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ピントをどこで合わせてますか? ブレスレットの写真を撮るぞ。 背景はシンプルに白。なるべく明るい場所を確保。ホワイトバランスも調整した。 ブレスレットを置いて、なるべく大きく写せるようにカメラを近づけ……でも近づけすぎないように、かつ影が落ちたりしないように注意しながら、シャッターボタンを半押しに。 ピントが合ったぞ、では、パシャッ。 間違いではありません、間違いではないんですけど、そのピント、どこで合ってます? 高機能のデジカメでは、画面の任意の場所でピントが合わせられる機能を持っているものがあるそうですが、たいていのデジカメは画面の真ん中でピントを合わせます。 しかし、ブレスレットというのは、輪っか。真ん中はすっぽ抜けてます。 ……ということは、デジカメがピントを合わせている画面の真ん中には……何もない。 何もないところでピントを合わせるって、変じゃないですか? 特に白い紙などを下に敷いて、真ん中でピントを合わせようとすると、困ったことが起こる場合があります。 それは…… ●マクロ撮影の距離は大丈夫なはずなのに、なかなかピントが合わない ●明るくしたつもりなのにやたらに暗く写る。 ●ピントを合わせたつもりなのにピンぼけする こんな覚えはありませんか? なかなかピントが合わない テーブルの上や何かの上など、画面の真ん中に何かがあれば、とりあえずピントは合うんですが、白い紙を敷いた場合には、デジカメにとって「何もない」も同然。何もないのにピントは合わせられません。 そのため、いつまでピントが合わない……ということになります。 夜の室内、蛍光灯の下のような「明るくない」場所ではさらにピントが合いにくいです。 では、どうすれば。 そこでフォーカスロック! フォーカスロックとは、シャッターボタンを半押ししている間は、カメラを動かしてもピントがずれないようにする機能で、写したいものが画面の真ん中にないとき、いったん被写体のところでピントを合わせ、シャッターボタンを半押ししたままカメラを平行移動させて写したい構図の所まで持ってきます。 つまり…… |
まず、ブレスレットの輪の真ん中ではなく、ビーズの上でピントを合わせます。 ピントを合わせる時はシャッターボタンを半押しにします。 |
シャッターボタンを半押しにしたままカメラを平行移動。 ブレスレットが画面の中央にくるようにします。 こうすれば、ピントがばっちり。 |
ピントが合うところでピントを合わせ、シャッターボタンを半押ししたまま平行移動。 このとき、シャッターボタンから手を離してはだめです。フォーカスロックが解除されてしまいます。 また、カメラは前後させずになめらかに平行移動。前後に動かすとせっかく合わせたピントが狂います。 わずかな距離なのでちょっと慎重に動かせば大丈夫。 ※ブレスレットを真上から撮るには上の説明の通りでいけるはずですが、斜めから撮る場合にはちょっと工夫を。下の「ピントを合わせたつもりなのにピンぼけする」の項目も参考にしてください。 やたらに暗く写る。 これも、ブレスレットの真ん中のなにもないところ、白い紙の部分でピントを合わせようとすると起こる現象です。 フィルムカメラと違ってデジカメは機械の中で画像をいじっています。 たとえば人の顔を判別して顔が暗くならないように明るく写すというのもそれ。 顔は判別できなくても、「写す場所がやたらに明るい」と判別すると、自動的に画面を暗く調整してしまうのです。 この場合「明るい」と判別する原因は背景の白。 なんと言っても白は一番明るい色なので、これを基準にされてしまうと画面は暗くなり、色の付いたブレスレットはさらに暗く沈みます。 では、どうすれば。 こんな時もフォーカスロック! 最初のフォーカスロックと同じように、「色の濃いビーズの上でピントを合わせて平行移動」すればいいのです! ※デジカメによっては1点で明るさを測って計ってピントを合わせる機能と、ちょっと広範囲で明るさを測ってピントを合わせる機能を切り替えるものがあります。この場合は1点でピントを合わせる方が有利。ちょっとチェックしてみてください。 ※暗いところでピントを合わせたら明るく写るんだから、暗い部屋でもいいじゃないか?……ちょっと待ってください。もともと暗いところで無理矢理明るくしようとすると、ピントは合いにくいし、カシャッとシャッターが切れるまで時間がかかって手ぶれするし、撮れた画像もなんだかざらざらした感じになってしまいます。 室内で撮るならなるべく明るく、できればスタンドなどで光を補って採りましょう。 |
白い背景によってデジカメが「明るい」と判断し、画面を暗く調整。本当は「明るくない」のでよけいに暗く写った例。 せっかく明るく撮れるように工夫してもこれでは残念。 |
フォーカスロックで色の濃いビーズの上でピントを合わせると、明るく写ります。逆に明るく写りすぎる場合は色の明るいビーズの上でピントを合わせて調節することもできます。 |
原石で色の濃い石の場合、反対にデジカメが「よけいに暗い」と判断して、明るく調整してしまう場合があります。 しかし、元々そんなに明るくないのに無理矢理明るく写そうとするとシャッター速度が遅くなり(カシャッと言うまでに時間がかかる)、手ぶれの原因になったり、画面がざらついた感じになったり、石の色が実物と違ってしまいます。 |
そんな場合は、石の明るい部分でピントを合わせ、フォーカスロックしたまま平行移動。 こちらの方が実物に近い色です。 ただし、この場合はカメラを平行移動する際にちょっと微調整が必要になります。この微調整については次の項目をどうぞ↓ |
ピントを合わせたつもりなのにピンぼけする 実はこれはマクロ撮影の罠。マクロ撮影、つまり、小さいものを大きく写そうとするときには、デジカメが石に近づけば近づくほど、ピントが合う範囲が狭くなります。 人物や風景を撮る場合とは違うのです。 ピントが合う範囲が狭い……ということは、その範囲外は多かれ少なかれピンぼけするということ。 ブレスレットを真上から写す場合、真ん中の何もないところでピントを合わせてしまうと、厳密にはビーズの直径分だけピントの位置がずれてしまいます。 真上から写すぶんにはたかだか1センチ弱の差ですが、やっぱりここでもフォーカスロック&平行移動できっちりピントを合わせましょう。 このピントを合わせる位置の差は、ブレスレットを斜めから撮る場合、原石を撮る場合にはよく考えなくてはなりません。 |
矢印のあたりの石でピントを合わせました。 きっちり写したはずなのに、どこかピンぼけして見えませんか? よく見ると、手前の石がピンぼけしています。一番目立つあたりがピンぼけすると、全体の印象もぼけて見えます。 |
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今度は手前の石でピントを合わせてフォーカスロック&平行移動。 (この場合の平行移動は上下) 奥の石はぼやけていますが、一番目立つ手前にピントが合っているのできれいに見えます。 ついでに、ピントを合わせたのが濃い色のビーズだったので、全体も明るく写り、モスアゲートの内包物もくっきり見えます。 |
ピントを合わせる石がちょっと違うだけなのに……。そのわけは、左の図のように考えるとわかります。 真上から見るのと違って、斜めから見ると手前の石と奥の石では、カメラからの距離が意外に違うのです。 ブレスを斜めに撮ると、手前の石が大きく写ります。この部分がピンぼけしていては、全体がぼやけた印象になってしまうので、この場合は手前の石にピントを合わせてフォーカスロック&平行移動を。 |
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原石の場合も似ています。 比較的大きな石の場合はそのぶん石とデジカメの距離も遠くなるので全体的にピントが合うことが多いのですが、小さめの石を近づいて撮ろうとするときはご注意を。 原石のでこぼこ具合はブレスレットの比ではありません。 明るさの項目で例に出したように、石の明るい部分でピントを合わせて平行移動すると、石の立体感のためにデジカメとの距離が変わってしまって、ピンぼけになってしまう場合があります。 この場合はフォーカスロック(シャッターボタンの半押し)のまま、デジカメの方を微妙に前後させて微調整しましょう。 |
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