フッ化カルシウムのマジック・2
もうちょっとフローライト フッ化カルシウムの結晶・補足編つまりはフローライト・その2です。 石好きとしては見逃せない石・フローライトは写真にはまった身としても、実は見逃せない石だったりします。 フローライトは、豊かな色彩が魅力ですが、これはフローライト本来の色と言うよりも混入している希土類元素の違い。つまりは産地の土地の色と言うことができます。 それがいくつ持っていても新たなフローライトが欲しくなってしまう原因だったりするのですが、純粋なフローライトは、実は無色透明です。 そして、この透明なフローライトは、なんと、高級なカメラや望遠鏡にレンズとして用いられています。 カメラで、レンズを光が通過すると色のにじみが発生します。これをいかに少なくするかがカメラの性能を左右するのですが、「フローライト・レンズ」とガラスのレンズを組合わせると、どちらにも色のにじみが発生するものの、それぞれが互いのにじみを打ち消し合うため、結果的に高性能なレンズになるのだそうです。 レンズに使われるフローライトは合成されたものですが、フローライトそのものが柔らかくて加工しにくいため、フローライト・レンズは大変高価です。もちろん、私のカメラには使われていません。 しかし、フローライトの透明感を見ていると、レンズに用いられるのもわかるなあ……という気になります。 フォトジェニックな石 もちろん、水晶にも透明なものはあります。しかし、フローライトの透明感は、どこか違ってみずみずしく感じます。そのためでしょうか、フローライトにインクルージョンされた他の鉱物は、「永遠に浮かび続けている」というイメージをかき立てるのです。 写真は、すべてフローライト。 左上は丸玉、それ以外の上半分はパイライトがインクルージョンされたもの、下半分は丸玉のクラックを写したものです。 石の色は、光線によってかなり変化してしまうのですが、この透明感、浮遊感は水晶にはない魅力です! 特に、まるでホログラムのように写るクラックに魅せられて何枚写真を撮ったことでしょう。丸玉の数は水晶よりフローライトの方がだんぜん多いです! ただ、困るのはモース硬度が4と、大変柔らかいこと。水晶の硬度は7、ラブラドライトが6、オブシディアンやテクタイト、アパタイトが5。カルサイトの3よりは固いですが、マラカイトなどと同じ硬度4です。 なので、「浄化」などといって水晶のクラスターの上に置いたりすると、疵がつくことがあります。 大きな丸玉を金属製の丸玉台に置いておくと、自重で台の痕がついてしまったりするのだとか……。 保管にはくれぐれもご注意を。 フッ化カルシウムのマジック・1に戻る |
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