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「石をきれいに撮る」 まだ、続いています石写真レポート。 「石の撮り方講座」ではなく、あくまでも「レポート」です。念のため。 何か参考になるところがあれば、どうぞどんどん試していただきたいのですが、「大好きな石を、きれいに撮る」がテーマであって、「石を見たままにきれいに撮る」のとは、ちょっとばかり違うので、ご注意を。だって、せっかく縁あって手元に来た石なのですから、きれいに撮ってあげたいですよね。 そのための第一歩は、 ●石を、一番きれいに見える角度に固定する ●視点を下げ、石が一番きれいに見える角度でカメラを構えるでした。 次なるお話は「光」。 いかに効果的な光を石に当てるか……。これは、大変重要な問題なのです。 普通の写真と違う? ここで、ちょっと話はずれますが、某有名石掲示板(現在休止中)におじゃまするようになったころからずっと、「イメージ的な写真だね」……と言われてきました。 確かに一番初期は、懐中電灯をあてて石の部分をアップで撮っていたので、自分でもイメージ的な写真だとは思っていました。ところが、太陽光で石全体を撮るようになっても、相変わらず「イメージ的だ」と言われることがあったのです。 石全体を撮っているし、色はなるべく自然に見えるようにしているし、背景もモノトーンでシンプル路線だし (そのせいで男性っぽい写真に見えるらしい)、いったいどこがイメージ的なんだ……?……と、首をひねっていたのですが、ある石屋さんに、「暗いけど、きれいに撮れているね」と言われたことから、だんだんわかってきました。 「暗い」というのは、画面全体が暗いのではなくて、影になっている部分が暗いということ、つまり、普通の鉱物写真は光が全体的にあたって、一か所が反射したり影になっていたりしないのに対し、私の写真は、反射したり、影になったりしているのです。 石写真のKURO流光のあて方 どうやら、この違いは光のあて方にあるようです。 当サイトの雑記を読んで下さっている方であれば、「光に透かすと」というフレーズを、幾度となく眼にされたことと思います。 ここで言うところの「光に透かす」とは、手に持って太陽にかざしてみることではありません。 写真を撮る際、光源が石よりも後ろにあるということです。 |
上から見た図にするとこんな感じです。 左の図が、「光に透かした場合」。私がいつも写真を撮るときの光の入り方です。逆光……半逆光、あるいは、半透過光とてもいうのでしょうか。 光(直射日光ではない)は、石の斜め後ろから射し込み、カメラの位置からは、石に反射した光と、石を通り抜けた光を捉えることになります。 「光に透かさない」場合は、右側。 光は、私(カメラ)の後ろから差し込み、カメラの位置からは、石の表面に反射した光を捉えることになります。 ふつう、旅行などでスナップ写真を撮る場合は、「光に透かさない場合」の光が一般的です。 太陽を背にした人を撮ったら、顔が影になっちゃいます。 そのため、写真を撮る場合も、自然と被写体に前面から光が当たるように置いて撮ってしまうことが多いのですが、透明感のある石に限っては、その通りではないと思っています。 せっかく光を透す石なのですから、その美しさをちゃんと捉えてあげたい! それに、光に透かすということは、石の中を通り抜けてきた光を撮ることでもあります。 ぐちゃぐちゃ言っていないで、実例を見ていただきましょう。 |
左が「光に透かした場合」、右が「光に透かさない場合」です。 もちろん、同じ石です。 雰囲気が違うのがおわかりいただけるでしょうか……。 見た目に同じ写りなのは、「透かさない」方だと思うのですが、「透かした」方が、石が生き生きと写るような気がします。 また光に透かさない場合(手前から光を当てた場合)は、当たり前のことですが、背景にも光が当たってしまい、背景に黒い紙を使っていても背景が真っ黒にはなりません。 そのために石がきれいに浮き上がって見えなかったり、背景や石の色によっては、石の方がくすんで写る場合があります。 こちらのマダガスカル産アメシストのように、光に透かしてびっくり! サプライズ!……という場合もありますし。 セラフィナイトやオーシャンジャスパーなどの不透明系の石は、さすがに光に透かせませんが、たいていの写真は光に透かして撮っています。 光の方向を気にして、ちょっと写真を見直していただいても面白いかも。 |
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