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見てもらうといってもいろいろありまして。 石の写真を(ネットで)他人に見てもらうといっても、いろいろな場合があります。 まずはブログやホームページでコレクションを紹介する場合。管理人さんが鉱物趣味かパワーストーン好きかによって、目の付け所も変わってきますが、これは「自分の好きな石をきれいに撮る」が基本。 「写りがいまいち〜」と思っていても、本人が「ま、これでいいか」と納得していれば問題なしです。機会があれば差し替えればいいのですから。(私も密かに差し替えしてます) もちろん、小物を配して雰囲気いっぱいに撮るのもあり。お気に入りの石をきれいに撮るためなら演出も当然ありでしょう! しかし、掲示板やSNS(mixiなど)で「この石は何ですか?」「私の石の状態を見てください」という場合の写真は違います。 違うと思う点、その理由、ポイントを押さえた写真を撮るには……という点についてまとめてみます。 「見てください」の場合はブレスレットが多く、また撮り方に問題が出るのもブレスレットが多いので、以下、例はブレスレットで進めます。 「この石なんですか?」の場合 石の名前を忘れてしまった。いったいこれはなんだっけ。 一番いいのは買ったお店、もらった人に聞くことでしょう。わかっている人に実物を見せて聞くのが確実です。でも、それができない場合もあるわけで、ネットで聞くとなれば写真は必須。 最大の手がかりは写真ですから、写真によって正確さも変わってきます。 せっかく聞くんだったら、見やすい写真でより正確な名前を知りたいですよね。 そんな場合の写真の条件は、 「名前がわからない石をなるべく大きく、色や模様を正確に写す」こと。 暗い写真、ぼやけているのはちょっと……要撮り直しです。 ブレスレットに使われているこの赤い石(一つか二つ)の名前がわかりません……の場合、写真がブレスレット全体というのも不親切ではないでしょうか。ここは、赤いビーズをアップで写したいところです。 そのためにはデジカメはマクロ撮影モードで。大きく写したいあまりズームを使ったり、デジカメの機能以上に石に近づきすぎるとぼやけます。ズームを使わず、デジカメのピントのサインをよく見て、明るい場所で撮影しましょう。もちろんフラッシュは厳禁です。 撮る場合、ブレスなどを手にはめたまま、あるいは手のひらに載せての撮影は、カメラを片手で持つので手ぶれの原因になります。肌の色でビーズの色が実物と違って写ってしまう場合もあります。 床や机の上も色の点では同じこと。 しっかりした台の上において(カメラはしっかり両手で持って)、下には黒か白の布か紙を敷いて撮るのが良いと思います。(柄物はだめですよ) 紙か布が適しているのは、光を反射しないから。白がいいか黒がいいかは石によって違います。両方撮ってみて、実物に近く写っている方を選ぶと言いと思います。 大きめの原石を撮る場合は、背景に余分なものが写り込まないのがベター。石の種類を見るのですからあくまでも石が主役です。 (光を反射して)青く光る(ラブラドライトなど)という場合は、その様子も写せるように工夫を。 「こんな風に写ってしまった」ではなくて、きれいに写真を撮るようチャレンジしましょう。 石が小さくて写せない、結晶の形がきれいに写らない場合は、文章で補足を。 |
たとえば。 右下のビーズがわかりません…… という場合。 ぼやけていてはわかりません。 右下のビーズ? 右と下の茶色いビーズの間のかな? 水晶と……ラブラドライト? スモーキー? そんな答えが返ってきそう。 |
ピントを合わせてみました。上の写真よりはわかります。(ピント合わせについて) でも、下のテーブルの色のせいで色があまりきれいに見えず、くすんでいるし、手前に影が落ちて暗くなってます。 濃い色のビーズは、何だろう? ちょっと模様が見えるからラブラドライトかな? どうしても色がきれいに写らないなら、左側で緑っぽく写っているビーズも同じ種類です、などと、補足情報を入れましょう。 |
背景を白に変更。 白い紙です。 ところが、蛍光灯の下でそのまま撮ったので、蛍光灯の緑っぽい光で色が変な風に写ってしまいました。 |
そこでホワイトバランスを調整。 ※ホワイトバランスについてはこちらもどうぞ だいぶん色がきれいになりましたが、暗いです。 |
影が映らないようにして、ちょっと明るめに撮りました。 明るめにとるには、なるべく濃い色のビーズでピントを合わせると、デジカメが画面を明るく調整してくれます。(詳しくはこちら) これだけ写ると、石の種類がだいぶんわかりやすくなります。緑……ということでアベンチュリン? ちょっと筋模様があるから違うんじゃないか……そんな予想が立ちますが、ビーズの名前を聞いているのになのにブレス全体の写真では、やはり不親切 |
「この石(ビーズ)の名前が知りたい」というならやはりその石(ビーズ)のアップが必要! この写真は、レンズ前5センチのマクロ撮影機能で、蛍光灯のみの光で撮りました。 (ホワイトバランス・露出補正済み) これだけ写れば緑のビーズでもアベンチュリンとは間違われません。 「モス・アゲートですね」という正しい答えが返ってくることでしょう。 また、このようにきっちり写すことは自分自身で石をしっかり観察することにもなります。自分自身で石の名前を探す手がかりにもなるはず。 |
やっぱり「この石なんですか?」と聞くのですから、「わかりやすい写真」が必要です。 このごろはどこでも質問する前にまずは自分で検索することがルールになっていますが、いかにもそこらへんに置いてぱちっと撮ったようなピンぼけで暗い写真では、思いついて調べもせずに「聞いちゃえ〜」と思っているのではないか……とうけとられてしまうかもしれません。 それに、写真がいまいちでは、せっかく見てもらっても正しい答えが返ってくる可能性が低くなります。 上の例ではあえて書きませんでしたが、ブレス全体しか写せないのならば、「ちょっと半透明の中に緑の筋が藻のように入っている石です」というような写真を補う説明を加えるといいと思います。 一番いいのは、買ったお店に持っていって聞くことだと思いますが……。 ポイントは、 ●客観的に見て、これでわかってもらえるかどうかチェックすること。 だと思います。 |
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