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えー、ここからは、一応デジカメで写真を撮るけれど、細かいことはほとんどわからない……という方向けの話になります。携帯のカメラ機能でも注意したいことは、その都度書くことにします。 「石をきれいに撮るには」ですが、石を撮るには、デジカメで人や風景を撮るのとはちょっと違う機能を使わなければならないので、まずはそこから。 石写真の「お悩み」に合わせてまとめてみます。 まず、カメラと説明書をお手元に 普段、ご家族や旅行先の風景などをぱちぱち撮っておられるはずのカメラ。 石撮りのためには、いつもはあまり使わない機能や調整をしなければならないことがあります。デジカメは機種によって操作方法がいろいろなので、ここを押して、次にこれ……という具体的な説明をすることができません。 ですからまずは説明書をお手元に。 「ぼやけてしまう」 石写真のお悩みその一は「ぼやけてしまう」ことではないてしょうか。 まず「マクロ撮影モード」で撮影していますか? デジカメには、たいていいくつかの撮影モードが備わっています。その中にマクロ撮影モード(接写モード)があるはず。多くの機種では「チューリップ」のマークで表されています。 マクロ撮影機能とは、小さいものを大きく写す機能。 人や風景を撮る場合には違うモードを使っていることが多いので、石撮りの際はマクロ撮影モード(接写モード)に切り替えてください。(切り替え方は説明書で!) マクロ撮影モードで撮っているけどぼやけてしまう。この原因は2つ考えられます。 一つは「近づきすぎ」。もう一つは「ズームを使っている」。 一部例外がありますが、マクロ撮影の場合はズームが使えません。ズームレバーを動かすと、ピントがあわなくなります。 マクロ撮影の場合、石をどれだけ大きく写せるかは、カメラをどれだけ石の近くに近づけるかで決まります。 しかし、どれくらい近くでピントが合わせられるかについては、カメラにも限界があります。 ブレスレットはもちろん、タンブルや原石など、たいていの石は手のひらサイズ。それをなるべく大きく画面いっぱいに写したい……と知らず知らずのうちに近づきすぎてカメラの機能の限界を超えてしまう。 これがマクロ撮影モードでのピンぼけの原因の最たるもの。 店で売っているデジカメの説明のところに、光学ズーム○倍、デジタルズーム○倍、○○万画素に混じって「レンズ前○センチ」と書いてあるのを見たことがありませんか? それがそのカメラのマクロ撮影機能。写したいものまで○センチのところまで近づけます、そのあたりまでならピントを合わせられますということです。 ここで一度、ご自分のカメラのマクロ撮影機能がどれくらいのものか確認してください。 説明書の後ろの方とか、マクロ撮影の項目に「レンズ前○センチ」とか、かかれていませんか? コンパクトなタイプのカメラのマクロ機能はたいてい5〜10センチ。 レンズ前5センチならば、タンブルをそこそこ大きく写せます。 ……が、レンズ前10センチ以上となると、タンブルを画面いっぱいに、というのは難しいでしょう。無理矢理画面いっぱいに写るまで近づくとピントが合いません。 この場合は、ちょっとデジカメの扱いになれてから「マクロ撮影機能編」をご覧ください。 ますは、自分のカメラが石にどれくらいまで近づけるかを知ること。 次にピントを合わせるコツをつかむこと。これがまず大事。 デジカメはシャッターボタンを半押しすると、オートフォーカスでピントを合わせてくれます。ピントが合うと何らかのサインを出して教えてくれるはず。(このあたりは説明書で確認してくださいね) シャッターボタンを半押ししてピントを合わせたら、そこから無意識に近づかないようにしてシャッターを切りましょう。せっかくピントを合わせても、そこから動いたらピンぼけです。 シャッターを切るときカメラを動かしてしまってもぶれてしまいます。 脇を締めてカメラを動かさないようにそっとシャッターを切りましょう。 【こちらのコーナーも参考にどうぞ】 フォーカスロックを使いこなす ●携帯のカメラ機能でも「接写」があればそちらを使いましょう。 ピントが合ったサインが出るのであれば、それに従いましょう。 また、携帯のカメラは手ぶれを起こしやすいので、手の下に台をおくとか、手を固定する工夫をすると良いでしょう。 「写真が暗い」 これにも原因が二つほど。そしてこの二つは絡み合ってます。 一つはずばり、撮影している場所が暗い。もう一つはマクロ撮影モードだとふつうより暗く写りがちになるからです。暗いところで暗く写りがちになれば……それはどうしたって暗く写ってしまうというもの。 「撮影している場所が暗い」については、ピンとこないかもしれません。 夜、室内で撮るにしても照明はもちろんついているし。 ……ところが、肉眼では十分な明るさのように思えても、デジカメにとっては暗いのです。 暗く写っているということは、要するに、デジカメにとって暗いということ。 これを解決するには「環境を変える」か、「機械を調節するか」です。 環境を変える……これは明るいところで撮ること。 KUROが個人的に一番きれいに撮れると思うのは、「直射日光が差し込まない明るい窓辺、時間はお昼前後」です。 昼間写真が撮れるなら、夜より昼間、部屋の真ん中よりも窓辺です。さんさんと日が差し込む場所や外では、ちょっと明るすぎてかえってきれいに写しにくいので明るい窓辺で。 どうしても夜しかだめだというなら、なるべく明るい部屋で、できればライトスタンドなどで光を補ってみてはいかがでしょう。 蛍光灯の下で写真を撮るには、もう一つ注意しなければならないことがありますが、それは次の項目で。 機械を調節する……それはもちろんデジカメをいじること。「ISO感度を変える」とか「露出補正をする」とか、方法があるにはあるのですが、これらはちょっと専門的できちんと説明できる自信がありません。 興味がある方は調べてみてください。 【こちらのコーナーも参考にどうぞ】 影を攻略せよ 光を補う ●携帯のカメラ機能では機械の方で調整することができない場合が多いようです。「肉眼では十分明るくてもカメラには暗い」ということを覚えておいて、なるべく明るいところで。 「色が変」 なんだか実物と色が違う……最大の理由は、撮っている場所の光に色が付いているから。 肉眼では自動的に色補正しているらしくて、太陽光の下でも蛍光灯の下でもだいたい同じ色に感じていますが、よく注意すると蛍光灯の下の方が顔色が悪く見えたりしませんか? 実は、蛍光灯の光は微妙に緑っぽいです。太陽光でも午後になり夕方近くになると黄色っぽくなります。 デジカメは、それを律儀に写してしまうので、実物と色が変わってしまう場合があります。 一番きれいに撮れる環境を「直射日光が差し込まない明るい窓辺、時間はお昼前後」としたのはそのためです。 可能なら、きれいな光の場所で撮りましょう。 ……が、場所が窓辺でお昼前後でも、周りに、たとえばカーテンがはっきりした色だったり、撮る人自身がはっきりした色の服を着ていると、その反射光で光に色が付いてしまう場合もあります。どうしても蛍光灯の下……という場合もあるでしょう。 なので、写真を撮るときには「ホワイトバランスの調整」をするとかなり違います。 なにやら難しそうですが、「ホワイトバランスの調整」というのは、デジカメにはたいてい付いている機能で、白いものを「これが白だ」とデジカメに覚え込ませる作業です。 真っ白なものが光でちょっと黄色っぽく見えていたとしても、デジカメに「これが白」と覚え込ませることで全体的に色合いを調整させるのです。これを行うと、ずいぶん仕上がりが違うので、説明書を読んでがんばってみてください。 もちろん、ホワイトバランスの調整は毎回やりましょう。同じ時でも、長い時間かかったり、時間をおいてもう一度撮るときは再度調整です。面倒がらずに「ちょっとプロ気分」と楽しんでください。 【こちらのコーナーも参考にどうぞ】 ホワイトバランスを調節しよう そのほか、赤や青など、デジカメが苦手とする色があります。 石ではラピスラズリの青などは苦手なようです。 |
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