水晶の色について考える(説明) : 黄色水晶と紫水晶  煙水晶と黒水晶  紅水晶  緑水晶  青水晶  赤水晶
 写真: 黄水晶 1  紫水晶 ・・  煙水晶   黒水晶   紅水晶   緑水晶   青水晶   赤水晶
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緑水晶

水晶そのものの色ではなく、中に混じった鉱物による色

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水晶の色に緑はない

緑水晶といわれるものは、アメシストやスモーキーのように二酸化珪素の一部が何かにおきかわったものではなく、水晶の中に内包された別の鉱物によって色がついた水晶です。(グリーン・アメジストを除く)
よく見かけるものは、クローライト(緑泥石)ですが、そのほかにもアクチノライトやエピドート、ヘデンベルガイトがあります。内包される鉱物によって色合いもさまざまです。

さまざまな緑水晶の写真はこちら
このように、透明な緑の天然水晶はありません。
「水晶を染めてあります」と言う説明がありますが、このように水晶を染めることはできません。

「水晶の加工品です」……もしあるとすれば、水晶を溶かして色を混ぜて固めたもの。つまり、ガラスです。

人工的に結晶させたガラスでは透明な緑もありますが、もちろん「天然」とは言えません。
グリーン・アベンチュリンは緑水晶か?

パワーストーンのグッズなどでは、アベンチュリン=緑水晶と紹介されることが多いですが、アベンチュリンは、結晶の形になりません。
「石英=結晶の形を持たない」「水晶=石英の中でも純度が高く結晶になったもの」と考えると、アベンチュリンはよくても緑石英で、緑水晶というのは正しくないかも。
当然、ポイント(六角柱の結晶の形)に研磨してあっても「水晶」とは呼びません。
ただし、ごくまれにクロム雲母を含みながら結晶した「緑水晶」も存在するそうです。

※アベンチュリンは「砂金水晶」という意味で、ヘマタイトなどの小片を含んでキラキラ輝く水晶(石英)のことを指していたが、最近ではあまり産出しなくなったため、クロム雲母を含むグリーン・アベンチュリンがアベンチュリンと呼ばれている。このグリーンアベンチュリンは、風化して細かな粒になった石英が地殻変動の圧力などで固められた「クォーザイト(珪岩)」であるらしい。
グリーン・アベンチュリン=クォーザイトだとすると、水晶でも石英でもなく分類上は変成岩……「岩」ということになる。
フックサイトがはっきり見えるアベンチュリン こちらはパイライト(?)できらきらして見える
ヒマラヤアベンチュリンの名前で売られているものは、色が濃くてキラキラ アベンチュリンと名前が付いていても全くキラキラしていないのも多い。
中国産緑水晶にご注意

2003年のミネラルショーでは、中国産の
「ニセモノ緑水晶」が出回ったようです。
たいていがクラスターで、表面に緑色の小さな結晶が付いていて、全体的にはかなり鮮やかな緑に見えます。
これは、完全な天然のものではなく、白水晶に後から緑の結晶を付けて作った着色ものです。
  クラスターを網の上に載せて宙づりにし、緑の結晶の元となるもの再結晶させているのだとかで、けっこう手間がかかっているそうです。このように作っているので、クラスターの底部を含め、全面が小さな結晶で覆われているのが特徴です。

見た目はきれいですが、これを「天然緑水晶」として販売するとなると問題です。
人工的に色を付けていても、たとえば、染色の瑪瑙などは「天然石」と言われます。そのため、この緑色の水晶も「天然水晶」と言っても、虚偽にあたるとは言い切れませんが、「天然の緑」ではありません。

聞くところによると、ある時期、あちこちに飛び込みで「天然物」と言って売り込みにきたそうです。ところによってはこの緑水晶を「珍しい天然物」として売っているところがありますが、お店によっては人工着色と知らないところもあるのかもしれません。
みためはなかなかきれいなので観賞用と割り切るならばOKですが、「珍しい天然物」として高い値段で買わされるのはイヤだとおっしゃる方はご注意を。

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