形があまりエレスチャルではないものが多いということ。

しつこく繰り返すが、エレスチャルは内包物がいろいろ入った水晶のことではない。専門的には骸晶と呼ばれる、ごつごつ複雑な形に結晶した水晶のことである。
ただでさえ、ビーズに加工されるものは、複雑なごつごつ水晶よりも塊水晶である可能性が高いのに、結晶であったとしてもごつごつ結晶である可能性が低いのでは、どう考えてもエレスチャルの名前はふさわしくない。
エンジェライト


硬石膏・セレスタイト・石膏の仲間
名前の間違いではなくて、水に弱いセレナイトに近い石をビーズにしていることがオドロキ。

かなり
汗などに弱いと思われます。

真夏、汗だらだらの季節に身につけていると、表面が浸食されて、つやが消えてしまったりするかも。
エンジェル・シリカ
チャロアイトに水晶(石英)が浸透したもの……というが、どちらかというと水晶にチャロアイトとが混ざり込んだ感じ。

チャロアイトらしい紫色の繊維と水晶の透明な部分が混ざっている。
珍しい石だ……ということだが、私はエスニック雑貨店で買った。
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オーストラリア・ターコイズ
ターコイズと名前は付いていてもターコイズ(トルコ石)ではない。
鉱物としてはクォーツ・マグネサイト

レモンクリソプレース
と呼ばれる石である。(クリソプレースと名前が付いていてもカルセドニーのクリソプレースとは別の石)。
淡いレモン色はニッケルによる色であるとのこと。
オパール
オパールと言われて思い浮かべる虹色の遊色を持たないオパールも多い。

宝飾品では貼り合わせ、着色、樹脂含浸などの処理があるようす。
ただし、普通にブレスレットなどで用いられるビーズではどうだろうか?
樹脂加工は、研磨に対して強度を持たせるために行われるようなので、あり得るかもしれない。

ピンク・オパール(ペルー産)のように、鉱物としてはオパールではないものがオパールとして売られている場合もある。

下(↓)のオパルセント・ガラスがオパール、人工オパールと呼ばれていることもあるので注意。
オパライト
オパルセント・ガラス
オブシディアン・オパール
オパール・クォーツ

ロシアンオパール


宝飾分野では、不透明で遊色を示さないオパールの中で、色が美しいものをオパライトと言うが、ビーズなどで売られている、乳白色でオパールっぽい色合いのガラスをオパライトや、オブシディアン・オパール、オパール・クォーツと言うこともある。

オパルセント・ガラスは、弗素やアルミナで、半濁状態にしたガラス。角度によって青く見えたり、オレンジ入りを帯びて見え、オパールのような雰囲気がある。

海外では、ジラソルのように白濁半透明の水晶(石英)をオパール・クォーツという場合がある。

最近ロシアンオパールというビーズを見かけるようになったが、コレがどう見てもオパルセント・ガラス。ロシアンオパール=オパルセント・ガラスと明記しているところはないが「模造宝石」となっているので、おそらく間違いないと思う。
ロシア産のオパールではない。


このようなビーズを「人工オパール」と呼ぶことがあるが、「オパールっぽく見える」というだけで、構造はオパールとは違う。あくまでも見た目が何となく似ているだけ。
オリーブジェイド 翡翠ではない。たぶんサーペンティンの一種。
オリエンタルブラック
黒地に青〜鈍い金色の光の筋。
卸元でアストロフィライトとして売られていることもあるようで、ショップが独自に鑑別に出したところ、「片岩(シスト)に、マーカサイトやパイライト、マグネタイトなどが含まれたオリエンタルブラック」という結果が出たという説明を見かけた。
ただし、「オリエンタルブラック」で検索してもそれらしき石がヒットしてこないのが不思議。
オレゴン・サンストーン


↑正しいオレゴンサンストーン。緑がかって見えるもの、もっと赤く見えるものもある。

普通のサンストーンが赤オレンジ〜黄色オレンジの地にヘマタイトのキラキラが内包されたものであるのに対し、オレゴンサンストーンはうっすら黄色の透明な地に銅のインクルージョンが入ったもの。ビーズで見かけるのは、銅のインクルージョンでうっすらピンク、希に緑がかって見える部分もある、比較的小振りなビーズである。

このたび、オレゴンサンストーンを模したとおぼしき「ガラスのビーズ」を目撃。
きらきらの入ったガラスのビーズというと不透明茶色や紺色の地に銅のきらきらを入れた「ゴールド・サンドストーン」「ブルー・ゴールドサンドストーン」があるが、今回見たものは、透明の地に銅のきらきらを入れたもの。


念のために行っておくと、ちゃんと「ガラスビーズ」と表示されていたが、見るからにオレゴンサンストーンをモデルにしている。
オレゴンサンストーンとの違いは、
◆やたらに大きいものが多い
◆手触りはやはりガラス
◆きらきらの粒子が本物よりも大きい
◆粒子の入り方が何となくわざとらしい(何となくであって、ぱっと見はかなり自然)
◆ものによって青い線状の筋が入っているものがある。

今は、内包された粒の大きさやイト愛で大きさによって一発で見分けられるが、これで小さなビーズが作られるようになったら危ないかもしれない。



このガラスビーズが「人工ルチル」の名前で売られているのを発見。
どう見ても似てない。

これを理由にルチル(入り水晶)には人工があるなどと言われているなら、情けない……。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ガーネット
赤いもの(ワインレッド)が主流だが、オレンジ(ヘッソナイト)、グリーンなどもある。
赤いガーネットの中には、染料で赤みを強めているものがある。水で落ちる程度の染めなので、知らずに使うと肌や服に付いたりするので注意。
粗雑な染めは、「表面の艶が鈍い」「通してある糸や、ラベルなどに染料がついている」などの特徴で気がつくことがある。

カーネリアン

カーネリアンは、カルセドニーの中でヘマタイトを含んでオレンジ〜赤に色づいているもの。本来は濃い赤のものを指す模様はないか、あってもほとんど目立たないものを指すようす。
連のビーズでは、クリーム色〜オレンジ色〜オレンジ赤の色とりどりの石が混じるものがあるが、カーネリアンとして売られていても、連の中のクリーム色のもの(赤くないもの)は単にカーネリアンと呼ぶべきだと思う。
縞模様があるものは「サードオニキス」と呼ばれることが多い。

赤い色合いは酸化鉄であるため、加熱してすでに含まれている鉄分を酸化させたり、鉄を含む溶液を染みこませて加熱することで赤くしたり色合いを濃くすることができるという。


「赤瑪瑙」の名前で売られている、均一に赤いビーズは、「染め」らしい。
取引書類に染めたものを「カーネリアン」とは書けないので「赤瑪瑙」「レッド・アゲート」と区別するとのこと。


ビーズではカーネリアンというとオレンジ色(たまに赤)という感じだが、本来は、オレンジではなくて深い赤だと思う……。
サードオニキスの「サード」はリモナイト(褐鉄鉱)を含んで「オレンジ〜褐色」になったもの。だから、サードオニキスは、オレンジ〜褐色に縞模様がはいったもの……のはず?


詳しくはこちら
カラフルアゲート カラフルな色がミックスされた瑪瑙ビーズ。染めのものも混じっている場合がある。
鮮やかな緑、青は注意。
カラフルクラック水晶
水晶に人工的にクラック(ひび)を入れ、そこに染料を染みこませたもの。
写真のような紫色の他にも色とりどりなものがある。
ファンシー・クォーツという名前で見かけることもある。



荒いクラックを入れ、
クラックに緑の染料を染みこませたものが「グリーン・ファントム」として売られていた。
色も見かけもグリーン・ファントムではあり得ない。そういういい加減な店もあるのでご注意!
カルセドニー


↑染めか、天然の色か。
微細な石英の微結晶があつまったつぶつぶ構造の石で、縞模様などがはっきりしない半透明のものをカルセドニーと呼ぶ。
つぶつぶ構造なので、染料を染みこませたりして容易に染めることができる。

青瑪瑙、緑瑪瑙と呼ばれる鮮やかな青や緑のビーズは、ほぼ染め。→青瑪瑙
ピンクカルセドニーと呼ばれるデリケートなピンクのビーズも、染めという話がある。
若干緑がかったトルコ・ブルーが美しいシーブルー・カルセドニーも染め。

しかし、ブルーレース・アゲートや秋の青空のような微妙な色合いのブルー・カルセドニーは天然であると思われる。
黄緑水晶




グリーン・シトリン
黄緑水晶……と呼ばれている、両端が透明緑で真ん中が透明黄色のビーズがあるようです。
つまり、黄緑色……ではなくて黄色と緑のバイカラー。

水晶と名前が付いているからといって、天然水晶と勘違いなさらぬように。
天然水晶では、黄色と透明緑、黄色と透明青の組み合わせのバイカラーはありません。

このようなビーズは、ガラスか合成水晶です。

水晶をレーザーで着色……という説明がなされていることもありますが、
レーザーでは透明緑や透明青にはなりません。


鉱物は、「天然」「結晶しているもの(若干例外あり)という条件があります。
たとえもとが水晶だったとしても、それを溶かして固めただけのガラスは結晶していないので、水晶(鉱物)とは違います。「練り水晶」と呼ばれても、水晶ではないと考えます。
一方、合成水晶は天然水晶を溶かしてオートクレーブと呼ばれる窯の中で人工的に結晶させたものです。「天然」ではないので「鉱物」の条件にはあたりませんが、結晶しているので物理的に天然の水晶と同じ性質を持ちます。
「人工水晶」という場合、時に練り水晶と合成水晶両方を指していることがあるのでご注意を。


この黄緑水晶が「グリーン・シトリン」という妙な名前で売られているのを目撃(2010年12月)。
念のため、検索してみると、海外ではグリーン・シトリンというと、この黄色と緑の二色の合成水晶と、いわゆるグリーン・アメジストの両方に使われているようす。

Hydrothermal Quartzという言い方もあったが、これは水熱合成(hydrothermal synthesis)のことで、つまりこれが合成水晶であることを差しているのだと思う。
キャンディ・ジェイド
白地に緑と赤(ピンク)の色をにじませたようなかわいい感じの石。
ジェイドと名前が付いていても翡翠ではなく、全く別の石を染めたもの。
染める前の石が何かという話は聞いたことがないが、ホワイト・ジェイド(翡翠ではなくカルセドニー、クォーツァイト類、あるいはカルサイトであると言われている)ではないだろうか。
クォーツァイト
クォーザイト



↑グリーン・クォーツァイトと言うべき?
この石の偽物があるのではなくて、この石を使ったフェイクが多い。

クォーザイトは珪岩、つまり石英が風化して砂のように細かくなったものが集まり、地殻変動によって圧力や熱が加えられ、固まったもの。くわしくはこちらこちら

カルセドニーなどと同じく細かなすきまが多いため、染めやすい。
これを緑に染めると高級な翡翠に、赤やピンク色に染めると質の高いロードクロサイト(インカローズ)そっくりになる。ビーズやアクセサリーで時々見かける。

青いクォーツアイト、あるいは青く染めたクォーツアイトが、アマゾナイトの名前で売られていることもある。(個人的に、クォーツアイトは、磨いても艶が若干鈍いようだと思っている。艶をよくみくらべてみてはどうか。
※赤く染めたクォーツアイト(参考:ショップサイトさま。 ちゃんと明記しておられます)

クォーツァイトに雲母などが内包されてきらきらしているのがアベンチュリン。
きらきら感のないアベンチュリンの種類(緑以外も含む)は、むしろ○○クォーツァイトと呼ぶべきかもしれない。

クォンタム・クアトロシリカ


石英(スモーキー)にクリソコラ、シャッタカイト、ダイオプテーズ、マラカイトが混じったとされる石。(アホーアイトが加わることもあり)
昨今人気でけっこう高値である。

しかし、似た石にクリソコラ・マラカイトがあり、クォンタム・クアトロシリカ (以下QQS) の名前で売られていたのを目撃。

クリソコラ・マラカイトは石英に混じっていないので、QQSに比べると軽く、樹脂加工を施されているために、手触りも柔らかくて冷たくない感じ。
実物であればさわってみて、画像では
石英部分の有無をチェックすることが必要かも。

また、実物でも4種類の銅鉱物が混ざっているとは思えないものがある。
クリソコラ(水色)、シャッタカイト(青)、マラカイト(緑)、ダイオプテース(濃緑)だが、どうもシャッタカイトとダイオプテースがあやしい感じ。
4種類が必ず入っていなければならないか、そういう雰囲気であればいいのかは、個人基準でどうぞ。



最初にクォンタムクアトロシリカと呼ばれたのはナミビア産
ただしメキシコからもそっくりさんが出るようす。(くわしくはこちら)
これもQQSと呼んでいいものかどうか……?

クラック水晶

人工的にクラック(ひび)を入れたもの。

よく、ひびが消えたという話を聞くが、残念ながら「見えなくなった」だけで、ひびが消える、つまり割れていない状態になったわけではない。
ひびは、そこにごくわずかなすきまがあるためにひびが入っていることがわかるもので、すきまにわずかな水分(毛細管現象で入り込みやすい)が染みこむと見えなくなる。

→実験してみました。

これをパワーストーン的に意味のある変化であると解釈して楽しむのは個人の自由だけれど、「邪気を吸ったのだから土に返して新しい石に変えた方が良い」なとど、新しい石を買わせようとするのは、ショップのセールストークだと思った方がよい。

何にせよ「割れている」ものなので、衝撃などには注意
人工的にひびを入れ、その際に染料を染みこませたビーズもあり、カラフルクラック水晶と呼ばれていることがある。ひびを入れて染料を染みこませる処理を「クラックルド処理」というらしい。
グリーンアメジスト

「ある種のアメジストに処理を施して緑色にしたもの」
ふつう、アメジストを加熱すると黄色くなるが、産地によっては淡い緑になるものがある。
従来、ブラジルのモンテズーマ産の、加熱のみでと緑色に変色するアメシストを「プラシオライト」「グリーン(ド)アメシスト」と呼んできた。
しかし、モンテズーマ産のアメシストの産出量は少なく、高価である。

最近アクセサリーやビーズとして大量に出回っているのは、
アメジストを放射線照射+加熱で緑色に変色させたもの(このような処理で緑色になる種類のアメシスト)。
放射線処理を施してグリーンにしたアメジストは、正式には「プラシオライト」「グリーン(ド)アメジスト」と呼ぶのは
妥当ではない。

つまりビーズには、本当の「グリーン・アメジスト」「プラシオライト」はまずないと見てよいのではないか。厳密には放射線処理によって緑色にしたアメシストの名称は、正式には「グリーン・クォーツ」である。
グリーン・ガーネット

エクロジャイト

ガーネットというと、濃いワインレッドが思い浮かびますが、実はガーネットにはたくさんの種類があり、色もさまざまです。
ビーズで比較的見かけるものにしぼっても、濃いワインレッド(多分ロードライト)のほかに、オレンジ(ヘッソナイト)、緑(黄緑、グロッシュラー)などがあります。
このほか、最近褐色を帯びたオレンジと緑が混じった「グリーン・ガーネット」を見かけることがありますが、これはガーネット単体ではなく、
褐色:ガーネット
緑色:オンファス輝石
という二つの鉱物を主な成分とするエクロジャイトという岩石です。
(鉱物が複数集まって一つになったものが岩石。厳密には鉱物名:エクロジャイトというのは正しくないかも。岩石なので)

ガーネットも混じっているけれど、ガーネットは緑の部分ではないので、「グリーンガーネット」というのは変だと思う。

パワーストーンのブレスレットについて、ときどき、「ガーネットは他の石にやきもちを焼くので、単独で使うべき」みたいな説明を見かけます。

私個人にとって、はガーネットはいろんな石に組み合わせるのに大活躍する石。
なんたって、このエクロジャイトみたいに翡翠に似た石と混じっていたり、ガーネットイン・クォーツもあるし、原石だったらいろんな石とくっついて結晶しているのに、ビーズになるといきなり「単独で」には納得できません。

「単独で」という説明を守ることで楽しめるならいいけど「使いたいのに『単独で』と言われてる。組み合わせるとだめなの?」と心配するくらいだったら、軽く無視して組み合わせてしまえばいいと思います。

組み合わせまくりの経験者として「別に何ともないけど?」と言っちゃいます♪

グリーンクォーツ
グリーン・クォーツとされるものには以下の場合が考えられる。
(1)別の鉱物の内包によって緑色に見える水晶。
(2)放射線処理を施して緑色にしたアメシスト
(3)人工水晶(エメラルド・グリーン)
(4)ガラス(透明で鮮やかめの緑)


(1)については、ガーデンクォーツなど他の名前であることが多いと思われる。不透明な緑。
(2)についてはグリーンアメシストの項目で書いたとおり、ある意味正式で正直な表記であるが、たぶん、グリーン・アメシストの表記が多い。
(3)シベリアングリーンなどと表記されることも。宝飾品利用を目的に作られるので、それなりに単価は高いようである。
(4)安く大量に売られているものは、残念ながらガラスの可能性あり。天然水晶を原料に作られていたとしても、着色の方法を考えると一度溶かしているのでガラスである。



「水晶を染めた」という説明には、軽々しく納得しない方がよい。
たとえば、ガラス玉を溶かさずに(染料で)染めるにはどのような方法があるか、それが可能かと考えてみてはどうだろう。そうそう「染めた」とは言えないことに気がつくはず。
溶かして色を付けた「色ガラス」に対して「染める」という説明が付けられていることがあるが、「染める」と言うからには染料を使うイメージがある。
原料が水晶だったとしても「色ガラス」を「水晶を染めたもの」とするのはあまりに無理矢理な説明だと思うのだが……。
クリソティーン
chrysotine 

最近(2010年10月現在)見かけるようになったビーズ。
「クリソティーン」で検索すると、パステルグリーンに黒い斑点が混じったような石がヒットする。見た目はバリサイトのビーズにそっくり。
chrysotine」で検索して海外サイトを見ると、パステルグリーンよりさらに白っぽい石に濃い灰色がマーブルに混じったような石や、若草系オリーブグリーンに黒が混じったような石もヒットする。(こちらは「イエロー・ラピス」という変な名前で見かける石に似ている。
今のところ正体不明。
情報募集中!
クンツァイト
染料による染めがあるらしい。
放射線処理もあるが、放射線によって変えられた緑は不安定。放射線+加熱によって濃い紫色を帯びたクンツァイトになり、この色は安定しているらしい。


……「濃い紫色を帯びたクンツァイト」ということは、よく見る淡い色合いのクンツァイトは、放射線+加熱処理は受けていないのだろうか?
色合いによっては、太陽光などで退色・変色する石。その変色の危険性はアメジストの比ではないと思う石である。
コーラル(珊瑚)
「石」ではないが天然石ビーズと一緒に売られているので……。
珊瑚といっても「金銀珊瑚……」と並び称される宝石珊瑚とは別のもの。補積算語は深海で取れるが、ビーズになっているものの多くは浅い海のサンゴ。
ほとんどが樹脂含浸加工を施されているようす。染色も多い。


多くは「赤くない種類の珊瑚」を赤く染めている。これを染めと表示せずに売るのは困るが、樹脂含浸については、珊瑚はスポンジ状の組織のものもあるため、そのままではもろくて加工にはむかないものもあったり、乾燥に弱く、乾くと割れたり、色合いがきれいに出なかったりするものもある。
この場合は、樹脂を染みこませることで丈夫になり、加工が可能になる。また、色合いも美しく見せることができるそうである。素材の特性を考えると、必要な加工もあるということ。
ゴールド・サンド・ストーン

ガラス。塊を割ったかけらを「原石」として売っていたりするけれど、ガラス。

石にヘマタイト片などが内包されてきらきらしているようすを示す「アベンチュレッセンス」という言葉は、実はこのガラスが語源らしい。


この石を、「サンストーン」と称して堂々と売っている場合あり。違います。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
サーペンティン

ビーズの分野では、サーペンティン=ニュージェイドというのがスタンダードなようすで、淡黄色〜黄緑の半透明〜やや不透明のビーズを指していることが多い。
しかし、サーペンティン(蛇紋石)という石は、大変多くの石を含むグループ名で、例えて言えば「ラブラドライトもムーンストーンもアマゾナイトも全部長石の仲間だよ」と言う場合の「長石」に相当するおおざっぱな名前。
ニュージェイドと呼ばれている石は、サーペンティン・グループの中でもウィリアムサイトとかボーウェナイトと言われる鉱物である。
つまり、ニュージェイド以外のサーペンティンももちろんあります。
……が。
ニュージェイド以外のサーペンティンは、何故かサーペンティンと呼ばれない率がとても高い!
ジャスパーだったり、ひどいところでは「オブシディアン」だった例があります。

右下の写真もサーペンティンの一種(一部がクリソタイルに変化している)で、縞模様であることからゼブラジャスパー(もちろんジャスパーではないし、手触りや重さも違う)と呼ばれていることがある。

ところが、勢い余って右上のような縞模様ではないものまでグリーンゼブラジャスパーの名前で売っているショップが。もうちょっとちゃんと名前を付けてほしいものです。

↑どう見たらオブシディアンだというのだろう!?
 
↑ジャスパーじゃないのにジャスパーと呼ばれてしまう
サファイア 宝石では、コランダムのうち、赤いものをルビー赤以外のものをサファイアと呼ぶ。
しかし、ビーズでは、紫がかっていて本来はルビーの範疇には入らないものも、「赤っぽい」ということでルビーと呼ばれている場合がある。
透明度の低いものも多く、逆に透明度のあるビーズは「宝石質」とされている場合が多い。


宝石としてのサファイア(コランダム)には、色を濃く鮮やかに見せるため加熱処理が行われたり、含浸処理でひびなどが目立たないようすることもある。
拡散処理というのは、コランダムの色やスターの原因となる鉱物と一緒に高熱で熱して、色やスターの見栄えをよくす処理であるが、それらすべてがビーズに対しても行われているかどうかは不明
サンストーン
サンストーンは、長石の中にヘマタイトや銅の小片が内包されて、きらきら輝く石。
……が、ときどき、ガラスに銅のきらきらが内包されたゴールド・サンド・ストーン(茶金石)がサンストーンと呼ばれていることがある。見た目がまったく違うので、すぐに見分けられると思うが……。
「サンドストーン」のが抜けてしまったのだろうか?


サンストーンは長石にキラキラの内包物がはいったもの。これが基本条件である。
ところが、長石以外でもキラキラが入っているとサンストーンとんでしまうことも。
たとえば、アイオライトにキラキラが入ったものを「アイオライト・サンストーン」と呼んだりするが、これは「サンストーンのようにキラキラなアイオライト」という意味ということ。
中には『アフリカン・ストロベリー」をサンストーンだと言っているショップも。あれは、石英質なので、サンストーンとは言えない。
シー・ブルーカルセドニー
わずかに緑がかったようなさわやかなブルーのカルセドニー。
がっかりさせてしまったら申し訳ないがこれは
染め

色味が違うブルー・カルセドニーという石があり、大変きれいなのにこちらは天然の色なので、シーブルーも天然の色と勘違いされていることもある。

こちらでブルー・カルセドニー、シー・ブルーカルセドニー、青瑪瑙を比較しています。
シトリン
ナチュラル(未加工)のシトリンビーズは、ほとんどないと思われる。
ナチュラルなシトリンは、意外に渋い色が多く、鮮やかな黄色のものは少ない。
アメジストを加熱すると華やかな黄色になるので、ビーズのシトリンはアメジストを加熱したものだと言われている。

ひびを目立たなくするために樹脂を染みこませる処理も行われているらしいが、ビーズに対してはどうなのか不明。


アメジストを加熱したシトリンは、柱面が発達しておらず、根本が白くなる。またクラックも多い(右写真上)ので、色むらがなく、クラックが見えないシトリン(右写真中)は、果たして本当にアメジスト加熱なのだろうかとやや疑問

スモーキーを加熱しても淡いシトリン色になるものがあるが、スモーキー加熱の場合は、アルミニウムイオンの関係でやや緑みを帯びた色合いになるらしいので、ビーズの色合いは違うように思われる。
時折、華やかな濃い黄色でクラックもミストもなしのビーズ(右)があるが、これに関してはさらに疑問。
シトリンやアメジストは合成もあるらしいが、単価が安いビーズに使われているかというと、これもあり得ないように思われる。それくらいならルースにしてジュエリーにしてしまうのではないだろうか。

追記:ビーズショップでさわり比べてみたら、水晶と同じように冷たいものとがあったかと思えば、別の店ではガラスのような手触りだった。もしかしたら、天然(アメジスト加熱)と合成水晶とガラスのものなどいろいろ流通しているのかもしれない。くわしくはこちら

さらに不思議なのが、ときどきシトリンに対して放射線処理の加工があると説明されていること。
詳しくは割愛するが、アメシストを加熱すると黄色くなる。これに放射線を当てると理論上はアメシストに戻る。
スモーキーを加熱すると、黒っぽい色味が消え、淡い黄色が残る。これに放射線を当てるとスモーキーに戻る。
いずれも放射線を当てるとアメシストなりスモーキーになるはずなのだが、どうしてシトリンに放射線処理があるといわれるのだろうか?

グリーン・アメシストでは放射線+加熱処理でグリーンの色味を出す。それと同じならば、放射線処理ではなく、放射線と加熱処理といわねばなるまい。
ジャスパー
ジャスパーは、微細な石英の粒が集まったカルセドニーの仲間のうち、不純物を多く含み、不透明になったもの。
しかし、ビーズでは不透明でいろいろな色が混じったものは、おおざっぱにジャスパーと呼んでしまうことが多い。

実は、本来のジャスパーではない石(サーペンティンなど)や単体の鉱物ではなく岩石の場合もある。
スーパーセブン
スーパーセブンは、「透明・アメシスト・スモーキーの3色が混じった水晶に、ゲーサイト、レピドクロサイト、カクコセナイト、ルチル」の4種類の鉱物が内包されたもの」。
全体で七つ揃っていれば、個々の石に七つ全部揃っていなくてもいいのだ……ということですが、ビーズになってしまえば7つ揃っているのはまず無理。全体で揃っていたかどうかも確かめようがありません。ついでに言えば、条件である七つが全部揃うことがあり得るのかどうかもわかりません。

とりあえず、A・メロディ氏は、ブラジル産の石に対して名付け、産地限定しているようなので、ブラジル産であることを条件に入れたいところ。インド産でスーパーセブンというのは、実はおかしいかもしれません。
あとは、七つの条件に関して、自分はどう考えるかという意見をはっきり持つことが必要ではないかと思います。
スギライト




※スギライト色に染められたアゲート
日本で発見され、スギライトと名付けられた鉱物はうぐいす色だが、一般に出回っているスギライトは、南アフリカ産でマンガンを含むために紫色になっている。
結晶はまれにしかなく、岩のような塊で産出するものをビーズに加工しているが、岩状であるためいろいろな鉱物が混じるようす
スギライトは紫〜ピンク紫。
特にピンク色の部分:バスタマイト
青い部分:リヒテライト(リヒター閃石)
メタリックな黒い部分:マンガン鉱
不透明茶色の部分:(たぶん)ブラウン鉱?
……ということになるらしい。
バスタマイトがピンク・スギライト、リヒテライトがブルー・スギライト(リヒテライトはよくリクトライトと表記されている)、メタリックな黒い部分がヘマタイトと言われているが、厳密には違うらしい。
紫色が鮮やかなものはやはり高価なので、ビーズでは母岩にあたる黒や茶色の部分が入り込むが、スギライトという名前だけで買ってしまうと、よく見たら本来のスギライトの部分はほとんどなかったということになるのでよく見ること。

大理石やハウライトを染めたものがあるらしい。
実際に見たのは、「スギライトカラー(染め)」のアゲートのビーズ。
アゲートと言っても特徴的な縞模様があるのではなく、ジャスパーに近い種類を染めてあるようで、色むら、濃淡の混ざり具合、パッと見た感じの質感などが、かなり似ている。
本来、スギライトに混ざり込んでいる黒や茶色の部分(マンガン鉱)の部分にまで紫色が感じられるのが、ちょっと違うと言えばそうだが、写真やパソコン画面ではわからないのではないか。
スギライトのタンブル。斑点状にスギライト。 カルセドニーが混じるピンク紫で透明感が出るらしい 質のいいものは、単体でも透ける なんというか、まんま「紫芋色
       
堂々とスギライトで売られていたビーズ。……似ていない。   フラワースギライトの名前で見かけるが違うと思う。フローライト、レピドライト説あり  スギライト色に染められたアゲート
ストロベリー・クォーツ チェリー・クォーツは、かつては原石が大半だったが、最近はビーズに加工されているものも増えてきたようす。しかし、未だに、チェリー・クォーツ(ガラスビーズ)がストロベリー・クォーツとして売られている場合が多いので注意
また、大きな破片状のレピドクロサイト入りの水晶がストロベリー・クォーツとされていることも多い。
個人的には、このような水晶はストロベリーと呼べないと思う。

詳しくはこちら

そもそも「いちごのようなかわいい赤」の水晶だからストロベリーと呼ばれているのだから、「いちごのようなかわいい赤」に見えなければストロベリーではないのではないか。
   
 本来のストロベリー・クォーツ。繊細なゲーサイトの内包によるかわいい赤。
カザフスタン産が有名だが、インド産にもものによってはストロベリーと呼べそうな石がある。
 レピドクロサイト入り水晶。左に比べると茶色っぽく、内包物が大きいのでかわいい赤とは言えない  アフリカン・ストロベリー・クォーツと呼ばれる石。これもレピドクロサイトの内包だと思う。
くすんだ色合いからかなりかわいいい赤まで、色合いには幅があるので、すべてをストロベリーとは呼ばずに色を選びたい。
チェリー・クォーツ:天然石風に作られたガラスビーズ
ストロベリー・クォーツの名前で売られていることがあるので注意。
スモーキー・クォーツ
ビーズの場合は、ほとんどがガンマ線の照射によって色を調整されているらしい。
天然のスモーキー・クォーツは、結晶ごと(一つの結晶の中でも)色むらがあり色をそろえるのが難しいので、ビーズを素材として考えると、仕方がないのかも知れない……。こういうところで素材としてのビーズとパワーストーンで求める場合との価値観の違いが出る。
ゼブラ・ジャスパー ゼブラ・ジャスパーの名前を持つ石は複数見かけたことがある。
白と黒だけでなく他の色であっても、縞模様の感じがゼブラっぽく、不透明の石は、たいてい「ゼブラ・ジャスパー」と呼ばれているようす。しかし、いずれも厳密にはジャスパーではない。
◆ケースその1
白と黒がおおざっぱに混じり合った、一番縞模様っぽい石。
これは、「ジャスパ」ではなくマーブル、つまり大理石の一種であるという。つまり、ゼブラ・マーブル。
◆ケースその2
オーストラリアで採れるベージュ〜クリーム色と赤茶色の縞模様石。
実物はジャスパーではなく、堆積岩の一種らしい。
その名もセブラ・ストーン
ただし、ビーズではまだあまり見かける石ではなく、見かけたとしても意外に高価。
◆ケースその3
深緑に銀色のゼブラ縞の石。これは、サーペンティンの中にトレモライト)白石綿)がまざった蛇紋岩である。
グリーンゼブラジャスパーと呼ばれている場合も。

質感は明らかにジャスパーではないと思うのに、ジャスパーと呼ばれていることがある。別名の「シルバー・アイ」の方がカッコイイのに……。
◆ケースその4

ややグレーがかった白地に、細いペンで描いたような黒い線がはいるビーズ。
ジャスパーと言われるが、どうやらドロマイトらしい。

:ドロマイト以外の説もあり(なんだっけ……メモし忘れました)
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ターコイズ



ターコイズは、さまざまな処理、加工が多い石である。
天然の状態ではもろくて水や汚れに弱いため、透明な樹脂を染みこませてあることが多い(スタビライズドという)。

ビーズでは、強度上、ほぼ樹脂が染みこませてあると考えた方が良い。逆に染みこませていなければ肌に直接触れる素材としては不向きとさえ言えるかも。

ただ、染みこませてあるのが透明な樹脂であれば良いが、それ以上となるとやはりちゃんとした表記が欲しい。

ターコイズで考えられる加工・模造品は……

◆色つき樹脂を染みこませたもの、染め。
(透明な樹脂を染みこませたものはスタビライズドだが、色つきの樹脂の場合は染め:ダイドとなる)
◆練り
(粉にしたターコイズを樹脂で固めたもの、……ターコイズ以外のものを固めている場合もありそう)
◆圧縮(破片状のターコイズを固めたもの)
◆プラスチックなどの模造品
◆似た石
(バリサイトなど。この場合は石そのものは天然だが、名前間違い、あるいはごまかしということになる)
◆質感の似た石の染め
(ハウライト・トルコ)
◆ちょっと似ているだけで○○ターコイズの名前があるもの
(レモンクリソプレースなど)

などがあるようす。
ターコイズというと、ターコイズブルーを思い浮かべるが、鉄分を多く含み、緑っぽいものもある。
「練り」。つや消しっぽくてネット模様の筋が均一な太さ 手芸店で安く売っていた、たぶんプラスチックのビーズ ハウライト(またはマグネサイト)を染めたもの)
タイガー・アイ
タイガーアイはクロシドライト(青石綿)に石英がしみこんだもの。
クロシドライト本来の青黒い色のままであればブルー・タイガーアイ(ホークアイ)、クロシドライトに含まれる鉄分が(天然の状態で)酸化するとタイガーアイ、人為的にさらに酸化させるとレッド・タイガーアイ(ブルズアイ)になる。(加熱を途中まで行うとオレンジ色になるらしい)
タイガーアイを脱色して染めた鮮やかなブルーやグリーン・ピンクのタイガーアイもある。
染めではないが、タイガーアイを脱色して、明るい金色や白っぽい色に見せているものもあるらしい。
ブルー・タイガーアイ
(ホーク・アイ)

この青黒い色がクロシドライト本来の色。
時々「染め」だという説明を見かけるが、染めの青はもっと明るい青である。
タイガー・アイ
ブルー・タイガーアイに含まれる鉄分が自然に酸化して黄色〜茶色になったもの。ブルー・タイガーアイと混じっているものもある。脱色して色を明るく見せているものもあるらしい。
レッド・タイガーアイ
(ブルズ・アイ)

タイガー・アイを
人工的に加熱したもの。
天然で(部分的に)赤いマラマンバ・タイガーアイもあるが、ビーズではまず見かけないと思う
染められたタイガー・アイ
ピンクの他にも緑、青、赤紫などがある。
石英質の石だが、中にクロシドライト(青石綿)が内包されているために染料が染みこむので染めることができる。
容易に色落ちするものがあるので注意

明るい緑や青、上の写真のようなピンクに染められたタイガーアイは、簡単に色落ちします。
水につければすぐに色が溶け出し、腕にはめているだけでも色落ちして肌が染まるようです。ご注意!


タンザナイ

 タンザナイトは鉱物名はゾイサイト。(ルビー・イン・ゾイサイトの緑の部分と実は同じ鉱物!)

天然の状態で紫がかった「タンザナイト・ブルー」であることはほとんどなく、たいていは紫〜緑がかっているので、青みを増すために加熱処理をされているものが多い。
 

下の写真は、左が加熱処理されているもの。真ん中下が未処理のもの。
加熱処理されたもの 加熱前 タンザナイトではない
ゾイサイト
チェリー・クォーツ

これがストロベリー・クォーツとして売られていることがあるので注意。
普通、ストロベリー・クォーツは天然の水晶でゲーサイトのない方によってかわいい赤に見えている水晶のことを指し、このようなガラスビーズはチェリー・クォーツである。
ゲーサイトが内包されて赤く見える水晶である「ストロベリー・クォーツ」と間違われていることがあるが、チェリー・クォーツはガラ
ガラスなので
「模造石」。「合成石」ですらありません。
※合成(シンセティック)とは天然と同じ成分・構造のものを人工的につくること。ガラスの場合は水晶と構造が違うので合成とは言えません。

「ストロベリー・クォーツいは本物とガラスの偽物がある」という説明を見かけることがあるが、その偽物というのがこのチェリー・クォーツのこと。
本来ストロベリー・クォーツと呼ばれてはいけないものなので、ストロベリー・クォーツ(ガラス)というのは、正しくない言い方。

ストロベリー・クォーツとの比較はこちら



「水晶の加工品」とされていることもあるが、原料が水晶だったとしても、溶かしてかしてかためただけなので、ガラスである
「水晶を染めたもの」という説明も見かけたが、では、どのように染めているかを考えると、やはり溶かして色を混ぜるしかない。溶かした時点で水晶ではなくなり、石英ガラスということになる。
個人的に「染めた」という安易な説明には要注意。水晶が染められる石なのかどうか、「染める」ということがどのようなことか、考えてみた方がよいと思う。

このビーズの原料が水晶なのかただのガラスなのかについては、はっきりとした資料は見ていないが、個人的には「普通のガラス」だと思っている。
ひとつはビーズという単価の安いものに石英ガラスをつかうだろうかということ。
もうひとつは、石英ガラスというのはその透明度を求めて作られたものであるから、このように色(不純物)を混ぜてしまっているのは、透明度を求めた石英ガラスの趣旨に反するのではないか……ということ。
「これは水晶を加工したビーズです」という説明ならば、その根拠をぜひともお聞きしたいところ。
知らずに……というか、仕入れを鵜呑みにして疑いもしないお店は、大変困ります。
チャイナ・シャングリラ

山東省産の黒水晶かもしれないが見た目は同じ。
中国産黒水晶のビーズ。
「チベット自治区の境界沿いのシャングリラ地方で採れた黒水晶のビーズ」というのが出回っているようで、それにちなむ商品名だろうと思われる。地図はこちら(ページ下の方)
もう一つ、山東省産の黒水晶ビーズもある。
山東省はチベットから離れているので、これはチャイナ・シャングリラとは呼べないはず。

黒水晶とのことだが、見た目真っ黒に見えても、中には蛍光灯程度で透ける「濃いスモーキー」の場合もある。
これは、黒水晶として産出した石でも、部分的にスモーキーだったり不透明黒だったりするため。

山東省産の黒水晶の原石を見たが、放射線照射には見えなかったので、個人的に、この原石から作られたビーズならば天然の黒水晶(濃いスモーキー含む)かもしれないと思っている。
チャロアイト
塊削り出しのビーズだけでなく、砕片を圧縮したらしいビーズを目撃。目撃した実物は、ぽってりしたクロス型に成形されていて、チャロアイトの絹糸状の模様がモザイク状で不自然。よく見ると砕片のエッジも見て取れた。

全く別の石の染色によるフェイクもあるらしい。
天珠
ジー・ビーズ

 
チベットのお守りビーズである天珠。

何かと言えば瑪瑙などの石に特殊な方法で模様を焼き付けたもの。その歴史は2000年にも及ぶとか、飛行機事故で助かった人が天珠を身につけていたとか言われている。
ここで注意しておきたいのは、現在流通している天珠のほとんどは、中国などで大量に生産されているものだということ。

それをわかっていて、デザイン的に楽しむのならば問題ないが、焼成段階で失敗したとおぼしき、ひびだらけの現代天珠が古いものとして高値で売られている例も目にするので注意。本当のアンティークものの天珠は、まず出回らないと考えて良い。

火供天珠といってひびだらけの天珠が、「チベットの高僧が護摩供養したもの」という説明で売られているが、聞くところによると天珠はチベット仏教に属するものではないので、護摩供養などしないとのこと。模様を焼き付ける際、熱しすぎた失敗作だとか……。

個人的には、瑪瑙に塗料で模様を描いただけの安っぽい天珠は、「天珠」とさえ言えないかも……。当サイトの天珠コーナーはこちら
トパーズ 宝飾関係では加熱、放射線処理などが行われる。
加熱は、インペリアル・トパーズを加熱してピンク色に変えるものだが、ビーズでピンクは見かけないので違うかも。
放射線処理は透明なトパーズを青や緑に変えるが、青以外は不安定な色らしい。
よって、ブルー・トパーズには放射線処理の可能性がある。

ビーズでは、通したひもの色で石の色を濃く見せたり、水洗いで落ちてしまう程度の粗雑な染めのものもあるらしい。
硬くて丈夫そうな石だが、劈開(決まった方向に割れやすい性質)があるので、ぶつけたりしないように注意。
ドラゴン・ベイン
Dragon vein

ドラゴン・アゲート

龍紋瑪瑙

龍鱗瑪瑙
爆花瑪瑙

「希少なパワーストーン」「扱っているのは多分当店だけ」などと紹介されていた石、ドラゴンベイン……これ、「龍紋瑪瑙」として売られているものですけど。
正体は、カルセドニーに人工的にクラックを入れ、染料によってそのひび割れを浮かび上がらせたもの。
天珠などでこのひび割れ加工を「龍紋」「龍鱗」と呼ぶのと同じだと思う。
veinとは、「血管」「鉱脈」などの意味。

ついでに、染料を染みこませていないひび割れ加工のみのアゲートは、龍鱗瑪瑙として売られていることがある。

中心部分がほんのり赤、表面近くが透明なものは「爆花瑪瑙(天珠)」と呼ばれていることも。

龍紋瑪瑙(ドラゴンベイン)は比較的ひび割れの間隔が大きいもの(網目状のひび割れの編み目が大きいもの)で、ひび割れがくっきり濃色に染まっているもの。 天珠で言うところの「龍鱗」はひび割れ加工して、それを磨かずにそのままにしてあるもの。 天珠で言うところの「龍紋」ひび割れ加工を施し、表面をきれいに磨いたもの。 爆花爆裂と同じ意味で水晶または透明感のあるカルセドニーにに全体にひびを入れもののこと。
……と、個人的に分類
ただし、海外ではひび割れはたいてい全部「dragon vein」だし、名前ははっきり決められていないようす。
それよりも、これがアゲートであり、人工的な加工による模様だと説明されないことが問題だと思う。

確かに「dragon vein」の案前は国内で一般的なものではないが、石(ビーズ)を扱っている人が見たら加工であることは見当が付きそうだし、綴りがわかっているなら検索すれば「dragon vein agate」とアゲートであることはすぐにわかるはず。

しっかり確認&説明して頂きたい。
トリプライト
Triplite

ゴールデンインカローズ

※トリプライトはインカローズとは全く別の石

鉄黄安華(トリフィライト)と勘違いした説明が多いので注意

最近(2007年1月現在)、ビーズとして見かけるようになった、オレンジピンクにパイライトが混じった石。
ちょっと混乱した説明があるようなので一応メモ。

トリプライトは、和名をトリプル石といい、三方向に劈開があることから「トリプル」の名前があるらしい。
ペグマタイトに産出する、燐酸マンガンを主成分とする鉱物。この鉱物が二次的に変化してさまざまなマンガン燐酸塩鉱物を生む。
トリプライトと言うからにはこの鉱物のはずなのだが、混乱する説明があるのが困る。

混乱する説明その1:「ブラジルで産出するインカローズをトリプライトと呼ぶ」
ロードクロサイト(インカローズ):MnCo
3
トリプライト:(Mn,Fe)
2(PO4)F
……という組成なので、ロードクロサイトとトリプライトは全く別の鉱物
トリプライトが二次的に変化した鉱物にロードクロサイトがあるのかと、燐酸塩鉱物を調べてみたが、ロードクロサイトは含まれていないようす。

混乱する説明その2:「別名、ゴールデンインカローズ」
色合いがインカローズ(ロードクロサイト)に似ており、パイライトが内包されていることからつけられた商品名であると思われる。
インカローズ(ロードクロサイト)のピンクに対して、トリプライトはオレンジ〜褐色なので、「金色がかったピンク色」というイメージもあるのかもしれない。
「その1」で述べたように、トリプライトはインカローズとは全く別の鉱物なので、こういう名前の付け方は、混乱の元。特にビーズで用いられる名前。
※ロードクロサイト(インカローズ)の中でオレンジ色っぽいものに「ゴールデン・インカローズの名前が付けられている可能性もある)

混乱する説明その2:「マンガン鉄を多く含む鉄黄安華」
鉄黄安華は 綴りがTripuhyite(トリフィライト)なので、Tripliteと勘違いしているのではないかと思われる。
組成も、Fe
2+SbO4 (他にもFe3+ (Sb5+,Sn,W6+,Ti4+)O4など、いくつかの説あり) で、トリプライトとはまったく違う。見かけも似ても似つかないようす。
しかし、漢字の鉱物名が引っ張り出されていて、それらしく見えるため、あちこちでこの説明が用いられているのが気になる。
トリプライトは鉄黄安華とは違う鉱物です。

この石と見た目そっくりの石が「ワグネライト」の名前で売られている例あり。
トリプライトで正解なのか、実はワグネライトなのか。この点については要確認。
トルマリン 宝飾品では加熱処理(緑や黄色を鮮やかにする)、放射線照射(赤みを引き出す)、含浸処理(ひびを目立たなくする)などがあるが、ビーズではどこまで行われているか不明。
少なくとも、ショール(黒トルマリン)には加熱も放射線もないと思う。

ビーズでは染料による染めもあるらしい。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ニュージェイド
ジェイド(翡翠)と名前が付いていても、翡翠とはまったく別の石。
鉱物としてはサーペンティン(蛇紋石)の一種である。
サーペンティンは、たくさんの種類を含む「グループの名前」でもあり、もっと詳しく言うとニュージェイドはボウエナイトかウィリアムサイトと呼ばれる石になるらしい。

(写真の石は、かなり色鮮やか。もっと半透明で淡い色合いのものが多い)

普通に見かけるタイプのニュージェイドを、ボウエナイトの名前で売っている場合がある。間違いではないし、こちらの方が正しいのだが、「ボウエナイトという新しくてすごい石」と勘違いしないようご注意を。おなじみのニュー・ジェイドです。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ハイパーシーン
ハイパーといういかにもパワーストーン的な名前だが、れっきとした鉱物名。和名を紫蘇輝石という。(鉱物名をエンスタタイトキャッツアイとしているところがあるが、これは宝石名であって鉱物名ではない)
しかし、最近、この石の仲間の分類が変更され、ハイパーシーン(紫蘇輝石)という名前はなくなり、ブロンザイト(古銅輝石)などとあわせて「フェロシライト(鉄珪輝石)」という名前に変わってしまった。


某ビーズショップで名前に誤りがあったとしてハイパーシーンをパイロキシンと変えていたが、パイロキシンとは輝石のことで、フェロシライトを含むグループ名である。
これでは例えて言えば、アマゾナイトもラブラドライトもまとめて長石といっているようなもので、間違いではないが、あまりにおおざっぱなような気もする。
パイライト・イン・ラピス

パイライト・・イン・マラカイト


パイライト・・イン・レッドジャスパー


パイライト・イン・オブシディアン
パイライト・・イン・ブラックストーン
それぞれの石に、パイライトが多めに内包されているものを磨いたようなビーズ。
パイライト・ラピスは「ラピスラズリのパイライトが多い部分」などと説明されていることが多いが、他の色と質感がそっくりなので、何らかの石の粉に着色してパイライトを混ぜたもの。


マラカイトにはパイライトが含まれることはまずないと思うので、この組み合わせである時点で加工を考えるべき。
このシリーズの石は
地の色に濃淡がない
濃淡がないわりに粒子が粗く粉っぽい質感
パイライトの大きさが粒ぞろいで妙に均一に入っている
のが特徴。
ハウライト
ラピスやターコイズなど、いろいろな石のフェイクの材料にされてしまうハウライトだが、中にはマグネサイトという別の石がハウライトとして売られていることもあるようす。
さらに今度はハウライトの模造石も出現。
練りのターコイズの青い染料をとりさったものらしく、黒い網目模様がそっくり。実際のハウライトとはかなり違うので容易に見分けつくと思う。

つまりハウライトとして売られている石には
●本来のハウライト
●そっくりのマグネサイト(石そのものは天然)
●練り
(ご丁寧にハウライトラピス
ホワイトという奇妙奇天烈な名前が付いていた)
の3つが出回っているらしい


↑これが練りの「ハウライト」。材料はハウライトではない。
ハウライト・トルコ
ハウライト・ラピス

トルコ石やラピスラズリとは全く別の鉱物であるハウライトやマグネサイトを染めたもの。ビーズに加工されているもののほかに、いかにも原石といった風情の大きな塊でも、染められているものがある。
ターコイズは、練りや樹脂加工の多い石でもある。くわしくはこちら
ハニー・ストーン
要するに、見た目がはちみつ(蜜蝋っぽいソフトイエロー)の石。
一般的にアラゴナイトだと言われている。

汗などに弱く、身につけていると次第につや消しになってしまう可能性がある。

アラゴナイトとカルサイトは、同じ成分で結晶の仕組みがちょっと違うだけの兄弟石。見た目ではなかなか区別できない。
両方ともビーズとしてみたときは、汗などに弱いという特徴がある。
そのため、ブレスレットなどで常に肌に触れていると、つやが消えてかさかさしてしまうケースが良くある。
これを「邪気を吸い込んだ」「石のパワーを使い果たした」と説明して、浄化やリーディングを行うメンテナンス料を取ったり、「寿命」「役目を終えた」と称して新しい商品を買わせようとするショップもある。

物理的な面から言えば石の性質からおこる必然的な変化であるといえる。
つまり、アラゴナイトでありカルサイトである以上、しかたがないということ。
装着している環境や時間によって変化に差があるのも当たり前。

これを「石が疲れている」とパワーストーン的に解釈するのはかまわないけれど、石の性質でもあるということを知った上で、
料金が発生するサービスについて考えた方がいいと思う。

物理的な変化である場合、浄化(クラスターの上に置く、、セージでいぶすなど)を行っても、完全に元に戻ることはない。

このほか、ロードクロサイト(インカローズ)、エンジェライト、セレスタイトなども汗や水にとても弱い。
翡翠(ひすい)
ジェイド

翡翠には大きく分けてジェダイト(硬玉)ネフライト(軟玉)があり、宝石的価値があるのはジェダイト(高品質のもの)の方。

ジェダイトは本来白っぽい色の鉱物だが、美しく透明感のある緑のものがよいとされ、最高の品質のものは「琅○(ろうかん)」と呼ばれる。
そのため翡翠=緑の石というイメージが多いようで、本来翡翠(硬玉・軟玉)とはまったく違う石でありながら、「半透明で緑」で、翡翠に似て見える石に対して「○○翡翠」「○○ジェイド」というフォルス・ネームが付けられていることが多い。
※ジェイドの場合は翡翠ではなく「玉(ぎょく)=古代中国における「宝石(きれいな石)」みたいな意味の言葉」である場合も多い。
翡翠、ジェイドという名前で勘違いすると、別の石である可能性がある。


また、硬玉翡翠であっても、染色や漂白、樹脂やワックスの含浸が行われ、本来の品質以上に見せかけているものがある。
ビーズにも同様の処理が行われているのか、行われているとしたらどの程度行われているのかは聞いたことがないのでわかりません……。
ヒマラヤ水晶
ビーズにしてしまうと、本当にヒマラヤ水晶かどうかは見分けられない。
色合いや大きさ・穴の処理のそろい具合、内包物の色合いから見て、インド産やネパール産の石と思えないものも時々見かける。

他の産地の水晶をネパールに持ち込み、ビーズに加工してヒマラヤ水晶として売る場合もあるらしい。

最近、カンジロバ・ヒマール産水晶のビーズを見かける。ネパールにある山だが、不思議なことにこの産地の原石を全く見かけない。
ヒマラヤ産のヒマラヤ水晶にこだわるならば、原石を自ら確保し、加工に出しているようなお店での購入が安心。


ヒマラヤ産というだけで納得せず、少なくともヒマラヤとはどの範囲を示すのか位は知っておきましょう!地図はこちら
ヒマラヤには、ネパールやインド、パキスタンなど複数の国が含まれています。インドでも南インド産ではヒマラヤの範囲に入りません。
中国でも、四川省などはヒマラヤに含まれないと思います。
ピンク・オパール
不透明の淡いピンク色のかわいらしい石。

オパールと名前が付いているが、実は厳密にはオパールではなくパリゴルスカイトという鉱物であるという。(クリストバライトなども混ざっているらしい)。

最初はオパールと思われていたが、後に違うとわかったのだという。
ピンクマンガン
「ピンク・マンガン」という鉱物ではなくて、「マンガン・カルサイト」のことであると思われる。
マンガンによって桜の花びらのような淡いピンクになったカルサイト。
鉱物の分野では「マンガノ・カルサイト」と呼ばれたりする。
ファイア・アゲート

↑これが本来のファイア・アゲート。


↑これをファイア・アゲートと呼んでしまうと、上のファイア・アゲートとの関係が怪しくなるのでやめてほしい。
普通、ファイアー・アゲートと言えば、メキシコ産で、ちょっと褐色がかった透明度のあるカルセドニーの中に、リモナイト(褐鉄鉱)の薄い皮膜が内包されていて、その皮膜に虹色のイリデッセンス(遊色……とはいえないと思う)を示すもの。(写真上)

ところが、このごろビーズでオレンジ〜赤〜褐色の地に白っぽいネット上の模様(ひび?)が入り、ちょっと見た感じが亀の甲羅か鹿の子模様に見えるものがファイアー・アゲートの名前で売られている。(写真下)
こちらはどうも加熱等の加工が施されているらしい(表示ありで売られている例あり)

写真比較はこちらにも

ミネラルショーで見かけて「これはファイアーアゲートではないのでは」と聞いたら、「中国ではそう呼んでいる」とのこと。

海外サイトにてCrab Fire Agateという名称を目撃。なるほど蟹赤。(2012.11.17)


商品名では「火アゲート」というのも見かけたので、中国名が「火瑪瑙」→「火アゲート」→「ファイアー・アゲート」になったものか。

パワーストーンだから、そんなに名前に厳しくなくても……という人がいるが、このように同じ名前で2つの石がある場合、いい加減なショップだと、お名島ナメだからというので左上のファイアー・アゲートに対してつけられた意味(説明)が、左下の石に付けてしまう場合がある。
見た目がまったく違う石なのに名前が同じだから同じ意味でよいものだろうか?
パワーストーンでも、きっちり区別した方がいいと思う……
ブラック・サードオニキス

これはオニキスであってサードオニキスではない!
サードオニキスと言ったらこれ(→)でしょう。
ところが、ネットショップで「ブラック・サードオニキス」という奇妙な名前で売られていたのはこちら(←)でした。

なんだこれは。

もともと黒地に白い縞のアゲートをオニキスといい、それの赤バージョン(赤に縞)だから、サード(オレンジ〜赤茶色)+オニキス(縞模様)でサードオニキスなんですが。

なんだか、ハウライトを「ハウライトトルコ・ホワイト」と言ってるような感じです。名前は正しく使いましょう。

くわしくはこちら

こっちがサードオニキス。サードオニキスと言ったら赤い石
ブラック・ラブラドライト
ブラック・フェルドスパー
ラルビカイトの場合と、地色が不透明黒のラブラドライトの場合がある。


ラブラドライトは二種類の長石が混じってできている石の中で「A長石○%〜○%、B長石○%〜○%の割合のもの」と決められている石。成分の割合が違うと別の名前に分類されます。

ラブラドライトはラブラドレッセンスを持つ特徴のある石なので、見た目で「ラブラドライトでしょ」と思われていたものが、分析したら成分の差で別の名前になってしまったという例が多くみられるようになってきました

見た目ラブラドライトなのに「アンデシン」など別の名前がついていたり、ラブラドライトらしくないのにラブラドライトの名前がついている場合は、「分析したらこうだった」ということ。

しかも長石の分類が複雑なので名前が見直されてしまい、実はラブラドライトは正式な鉱物名ではなくなっています。
相変わらず長石類はややこしいので、いろんな事情があるよ……ということで。
フラワー・スギライト
海外サイトで見つけたもの。
スギライトと名前が付いていても、実際はレピドライト(リチア雲母)の一種。

普通、スギライトのビーズで紫色以外の色の部分が混じる場合には、黒や茶色が多いが、フラワー・スギライトは白いものが混じる。白と紫が筋模様になっていたり、注意すればスギライトではないことがわかると思う。
ブルー・アゲート
ブルー・オニキス


「ブルー・カルセドニー」は天然の色のものだが、ブルー・アゲートとされるもののほとんどは染め(鮮やかな青が多い)

オニキス=縞瑪瑙の意味なので、青い縞の瑪瑙、すなわち、「ブルーレース・アゲート」のことかと思って検索してみたら、青く染めた瑪瑙がたくさんヒットした。

真っ黒にそめたカルセドニーがオニキスとして広まっているので、不透明、またははっきりした色合いで単色のカルセドニー(染め)は○○オニキスと呼ばれることが多いようである。
ブルークォーツ
天然水晶には、アメジストやシトリンのように透明で青い水晶というのは存在しない。「ブルー・クォーツ」「青水晶」として売られているのは人工的に結晶させた合成水晶か、ガラス。
ビーズのように単価が安いものの場合は、ガラスである可能性が高い

天然水晶で青いものは、青い内包物入りということになるが、その手の水晶でビーズにできるほど大量に、ボリュームがあるものというと、意外に少ない。
考えられるのは、インディゴライト(青トルマリン)入り、あるいはデュモルチェライト入りとも言われる青いクォーツァイト(石英質の微細な砂が変成作用で固まったもの。染めの可能性もある)ではないだろうか。(写真は、デュモルチェライト入りと思われる青い内包物入り)



ここで注意しておきたいのは
「染め」の説明である。
瑪瑙と違って染料が染みこむミクロサイズのすきまを持たない水晶(石英)は、クラック(ひび)をいれて染みこませない限り、染料によって染めることはできない
クォーツアイトは厳密には水晶(石英)ではない。溶かして何かを混ぜて固めて青くしたというのならば、それはすでに水晶(石英)ではなくガラスである。
「これは水晶を染めたものです」という説明を見かけたら、どうやって染めているのかを考えて、安易に納得しないようにおすすめしたい。
ブルーベリー・クォーツ
チェリー・クォーツ(ガラス)のブルー版。
透明の地に青紫の色が練り込まれている。よくみると気泡が確認できるので、見分けられる。
プレナイト・トルマリン
 
プレナイト・トルマリン、「トルマリン入りプレナイト」、プレナイトにショールが入っています……というビーズを多く見かけるが、これはトルマリン(ショール)ではなく、エピドート(緑簾石)の間違い。
たぶん最初に見かけで誤解されたまま、修正されることなくそのまま使われているようす。このこと一つとっても、ビーズ関連の業界が、鉱物的な石の名前や特徴に注意を払っていないことがわかる。
フローライト
宝飾品では放射線処理によって、濃い紫や緑に着色することがあるらしい。


ビーズでは……普通に見かけるビーズでは、特に濃い紫や緑はないように思われるが……。
ルースなどで行われている処理が、一般的な品質のビーズでも行われているとは限らない。その処理、手間、結果(どれくらい改良されるか)、最終的な単価などからいろいろと想像してみてもいいと思う。
ヘマタイト
ヘマティーン
ヘマタイトは赤鉄鉱。大量に採れる鉱物であるが、ビーズになっているのはほとんど合成らしい。(参考サイト
天然の鉱物のヘマタイトと区別するために「ヘマティーン」の呼び方を用いている場合もある。
磁気入りヘマタイトも多いが、これは人工的に磁力を付加したもので
、普通は磁気を帯びていない。
磁気ヘマタイトは、ヘマタイトとはまったく違う人造石(バリウムフェライト)らしい。(参考サイト)←閉鎖されてしまいました……
ボツワナ・アゲート
別産地のものもあるという噂を聞いたが、実物は未確認。
ただし、ボツワナで採れるからボツワナアゲート。産地が別だったらこの名前で呼ぶのはおかしいです。
赤みの強いものは、加熱処理されているらしい。
ルースを扱う店の人に聞いたところによると、ボツワナは「(宝飾品になりそうな石は)このメノウくらいしか採れない」そうである。

オークションで、オーシャンボツワナメノウというものを見かけたが、縞模様のようすが、ボツワナ・アゲートとは似ていない。
オーシャン・ジャスパー(アゲート)は、マダガスカル産だが、こちらにも似ていない。
まったく違う国の名前が二つくっついているのも不自然。
ボルケーノ・チェリー・クォーツ
Volcano Cherry Quartz
チェリー・ボルケーノ・クォーツとも。
最近聞くようになった名前だが、検索してみたところ、黄褐色〜褐色〜ピンクの繊維状の内包物を含むように見えるビーズ。

これが水晶ならばアンフィボール(角閃石)入りだが、
Volcano Cherry Quartz Glassともあるのでガラスビーズ


volcanoとは「火山」「噴火口」の意味。
検索で見つけたビーズは、内包物に見えるものがうねって内包されており、それが火山の溶岩や火山活動を思わせるために名付けられたのかもしれないと想像する。

一方で、ジェーン・アン・ドゥの著書でガラスに火山灰とクロムを混ぜて緑色にしたガラス(人工)をボルカニック・ガラス(Volcanic Glass=火山性のガラス(直訳)と紹介していたり、イタリア産のボルカニック・グラスがどうも人工ガラスらしい……という例や、人工ガラスであるオパルセント・ガラスをオパール・オブシディアンと称している例もあることから、ガラス→オブシディアン→ヴォルカニック・ガラス→ボルケーノ・クォーツ……と、ガラスであることをオシャレっぽくネーミングしているのではないかとも思ってしまう……。
ホワイト・ジェイド ホワイト・ジェイドと聞くと「白い翡翠」のことだろうと考えてしまうが、安価なビーズとして見かける半透明な白いビーズは、いわゆる翡翠(ジェダイドやネフライト)ではなく、カルセドニー、クォーツァイト、カルサイトなどであるらしい。

翡翠ではないのになぜジェイドというかというと、これはジェイド=翡翠ではなくて、
ジェイド=玉(ぎょく)のイメージで名前が付けられたものらしい。

古来中国では、半透明で磨くととろりとした光沢を持つ石を「玉」呼んで愛でてきた。この場合の「玉」は一つの鉱物にとどまらない。あくまでもその色合いや光沢を愛したのである。
後世、「玉」が「ジェイド」と訳されたとき、玉の多くの部分が翡翠であったことから、翡翠=ジェイドとなり、翡翠にはジェダイド(硬玉)とネフライト(軟玉)があるとわかってからジェイド=翡翠(ジェダイド&ネフライト)となってしまったが、中国ではジェイド=玉(翡翠と翡翠以外も含む)であることがあるらしい。

ホワイト・ジェイドの場合の「ジェイド」は「玉(ぎょく)」の意味であって、よって翡翠以外の石であることもある、ということで……。
ちなみに翡翠(ジェダイド)は緑の石というイメージがあるが、純粋なジェダイドは白らしい。ただし、「ホワイト・ジェイド」の白とは質感が若干違うと思う……。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
マーマレード・クォーツ
なんと、おいしそうな名前……。
透明水晶のクラックに鉄分がしみこみ、クラックの部分が黄色〜茶色に色づいている水晶(のビーズ)。言われて見れば、マーマレードっぽい。そういうイメージの商品名である。

ときどき、ひびが色づいて黄色く見えている水晶を「シトリン」と称していることがあるが、それは正しくないと思う。
マザー・オブ・パール パワーストーンとして扱われているが、石ではなく貝(シェル)で作られたビーズ。
Mother of Pearl を略してMOPと表記されることもある。

マザー・オブ・パールを直訳すれば「真珠の母」……ということで、
「この貝ビーズは真珠母貝で作られている。現在真珠貝として用いられているのはアコヤガイや白蝶貝や黒蝶貝などである」という説明がなされているが、これに疑問
……というのもあこや貝はもちろん、その他の貝も、売られている8ミリ程度のビーズを作れるほど分厚い貝ではないからだ。
内部に真珠層があるために、真珠の母貝とされる貝は、貝そのものも美しいが、その細工品を見ればわかるように、貝殻そのものはぶ厚くない。

養殖真珠を作る際、真珠母貝に人工的な核を入れ、それに真珠層を巻き付かせて真珠を作る。この核でさえ真珠母貝の貝殻ではなく、ミシシッピ川に住む二枚貝の貝殻から作るらしい。
マザー・オブ・パールとはイメージ・ネームで、真珠母貝とは限らないのではないだろうか?
マラカイト この石にフェイクはないでしょう……と思っていたら、立て続けに見つけてしまいました。
わかりやすいフェイクもありますが(下写真左)、「これ……フェイク、だよね?」と思わず惑わされるほどあっぱれなできのものも。下写真右のものは、アップで写してみましたが、模様の具合といいそっくりで、騙されそうになります。

見極めポイントは以下の通り
◇本物に比べると、やや色合いが派手
◇手ざわりがプラスチックで冷たくない
◇軽い(マラカイトは銅の鉱物なのでずっしり重いです)
◇穴まわりにこすれ傷がない。
◇本物の方が遙かに細かい縞模様(の部分がある)


この中で、
重さと冷たさはかなりわかりやすい判別ポイントです。
フェイクが売られていたのは、アジアン雑貨店と、見るからにあやしい石が混じっていそうなビーズショップ(ガラスビーズも扱っている)でした。
連売りのビーズショップなどではまだ見かけないように思うので、機会があれば実物の冷たさ、重さ、縞模様の驚くべき細かさをじっくり確認しておきましょう。


 縞が均一でいかにもフェイク  一見本物っぽいが手触りと重さが違う。
マリアライト
アメジストに似た紫色のビーズを見かける。
スカポライト(スキャポライト/柱石)の一種で、和名はマリエル石/曹柱石。
ナトリウムが多い柱石のこと。

紫色のスキャポライトがマリアライトなのだとか、マリアライトはパワーストーン名だとか、聖母マリアの石だとか、いろいろ間違った説明が増えているので要注意。

マリアライトの条件は、色ではなくて成分。れっきとした鉱物名で、発見者のドイツ人学者の奥さんの名前にちなみます。お間違えなく。
詳しくはこちら
モルガナイト
色の改善を目的とした加熱処理があるというが、一説によるとモルガナイトを加熱処理でアクアマリンに変えているとも言う。
加熱でアクアマリンに変えているのなら、つまりピンクの色を濃くするための加熱処理はあるのだろうか? 
情報募集中!
合成ムーンストーン
ムーンストーンの合成と聞いて、層状構造によってオパレッセンス(ふわっとした柔らかな光)を放つムーンストーンの合成は無理だろうと調べてみたら、写真を見る限り、オパルセント・ガラスのようである。白っぽいものの他に、黄色っぽいものなど、数種ある様子。(オブシディアン・オパールの項目を参照)

オパルセントガラスは、弗素やアルミナで、半濁状態にしたガラス。角度によって青く見えたり、オレンジ入りを帯びて見え、オパールのような雰囲気がある。


以前は人工オパールだの、オパライトだの、オブシディアン・オパールだのという名前で売られていたが、今度はムーンストーン……名前を変えれば良いというものではないと思う。合成という名称からして間違い。

樹脂製である可能性もあり。

モルダバイト
ビーズや勾玉に加工されたモルダバイトの中には、ガラス製フェイクが混じっていることがある。
※最近では、原石のモルダバイトもあやしい。
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ユナカイト
ユナカイト(エピドート)とか、ユナカイトの和名を緑簾石としているところがあるが、エピドートはユナカイトの成分の一つでしかないので、ちょっと正しくない。

ユナカイトは鉱物ではなく、複数の鉱物が混じった岩石である。和名表記するなら「ユナカ石」……らしい。(岩なのに石?)
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ビーズの名称
備考(鉱物としての名前や気になるいろいろ)
ラピスラズリ
ターコイズと同じく模造品や加工の多い石。
◆コーティング(表面を美しく見せるため)
◆オイル(色をきれいに見せるため)
◆染め(白い部分が目立つ場合に染めて均一な色合いに)
◆練り(粉にしたラピスラズリを樹脂で固めたもの)
◆プラスチックなどの模造品
◆似た石(ソーダライトなど)
◆質感の似た石の染め(ハウライト、大理石)

などがある。
確かに加工やフェイクの種類は多いが、天然のものより偽物が多いと言うわけではないように思うのだが……。すくなくとも「きれいじゃないから偽物?」というのは考えもの。どうせ偽物を作るならきれいなものを作って売った方がトクだから。

磨いていないラピスラズリ(割っただけのようなもの)は、白っぽく粉を吹いたようになって、色味がきれいに見えない。そのために、ベビー・オイルをスプレー容器に入れて吹きかけけているのを見たことがある。そうすると、乾いても水に濡らしたときのような色に見える。アイデアだ……と思わず感心。


ラピスラズリを「ラピス」と略すことがよくあるが、ラピス=石、ラズリ=青の意味なので、ラピス、ラピスと略すと「石、石」といっていることに……。それではあんまりなので、個人的には略さないようにしています。
ラブラドライト
ひびが多い石のため、オイルをしみこませてひびを目立たなくする処理があるようす。ビーズに対してどこまで行われているかは不明。

地色が白いラブラドライトがレインボームーンストーンと呼ばれ、ムーンストーンと勘違いされている場合がかなり多い。
ラリマー
立派に高額ビーズの仲間入りをしているラリマー・ビーズだが、時に青く染めたアラゴナイトと思われるビーズがラリマーとして売られているので注意(特にオークション)。
ラリマーであることが確実な石をよく見て、色合いや模様を覚え、買いたいビーズとよく比べてみることが必要。

中には茶色い母岩が混入し、白い部分ばかりが目立つ、ラリマーの特徴があまり現れていないビーズも、ラリマーだと言うだけで高額で売られていることもある。冷静に、いろいろなビーズをリサーチして判断した方が良いと思う。


※天然のアラゴナイトでラリマーのそっくりさんがある。
 どの程度出回っているものかは不明。
ラルビカイト
ビーズでは比較的最近見かけるようになった石。濃いめグレーの地にシルバーややブルーの光が浮かぶ、黒い斑点状の部分も混じる。
一見ラブラドライトに見えることから、ブラック・ラブラドライト、ブラック・フェルドスパーの名前で売られていることが多い。(時には単にラブラドライトとされていることもある)
しかし、その正体は「岩石」。和名を月長石閃長岩といいます。
ラブラドライトという名前でも売られている割には、成分はほとんどムーンストーンが属するアルカリ長石の仲間。
つまり、見た目ラブラドライト、中身はほとんどムーンストーン、でも違う鉱物も混じっていて、分類すると岩石……というややこしさ。

ルチル入り水晶


ルチル入り水晶のいろいろはこちら


たとえば、このようなアクチノライト入りをグリーン・ルチルというのは間違い通称だからいいと言う意見にも反対です。
ルチル入り水晶(ルチル・クォーツ)というなら、内包されているのはルチル(金紅石)であるはずなのに、トルマリンやアクチノライトなど、よく似た針状内包物入りの水晶も「ルチル入り」にされてしまっている例があまりにも多い
「黒ルチル」……たいていはショール(黒トルマリン)
「緑ルチル」……アクチノライト(緑閃石)
「藍ルチル」……インディコライト(青トルマリン)
「ルチル入りヒマラヤ水晶」……ネパール産でルチル入りという場合は、角閃石かアクチノライト、ドラバイトである。そのほか、角閃石などの場合も多い。

トルマリンやアクチノライト入りをルチル(ルチル入り、ルチル・クォーツ)とは言わない。言うのはおかしい。

確かに見た目はよく似ているので間違うこともあるだろうが、「黒いトルマリン入り水晶をブラックルチルと言います」など、
トルマリンとわかっていてルチルというのは「変」を通り越してあやしすぎ
針入り水晶=ルチル入り水晶ではありません。

※最近、樹脂やオイルをしみこませて水晶部分の透明度を高めて見せているルチル入り水晶(原石以外)があるという。見た目で判別は難しいが、ルーペによる観察や紫外線で樹脂が蛍光するので判別できる) 参考サイト

※ここ2年ほどで、鉛ガラス含浸のルチルクォーツが増えているらしい。水晶部分が白濁しているものに鉛ガラスを含浸させて透明度をアップさせているのだとか。
ルビーなどでも質が低いものに鉛ガラスを含浸させて透明度をアップしている例がある。

トルマリン入りをルチル・クォーツというのはおかしいと指摘すると、 「鉱物学的に言うとそうだけど」などと、さも特殊は話であるかのような反論される場合があるが、ルチルという鉱物がちゃんとあり、ルチル・クォーツ(ルチルレイテッド・クォーツ)はルチルが入った水晶という意味なのだから、「餡が入っているからあんパン」並の、単純な話だと思います。
見分けにくくて間違ったというのはわかりますが、中に入っているのがルチルではないとわかっていて、
「トルマリン入りをルチル・クォーツといいます」などというのは「中身はジャムだけどあんパンです」というのと同じ
納得できますか?
愚痴ってみました……こちら
ルビー
コランダムの中で赤いものをルビーという。宝飾品として最高級のものは、「ピジョン・ブラッド」という鮮やかな赤のものであるが、天然の状態でそのようないろあいのものはめったになく、多くは色を改善するために加熱処理が施されている。
そのほか、クラックを目立たなくするために樹脂やガラスを染みこませたり、スターをより顕著に見せるための拡散処理などもあるようす。

しかし、これらは宝飾品のルースに対して行われる処理であり、ビーズではどうだろうか

赤い染料に漬け込んで染めてあるものもあるらしい。

ビーズでは、「宝石質」とされる透明感のあるものと、ほぼ不透明、紫がかったものも多い「インドルビー」がある。
想像するに、「宝石質」ビーズには加熱などの可能性が大きいが、単価を考えるに、含浸処理や拡散処理は行われないのではないだろうか。
不透明で色合いがあまり赤くない「インドルビー」については、加熱処理も行われていないのでは……と思われる。
あくまでも想像ですが、宝飾品とビーズでは、行われる処理にも差があるのでは。
ルビー・イン・ゾイサイト

どちらも緑の母岩にルビーが内包された石なので、ちょくちょく名前が取り違えられていることがある。

◇ルビー・イン・ゾイサイト:赤+緑(濃いめ)
濃いめの緑に黒い斑点が混じった中に赤いルビーが内包されているもの。
ちなみにこの緑色の部分がゾイサイトで、別名をアニョライト
ルビー・イン・ゾイサイト全体の別名がアニョライトではない。
さらに言うとタンザナイトも鉱物名はゾイサイトである。

◇ルビー・イン・フックサイト:赤+白+緑
淡い目の緑にルビーが内包されているが、ルビーのまわりに白い層があるもの。全体的につや消しな感じ。インド産。


「フックサイト」の名前で売られていることがある。ビーズに削ってしまうと、確かにフックサイトだけになってしまう粒が多くなってしまうが、連で見ると確かにルビーも入っている。
微妙な判断だと思う。
ルビー・イン・フックサイト
レインボームーンストーンと
ムーンストーン


ロイヤルムーンストーン

ペリステライト
よく言われていることだが、未だに混乱が多いのがムーンストーンとレインボームーンストーン。

まず、レインボームーンストーンはラブラドライトである。
地色が白いのでホワイト・ラブラドライトとも呼ばれる。

では、レインボームーンストーンで青い光だけのものがブルー・ムーンストーンかというと、そういうことはない。
鉱物的には、どちらも同じ長石の仲間だが、ブルー・ムーンストーンはカリ長石レインボー・ムーンストーン(ラブラドライト)は曹灰長石(斜長石の一種)であり、成分も結晶の仕方も違う。もっと詳しく言えば、光が現れるメカニズムも若干違う。
おそらく、青一色の光のレインボー・ムーンストーンというのは、ないか、あったとしてもごくまれなもので、よく見るとごくわずかでもほかの色が見られると思う。
写真入りの説明はこちら

また、ブルー・ムーンストーンは、ムーンストーンの中で、透明な地色に青いシラー(アデュラレッセンス)があらわれるもののことで、ロイヤル・ブルー・ムーンストーンは、その青みが特に強いものに対してつけられたコマーシャル・ネームであるという。
ロイヤル・ブルームーンストーンという石を示す鉱物的な決まりはない


最近、ブルー・ムーンストーンと呼ばれる中に「ペリステライト」と呼ばれる石があることがわかった。見かけはブルームーンストーンそのもの。
これも長石の仲間だが、本来のブルー・ムーンストーンが属するアルカリ長石ではなく、ラブラドライトが属する斜長石に属する石。しかし青い光が現れるメカニズムは、ムーンストーンと同じ。
つまり、ペリステライトは、長石としては通常のムーンストーンよりはラブラドライトに近いのに、見た目と光のメカニズムはムーンストーンと同じという、ややこしい石である。

逆に成分はムーンストーンに近いのに、見た目はラブラドライトと同じという石(岩)もある。ラルビカイトと呼ばれ、「最高級の御影石」として建材にもなっている。


正長石のブルームーンストーンは、ややレア名石であるため、ビーズとして出回ることは滅多にないようす。ブルームーンストーン(ロイヤルブルームーンストーン)として売られているビーズの多くが、鉱物としてはレインボームーンストーン(ラブラドライト)やペリステライトであるらしい。
レッド・マラカイト 縞模様の感じがマラカイトににているが、実は煉瓦色系縞模様ジャスパー
(ジャスパーに見えると言うだけで、厳密にはジャスパーでさえないかもしれない)
つまり、縞模様がにてみえるというだけで、マラカイトとはまったく何の関係もない石
レッドリーフ・クォーツ
ひびに鉄分が染みこんでまだらに赤く見える水晶のビーズ。
ビーズ以外ではレッドリーフと呼ばれているのを見ないような。

レッド・クォーツの一種といえばそんなような感じ。           

    
レピドクロサイト


レピクロサイト入り水晶。
※磨いたものを持っていないので、ビーズに見えるよう画像を加工してあります。
レピドクロサイト入りの水晶を単にレピドクロサイトと呼ぶのはいかがなものか……。
レピドクロサイトは和名を「鱗鉄鉱」といい、水晶にレピドクロサイトが入ったものとは似ても似つかない鉱物である。

また、水晶にレピドクロサイトのみが入った水晶を「スーパーセブン」として売っていることがあるが、これはいくら何でも正しくないと思う。

一つの石(ビーズ)にすべてが揃っていなくてもスーパーセブンと言うらしいが、スーパーセブンはエスピリト・サント州で採れるという条件がある。
(ミナスジェライス州産のものもメロディ氏のもとに渡ってスーパーセブンとして扱われていると聞いているので、個人的にはミナスジェライス州産も追加)
エスピリトサント産の原石を見る限り、透明な水晶にレピドクロサイトのみというタイプは見かけない。
むしろマダガスカルやインドに見られる特徴であるように思われる。ブラジルの石だとしても、スーパーセブンの産地ではないのではないだろうか。

より高額で売るためにスーパーセブンの名称が使われている可能性が高いので、スーパーセブンと言われている原石とよく見比べて、スーパーセブンといえるかどうか自分で判断されたし。

ちなみに水晶にレピドクロサイトのみが入っているものには、ファイアー・クォーツハーレクイン・クォーツ」という名前がある。



レピドクロサイト入りを「レピドクロサイト」、ルチル入りを「ルチル」と略す場合があるが、略していることをしっかり理解しておかないと、会話の上で混乱することがある。
たとえば、(単体の)ルチルという鉱物は合成可能だが、「ルチルが合成可能」と聞いてそれをルチル入り水晶が合成可能と言う意味に勘違いすると変なことになる。(内包物入りの水晶を合成するのは一般的ではないし、難しい)
レピドライト
染め、表面のコーティングなどがあるらしい。


レピドライト(リチア雲母)の性質を考えると、無色のコーティングならばあった方がいいかもしれない……。
レモン・クォーツ
パイナップル・クォーツ

レモンクォーツは、本来、硫黄を内包してレモン色に見える水晶のこと。

しかし、ビーズでレモンクォーツという場合は、スモーキーを加熱して淡い黄色にしたものであることが多い(硫黄入り水晶のビーズは視たことがない)。
パイナップル・クォーツの名前が付いていることもある。
アメシストを加熱して作った焼きシトリンよりも上品な色合い。


淡い透明レモンイエローのビーズは、以前はパイナップル・クォーツと呼ばれていた。それがいつの間にかレモン・クォーツと呼ばれるようになった。
ところがレモン・クォーツで検索すると出てくるのは、本来レモン・クォーツとして呼ばれていた硫黄入り水晶のこと。とのため、
硫黄入りでないレモン・クォーツに対して「硫黄入り」の説明がくっつく混乱が起きている。

硫黄入りの場合は完全透明にはならず、もやもやとした感じの内包物となる。また、ビーズとしてたくさん出回るほどたくさん採れる石ではない。

これが硫黄入り
レモン・クォーツ(ガラス) オパライトの一種。ガラスである。
内包物入りで、粒ごとに色が違って見えるが、よく見ると気泡が入っており、オパルセント・ガラスに見られる青い光も見える。

硫黄を内包したレモンクォーツに似ているが、硫黄のレモンクォーツは、ビーズにして安価で売るほど多く産出しないと思う。また、写真に見られるような青いオパール様の光も見えない。

水晶とさわり比べてみると、冷たさが違うのでわかる。
(水晶とガラスでは、熱伝導率が違う。同じ条件にあったものならば、水晶の方が冷たく感じる)
ロードナイト・シリカ オーストラリア産で、ロードナイトにシリカが混じったもの。
シリカは二酸化珪素、つまり鉱物としては石英のことである。
見かけは、綺麗な薔薇色のロードナイト(普通に見るロードナイトのように灰色がかったピンクではなく、ロードクロサイトを思わせる濃いめピンク)。ところどころ透明に透けて、石英(水晶)が混じっていることがわかる。
どうやらロードナイト鉱脈の一部分に石英が浸透したらしく、わずかしか採れないと説明されている。
石英が染みこむと硬度が石英並になり、透明度が出て美しい。
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また、新たな名称(商品名)である可能性もありますので、
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