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かってにQ&A
その4

ブログや当サイトのアクセス解析で、なぜか「疑問文」がヒットします。
「○○石と××石の違いは?」「水晶はどうやってできたのか?」という具合です。
検索というのは、検索ワードが含まれるページを探し出してくるものであって、
疑問に対する答えを探し出してくれるものじゃないはずなんですけど……。
……ということで、
目についたものをここで勝手にQ&Aしてみます。(KURO的意見コミ)

間違いやリンク切れ、その他情報がありましたら、
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見たい質問をクリック! Q&Aにジャンプします。

 ブラジルのレムリアンシードと
 ロシアンレムリアンはどっちが先?
 放射線照射したスモーキーは安全?
 アメジストクラスター 偽物 黒いつぶつぶ  ブレスレットやネックレス、ストラップなど
 いろいろあるけど、どれがいい?
 天然石、パワーストーン、宝石の違い  同じ種類の石で値段が違うのはなぜ?
 縞瑪瑙 真贋  ようれん(溶練)水晶 ガラス 違い
 モリオン チベット ロシア 違い  石 偽物 見分け方
 アクアマリンとガラスの見分け方  アルゼンチン カピジータス鉱山の場所
 ヘリオドール ゴールドファーデン 違い  ブラックムーンストーン ブラックサンストーン
同じ?
 エッチドクォーツとアイスクリスタル    

続きはこちら    

ブラジルのレムリアンシードとロシアンレムリアンはどっちが先?

ブラジル(即答)

ロシアが先だと書いている本があるが、仮にロシアンレムリアンが一番先にレムリアンシードと呼ばれたものだったら、ロシアンレムリアンこそがただ「レムリアンシード」と呼ばれて、ブラジルの方は「ブラジリアン・レムリアン」とか呼ばれているはず。
ロシアンレムリアンがことさらに「ロシアン」と呼ばれていることが、レムリアンシードとしてはブラジルの後であることを物語っていると思う。

そのほか、ブラジルのレムリアンは、マダム・ブラヴァツキー(神智学を創唱者・神智学協会の設立者)の著書「シークレット・ドクトリン」の中で述べた「レムリア大陸が太平洋にあり、その大陸が沈む際、レムリア人の意識が南米に逃れた」という説を下敷きにしているが、ロシアの方はそういった下敷きがない。(詳しくはこちら

ブラジルの
レムリアンシード

放射線照射したスモーキーは安全?

安全。

例えて言うと、人間が紫外線を浴びると日焼けする。ちょっと日焼けしたのがスモーキー、こんがり日焼けしたのがモリオン。放射線照射の黒水晶は日焼けサロンでこんがり黒くなりました、という感じ。人工的な手段でに日焼けしたけど、日焼けして黒くなる仕組みは同じ。


放射線照射で黒くした水晶。
  ここで、放射線照射された黒水晶は危険じゃないの?……というのは、日焼けサロンで真っ黒に日焼けした人は、紫外線を出すようになってしまい、そばにいると日焼けするんじゃないの? と言っているようなもの。

いくらこんがり真っ黒けになろうと、人間が紫外線を出すようになったりしない。
水晶も同じで、いくら放射線で真黒になっても、放射線を出すようにはならない。

よく、「放射能」と言われるので混乱しているけれど、放射能とは「放射線を出す能力」のこと。
放射線と放射性物質は別。たとえて言うと放射線は光、放射性物質は光を出す物質。
放射性鉱物・放射性物質と言われるものが放射線を出していて、福島原発で問題になっているのは、発電所の水素爆発で、この放射線を出す物質が飛び散って、放射線を出しているから。

水晶が放射線を出すようになってしまうためには、水晶自体が放射性物質に変化するか、放射性物質が中に入り込むかしなければならない。
しかし、
水晶が放射性物質に変化する→もともと全然別のものなので無理
放射性物質が中に入り込む→水晶にはそんな隙間はない。そもそも人工的に放射線を当てたことで水晶に放射性物質が入り込むなら、加工工場は「放射能漏れ」をおこしていることになってしまう。



ガンマ線よりも強い中性子線を用いて色を変えるブルー・トパーズでは、内包物によってはわずかに放射線を帯び るものもあるそうだが、数か月するとなくなる。そのため、ちゃんと一定期間を置いてから流通するんだとか。
放射線でスモーキーにする加工は広く行われているようなので、危険があるならとっくにわかっているはず。

それに、天然のスモーキーは天然の放射線によって色がついているので、人工照射ばかりを恐れるのは変。

さらに言うなら、スモーキーより放射線確実ものがある。
それは……花崗岩。
スモーキーはたいてい花崗岩の中から見つかる。これは花崗岩の中に微量の放射線鉱物が含まれていて、その放射線によりスモーキーになったから。(花崗岩にもいろいろあります)
そのため、地質が花崗岩の土地だと、土地そのものが持つ放射線量が他より高くなる。(国内でもそういう土地がある)
だからといってその土地の人が、健康被害を受けているわけではない。それくらいわずかなもの。

そもそも、放射線を帯びるというのは、放射線を発する物質が付着したり、内部にはいってしまったから起こるもの。
水晶には放射性物質が入り込む隙間はないし、照射する際に水晶に当てられるのは放射線であって放射性物質そのものではない。
万が一スモーキーに放射性物質が入り込むようなことをしていたら(入り込まないけれど)、それこそ「放射能漏れ」。(放射線を発する能力を持つもの=放射能であって放射線=放射能ではないことに注意)
スモーキーを心配するより先に加工工場の方が大変なことになっているはず。
放射線があたったからといって、水晶が放射線を発する物質に変化することもあり得ない

※水晶が天然の放射性鉱物を内包していると(ルチルみたいに、成長するときに中に取り込んだまま成長してしまうと)、まれに放射線を帯びることがあるが、たいていはごく弱いもの。

: アメジストクラスター 偽物 黒いつぶつぶ

クラスターという時点で「偽物」はない。
なぜなら、ガラスでクラスターは作れない。クラスターになっていて、アメジストと間違う石もまずない。万が一違う石でも、本来の名前で売った方が高く売れる。
違う色の石を加工してアメジストに変色できないし、染料を塗ったとしてもクラスターだと隙間に染料がたまってすぐにわかる。

内部にあるつぶつぶはたぶん、ゲーサイトやヘマタイトなどの鉄の鉱物。

: ブレスレットやネックレス、ストラップなどいろいろあるけど、どれがいい?

それぞれメリットデメリットあり。
石の種類や大きさ、デザイン、着ける人の好みや服装とのバランスもあるので、「これが一番」と言うものではないと思う。

簡単にメリットデメリットをまとめると

種類 メリット 
デメリット
ネックレス たくさん石を使うので、石の色などを楽しむことができ、華やか
その分重い。顔の周りの目立つところに着けるので、服装とのバランスが問われる
たくさん石を使う分、値段も高くなることがある。
ペンダント 小さいものから大きなものまでいろいろあって選べる。
大きいものは重い。石をたくさん楽しみたい場合には物足りないかも。
リング きれいな石を使ったものが多い
サイズが厳密に問われる。石が小さいので模様を楽しむのには向かない。
ブレスレット ネックレスより石の数が少なく、値段も手ごろなのが多い、種類も豊富。
人気が出過ぎて、適正価格とは思えないものや、いろいろ心配し過ぎの人も多い。
アンクレット ブレスレットを付けられない場合に便利
その由来から、否定的な意見の人もいる。ぶつけやすい、切れても気づきにくい
ストラップ アクセサリーを身に着けられない場合に便利。最近はイヤホンジャックの場合も。
引っ張ったりするので強度が必要。石は固いので携帯やスマホを傷つける場合も。

: 天然石、パワーストーン、宝石の違い

天然石、パワーストーン、宝石とはこういうものであるという基準が人によって違うので難しい。

個人的意見を交えて言うならば、天然石とは文字通り天然に産出された石のこと。
人工的に作られたガラスや合成されたものは天然石ではない。
溶かして固めたり砕いて樹脂で固めたものも天然とはみなされないようす。
ただし、加熱や放射線照射、染料を染み込ませたりして色を変えたものは、その加工の是非は別として天然石扱いになる。

パワーストーンとどう違う?と言っている場合には、ほとんどビーズや持ち運びできる程度の大きさの石のことだが、大きく見れば建材や庭石、山の石も「天然石」ではある。

パワーストーンはほぼ天然石と同義に用いられている言葉だが、しいて言うなら「不思議な力がありそう」と思えるもの。
「思えるもの」なので、人によって同じ石がパワーストーンに思われたり、単なる石ころだったりという考えの違いがあっても不思議でもなんでもない。
パワーストーンは「これはパワーストーンか、違うか」というものではなくて、「パワーストーンと考えるか考えないか」というもの。

「天然石」とのはっきりした違いは、ガラスや石以外のものも一部含まれること。
チェリー・クォーツやゴールドストーンは人工ガラス、マザー・オブ・パールは貝である。
人工ガラスについては偽物だ!……という見方もあるが、一応パワーストーンとしての説明がついていることが多い。

宝石についても定義はあいまい。
一般的には「美しい、希少価値がある、丈夫である」ということ。言うまでもなくパワーストーンのように意味やパワーのあるなしは考慮されない。
真珠や珊瑚など「石」以外のものも一部含まれる。合成されるものもあるが、天然の物より価値は下がる。
同じ種類の中でも美しいものは宝石扱いされるが、見た目いまいちものものは宝石扱いされないという場合がある。

: 同じ種類の石で値段が違うのはなぜ?

色、大きさ、瑕のあるなし、加工の有無などで違ってくる。
そのほか、簡単に言うと売る店の経費や利益ののせ方で違いが出る。
経費というのは、仕入れのルートや規模、店舗の家賃や光熱費・人件費。変わったところでは、仕入れた時の円の相場が響くことも。産出量や人気(人気が出ると高くなる)も変化も影響する。
意外に石以外のところで簡単に値段が変化する。

詳しくはこちら

: 縞瑪瑙 真贋


この場合、何を「真」「偽」とするかがかかわってくる。

実はガラスだった……ということはほぼない。(一見アゲートに見えるビーズはあるけれど、これはたとえば、ベネチアンガラスなどガラスビーズとして名前が付けられて売られるものになるので、むしろ普通のアゲートよりも高いかも。(※ベネチアンガラスかどうかは覚えてません)
  ゆえにアゲートのフェイクとして見間違えるようなガラスビーズが売られていることはないと思われる。(ガラスだったら、水晶とガラスの見分け方で区別できる)

アゲートは染めることが用意な石なので、染めていろいろな色にされていることはよくある。
ただし、染めで縞模様を作ることはできないので、元から縞があり、その色が変えられているということ。

加工してあったら偽物!……という人には、染めの瑪瑙は偽物になってしまうが、これを鑑別に出したとしたら、「天然アゲート(染めあり)」のような結果になる。

: ようれん(溶練)水晶 ガラス 違い

溶練水晶は、水晶と名前がついていても、溶かしてしまえば水晶ではなくなる。
一言で言えばガラス
ただし、水晶(石英)を溶かしただけのガラスは耐食性、耐熱性にすぐれ、透明度が高いため、石英ガラスと呼ばれる。
一般的に使われているガラスは、融点を低くして扱いやすくするために炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムを加えている。そのためソーダガラスと呼ばれたりする。

: モリオン チベット ロシア 違い
:
産地の違い。
モリオンというからには黒水晶で、黒水晶であるからには地下で天然放射線により真っ黒になるまで濃くなったスモーキーということ。
地下でそうなるからには、地質はペグマタイトの可能性大、ペグマタイトというからには長石などと一緒に産出する……と、みためはどちらも似通ってくるのではないかと思う。
(ブラジルだと、そろばん型のものもあったりする)

パワーや意味の違いならば、それは見る人によって違うので、「こう違う」とは言えないものだろう。

石 偽物 見分け方
:
まず、本物・偽物の基準は人によって違うので、何を本物、偽物と考えるかをはっきりさせること。

その上で、見分けるポイントは石の種類によって違う。
そのポイントを知り、見分けるには、一にも二にも「慣れ」が物を言うと思う……。
あるいは、鑑別に出すか。ただし鑑別に出しても「レムリアンシード」や「エレスチャル」などのパワーストーンとしての判別はできない。

アクアマリンとガラスの見分け方
:
水晶とガラスの見分け方と同じく、持った時に感じる冷たさが違う。氷にのせた時の溶け方の差も同じ。

それよりも、アクアマリンの色は微妙に緑が混じった水色で、そっくりの色をガラスで出すのは難しい。また、ビーズのアクアマリンはたいていクラックが入っていて、ガラスとは違う。
(ビーズで)クラックの全くないアクアマリンは、まずないと思う……。

アルゼンチン カピジータス鉱山の場所



















ここ。
 

ヘリオドール ゴールドファーデン 違い
:
ふつう、ファーデンと言ったら水晶のこと。水晶の中にファーデンラインと呼ばれる白い筋が入っている水晶のことである。(最近エピドートでファーデンと言っているのを見かけたけど)
……で、ゴールドファーデンというものを検索してみたら、黄色っぽい色合いのペンダントヘッドなどの磨かれた石がヒットした。
写真で見る限り、黄色い角閃石入りの水晶に見える。
つまり、これはファーデンでもない。

ヘリオドール
  ファーデンとはドイツ語で「糸」の意味……という説明を拡大解釈して、角閃石を糸と見なし(糸…というより繊維っぽいけど)、ファーデンだと勘違いしたか強弁しているのだと思う。

角閃石入り黄色水晶とヘリオドールの違いだけれども、角閃石入りの方は内包物による色だけに透明度は低いし、色むら(内包物のむら)がある。
ヘリオドールはベリルで黄色いもの……厳密にいうとレモンイエローのような若干の緑ニュアンスのある色(たいていは黄色=ヘリオドールにされている)。
質の高いものは透明黄色だし、内包物による色のようなむらもない。

何より、ヘリオドールだったらヘリオドールとして売った方が高く売れるので、わざわざ別の名前では売らないだろう。

ブラックムーンストーン ブラックサンストーン 同じ?
:
違う。

どちらも、長石だけれど、ムーンストーンというからには月光のような輝きがあるというのが条件。
ブラックムーンストーンというなら、右写真上のように地色が黒。

一方、サンストーンは長石の中にヘマタイトなどの小片が内包され、キラキラ輝いていることが条件。
ブラックサンストーンは地色が黒の上にキラキラ。
 
右下の写真はブラックというほど黒くないけれどグレーで、ムーンストーンっぽい輝きもあるけれど、同時に金色のキラキラも入っている。(サンムーンストーンという場合もある)

つまり、同じ長石で地色が黒くても、キラキラがあるかないかという違いがあるということ。

キラキラがなければ……ただキラキラがあるというだけでなく、それが石の表情と言えるくらいはっきりしていなければサンストーンの名前に値しない。
 

エッチドクォーツとアイスクリスタル

石の名称……特に鉱物名ではなくてあだ名みたいな名前は、名前が示す石が一つではない場合が多いので、いったい何を示しているかをはっきりさせてから比較しないと混乱するので注意。

まず、エッチドクォーツはその名の通り、エッチングされた……溶けた水晶。
エッチングと言ってもちょっと溶けた程度のものから、一見水晶に見えないくらいまで溶けてしまったものまでさまざま。

トライゴーニックなども一種のエッチングクォーツと言える。

一方、アイスクリスタルは、最初、インドのマニカランで産出するエッチングクォーツに対して付けられた名前。
何でも、温暖化により氷河が溶けて、その下から見つかったのでアイスクリスタルということらしい。

他の産地でも溶けた水晶は産出するが、鉄分によりうっすらピンクに色づき、高確率でトライゴーニックが見られ、先端が平らに溶けて「C面が見られる水晶」などと言われたりしたため有名になり、「アイスクリスタル」と言えばマニカランの溶け水晶を指していた。

ところが、採れなくなったのか、一巡して売れ行きが落ちたために仕入れないのか、やや流通量が落ちたころから、他の産地の溶け水晶もアイスクリスタルの名前で売られるようになってきた。特に近いパキスタンの物がアイスクリスタルの名前で見かける。

よってアイスクリスタルをマニカランのものとするなら、エッチドクォーツの中でインド北部のマニカランで採れるものがアイスクリスタルであるという説明になる。
産地を問わずアイスクリスタルは溶けた水晶のことであると考えるなら、アイスクリスタルはエッチドクォーツの別名であるということになる。

これとは別に「氷のようにピカピカ透明な水晶」をアイスクォーツと呼ぶことがあり、これがアイスクリスタルと混同されていることもあるので、くれぐれもどういう水晶を指しているのかの確認をお忘れなく。

トライゴーニック



マニカランの
アイスクリスタル
 
  ブラジル産のエッチドクォーツ   パキスタン産 オーストリア産











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