こわくない「幽霊」 幽霊……といっても、ホラーな話ではありません。「石だけサイト」のこのコーナーに出てくるからにはもちろん石の話。 「石」で「幽霊」……そう、ファントムです。 集めている石は原石の方が多いのですが、ファントムだけはポリッシュの方が断然多いです。 ご存じ、水晶のファントムと言えば、結晶の成長が止まったり遅くなったりした際、不純物がそのときの結晶面に付着し、結晶が成長を再開したあとも痕跡なって残る、いわば水晶の成長の記録のようなもの。 それだけに色も形もさまざまで、いくつ持っていても、やっぱり買ってしまいます。 我が家のファントムたち 上の写真は、ファントム・コレクションの一部です。 1のひときわ目立つ赤いファントムは、鉄分が付着したことによるもの。 11のアメシストのファントムは、実物はもっとはっきりくっきりしていて、透明な水晶の上にアメシストが結晶したもののようです。アメシストの発色は鉄イオンによるものですから、この水晶は途中で成長の環境ががらっと変わってしまったことを、しっかり記録しているというわけです。 4や5や7や8のように、水晶がだんだんと大きくなっていった様子がわかるファントムもあります。 そんなファントムでも、10のように何層も何層もかさなるとさすがの迫力。(背後の模様は、小さな結晶が無数に刺さっているため) ヒマラヤのファントム 特に見て頂きたいのは3と9。 3はヒマラヤ水晶(ガネーシュヒマール産)のファントムで、ファントムには珍しく磨がかれていないもの。ヒマラヤ山脈造山の激しさと膨大なエネルギーを物語るように、そのファントムはうねり、蠢くように形を変えながら、世界最高峰の山脈の歴史を刻みつけているように見えます。 この石を見つけて日に透かしたとき、このファントムが輝いて、空へと昇っていくように見えたのを覚えています。 ポイントの中にクラスター? 6は、白い部分をよ〜く見て下さい。いくつものポイントが見えるでしょうか? なんとこの石は、もともといくつかのポイントが集まったクラスター状だったものが、ひとつのポイントへと姿を変えて成長したものなのです! もちろん、ポリッシュの中には磨いたことによってもともとも形が変えられてしまっているものも多いのですが、。そういう場合は、ファントムの形と結晶の形を比べ、大きな差がなければ、ほぼ結晶の形通りに磨かれていると見ることができます。 では、この石の場合はどうでしょう?……心配ご無用。 写真にはなかなか写らないのですが、白いクラスター部分を覆うように、ひとつのポイントとなった状態のファントムがちゃんと存在しています。 クラスターがひとつのポイントに変化するなんて、この水晶は、どんな気分の変化をおこしたのでしょう!? ファントムの魅力 私の持っているファントムは小さなものが多いのですが、それを並べて見てみると、石が、聞こえない音か音楽に共鳴しているように思えてきます。 それは 石の成長の軌跡。 地球の胎動の証。 そんな痕跡を刻み込んだ小さくて可愛い「幽霊」をころころさせていると、無条件でうれしくなってしまうのは、私だけでしょうか? (2004年7月14日、ブログ掲載) |
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