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これはいったいどっちの名前?
KURO的ツッコミ 区別法

 
れはガーデン? それともガーデンファントム? みるところによって名前が違っていたりすることがあります。
石の名前については、はっきりとした規定はありませんが、こんがらかっているのは嫌なもの。KURO的ツッコミで区別してみました。
あくまでもKUROの個人的基準です。

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ガーデンとガーデンファントム・グリーン・ファントム
クローライトが内包されているのは共通しているが、内包されたクローライトがファントムになっているか、
クローライトがもこもこしているか、それとも粒が小さいか。そんなあたりが名前の分かれ目。
 
ガーデン・クォーツ
クローライトなどが内包され、水晶の内部で風景のようなおもむきを作っているもの。
ある程度の量が内包され、もこもこと見えていなければ「ガーデン」とは言えないのでは。
クローライトがぱらぱらまばらに入っている程度では、ガーデンではなく、単にクローライト入り水晶だと思う。
ガーデン・ファントム
クローライトが内包され、ガーデン風のボリュームを持ちながら、
全体としてはファントムになっているもの。ガーデン・クォーツの一種である。
ファントムは、中身がぎっしり詰まっているか、表面がガーデンっぽく凸凹した感じ。
グリーン・ファントム
内包されたクローライトがファントムを作っているのはガーデン・ファントムと同じだが、ク
ローライトの粒が小さく、ファントムも向こうが透けて見えるくらいうっすらした感じ。

くっつく、刺さる、内包される。
ドルフィン
大きな結晶の表面に別の小さな結晶をくっつけた感じ。
大きさにかなりの差があり、小さな結晶の形もはっきりわかる。
ペネトレイター
「panetrate」(貫通する)の意味の通り、水晶が水晶を貫き通した形。少なくとも、かなり深くめり込んでいるもの。
ブリッジ
小さな水晶が大きな水晶に刺さったようになっているもの。「水晶の内と外の橋渡し」というイメージだと思うので、刺さった内部が見えているもの
コンパニオン
大きな結晶の表面に小さな結晶がり込んだ感じにくっついているもの。大きさに差があるが、ドルフィンと違ってかなりとけ込み、めり込んだ感じ。
タントリック・ツイン
こちらもくっつきタイプだが、ドルフィンやコンパニオンのような極端な大小ではなく、どちらかというと
長い、短いの差。タントリックとは、タントラの派生語で「組み合わせる」「融合させる」という意味なので、二つの結晶の間に、境目が見えない方が望ましいと思う。
ソウルメイト・ツイン
タントリック・ツインが、二つの結晶の大きさに差があるのに対し、ソウルメイト・ツインは
同じ大きさ。少なくとも「ほぼ同じ」と言えるほどには近いものであること。二本の結晶が単にくっついているだけでなく、先端は2本、根本は一つになっている方が望ましいらしい。
インター・グロウン
結晶の中に別の小さな結晶が貫入しているもの。
「内部に育つ」というイメージの名前であることから、
しっかり結晶とわかる形をしているものが望ましいと思う。
ただし、実際に内部に成長したのではなく、小さい結晶の外側を覆うように大きな結晶が後から成長したので、念のため。
マニフェステーション
結晶の中に小さな別の結晶が完全に取り込まれているもの。
インター・グロウンで、内部に入り込んでいる部分が多いものをマニフェストと言っている場合があるが、やはり
完全に内部に入ってしまっているものがマニフェストだと思う。
ネガティブ
結晶の内部の
「小さな結晶の形をした空洞」のこと。マニフェステーションとの違いは、中身が結晶なのか空洞なのかということ。空洞と言ってもたいていは水が入っている。
空洞でも、
結晶の形をしていないものは、ネガティブとはいわないと思う。


複雑な形もフクザツです。
キャンドル、アーティチョーク、カクタス、フェアリー、カテドラル……
キャンドルクォーツ
先端に大きな錐面があり、柱面に小さな結晶がくっつくが、その小結晶は、メインの結晶と柱面を接するようにくっついているので、先端がほぼ同じ方向を向く
小さな結晶がくっついたようすが、蝋燭の溶けた蝋のように見えるために「キャンドル」の名前がある。
多くはマダガスカル産、ブラジル産、ロシア産。
アーティチョーク・クォーツ
中程がふくらんだぽってりしたシルエットで、小さな結晶が側面を覆う。
キャンドルクォーツと似ているが、キャンドル・クォーツがどちらかというととスリムであるのに対し、ふくらんだシルエットと、
側面を覆う小結晶の形状がやや不鮮明なところが違う。先端のメインの錐面も小さめ。
ルーマニア産、青森・尾太鉱山産など
カクタス・クォーツ
(スピリット・クォーツ)

先端に大きな錐面があり、柱面に小さな結晶がくっつくが、その小結晶は、メインの結晶に対して垂直
小結晶の柱面はあまり発達しない。
多くはアメジスト。色味がなく、ほぼ白いものもある。
褐鉄鉱に天然コーティングされて黄色く見えるものもある。
南アフリカ産。
フェアリー・クォーツ
形は細く長いレーザー・タイプ。色は、白〜ベージュ。
先端にメインの錐面があり、柱面に小さな結晶メインの結晶に対して垂直にくっつくが、先端の錐面は小さめ。
付着する小結晶は小さく、グラニュー糖状。
根本の破断面を見ると、内部は透明度があり、
ざらざらの部分は、不透明な層として被さっているので、二次的に結晶したのではないかと思われる。
南アフリカ産。
カテドラル・クォーツ
カテドラルとは「聖堂」のこと。
その名の通り、「聖堂」の建物っぽく見える水晶を指すが、その名前で呼ばれる水晶を見ると、複数の結晶が束ねられたようになっており、全体として一つの大きな結晶を作っている感じ。
聖堂の屋根を思わせるたくさんのファセットを持つが、複数の結晶が束ねられた感じなので、
縦の接合線が目立つ感じがする。
アバンダンス・クリスタル
abundance」は、多量、裕福という意味。
メインの結晶の根本に、はっきりと大きさが違う小さな結晶がたくさんくっついているもの。
日本語サイトを検索すると、クラスターの中で一本だけ大きな結晶が生えているものをアバンダンスといっているようだが、海外サイトでは、メインとなる結晶の根本を小さな結晶が取り巻く、キャンドル・クォーツやスプレー・クォーツのような形状を指している場合が多い。

以上のことから、根本の結晶はなるべくまとまりのあるものが良いと思われる
スプレー・クォーツ
キャンドル・クォーツに似ているが、側面の小結晶の付き方が、キャンドル・クォーツでは何段にもなり、柱面を覆い尽くしている感じであるのに対し、スプレー・クォーツの小結晶は、はメインの結晶と同じ根本から生えている感じ。そのため、メインの結晶の柱面は小結晶に覆われれていない。
このような形状がアバンダンス・クリスタルと呼ばれることがある。

個人的には、メインの結晶と小結晶の根本がきゅっとしまったようになっているものをスプレーと呼びたい。
エレスチャル
たくさんの結晶が無秩序にくっつき、凸凹した複雑な形状のもの。
スモーキーやアメジスト、それらが混じった色合いのものも多い。
カテドラルと混同されるが、個人的には、カテドラルは複数の結晶が束ねられた感じで、縦の接合線が目立つ感じだが、エレスチャルでは必ずしもそうではないと思う。
エレスチャルは産地を問わないようす。
エレスチャルと呼ばれる結晶の中には、セプターやスケルタル、エッチングなどの要素を含むものもある。
ジャカレー
ジャカレーとは、ポルトガル語で鰐のこと。エレスチャルはクリスタル・ヒーラーがつけた名称だが、ジャカレーは現地での呼び名のようなもの。
つまり、エレスチャルとジャカレーは、同じ石の呼び方違いといえる。

個人的には鰐っぽいということで凸凹していて、スモーキーで板状のものをジャカレーと呼びたい。ブラジルでの呼び方ということで、産地はもちろんブラジル。
スケルタル・クォーツ
スケルタルとは、「骨格の」という意味。結晶の角の部分が特に結晶し、面の真ん中が凹み、全体的には同情構造になっているもの。
エレスチャルとして扱われることもあるが、スケルタルとは、上記のような結晶を指す鉱物学(結晶学)の用語でもある。
メキシコ産などがよく知られているが、エレスチャルの一部がスケルタルになっていることも多い。

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