水晶の色について考える(説明) : 黄色水晶と紫水晶  煙水晶と黒水晶  紅水晶  緑水晶  青水晶  赤水晶
 写真 : 黄水晶 1  紫水晶 ・・  煙水晶   黒水晶   紅水晶   緑水晶   青水晶   赤水晶
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青水晶

水晶そのものの色ではなく、中に混じった鉱物による色。
   けっこうレアなので、出会えたあなたはラッキー!?


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水晶にも「青」はない。

緑水晶と同じく、水晶自体の色で青はありません。やはり、内包された鉱物による色です。
緑に比べて青い水晶は少ないので、余計に魅力的に感じられるのかも……。

人工的な青

合成水晶では、コバルトなどによって青く発色しているものがあります。
主にロシア産で、「シベリアン・ブルー」と呼ばれて、宝飾品に加工されているものもあります。
「シベリアン・ブルー」は合成水晶なので結晶していますが、安価なビーズなどに見られる透明青の「ブルー・クォーツ」は、ガラス(結晶していない)である可能性が高いです。
天然で、このように透明な青い水晶はありません。

ロシアで作られる人工の青水晶はありますが、大がかりな装置を使って作るので、安価なビーズにはならないと思います。

安いビーズで透明な「青水晶」は、単なるガラスである可能性が高いです。

水晶を青く見せる内包物は?

■インディコライト(青トルマリン)
最近、青水晶と言えば、ブラジル産のインディコライト(青トルマリン)入り水晶です。
インディコライトの針状結晶がはっきり見えるもの、ミルキーな感じに色づいているもの、ぎっしり内包されて、透明感はないものの、紺色に見えるもの……。すでに鉱脈は掘り尽くされたとも聞きますが、またそのうち出てきそうな気もします。

クロシドライト(青石綿)、リーベッカイト(リーベック閃石)
ホーク・アイ(ブルー・タイガーアイ)の中に内包されているのがクロシドライトです。
ホーク・アイは石英の中にクロシドライトが束になってぎっしり内包されているものですが、石英の量がもっともっと多くなれば、(あるいは、クロシドライトが薄く内包されれば)灰青色の水晶になります。
また、クロシドライトは、リーベッカイトが繊維状になったものです。
繊維状ではなく、リーベッカイトのまま針状の結晶になってたくさん内包されると、青黒い水晶になるものもあります

■パパゴアイト・アホーアイト入り水晶
世界で唯一、南アフリカのメッシーナ鉱山でのみ産出したパパゴアイト入り水晶も青い水晶です。
パパゴアイトは銅の二次鉱物で、真っ青な色をしています。内包されるといっても、ファントム状や一部に内包されるだけのものがほとんどで、水晶全体が青く見えるものはとても希です。
同じ産地でアホーアイト入り水晶もありますが、アホーアイトは青と言うより青緑です。

銅の二次鉱物
銅の二次鉱物では、青く発色するものがあり、それが水晶(石英)の中に内包されると青く見える水晶になります。
上であげたパパゴアイトも銅の二次鉱物ですが、そのほかでは、石英が染みこんだクリソコラであるジェムシリカ、クリソコラの上に水晶の小さな結晶が被さったドゥルージー・クリソコラ、クリソコラ(水色)・シャッタカイト(青)・マラカイト(緑)・ダイオプテーズ(緑)など何種類かの銅の鉱物が内包された「クォンタム・クアトロ・シリカ」なども最近みかけるようになりました。
ちょっと珍しいところでは、コンゴ産のプランシェ石(Plancheite)入り、ブラジルのギラライト(ジラライト)入り水晶もあります。
これらは、明確な水晶結晶の形で産出することはめったになく、ほとんどが塊状で、磨いたものが流通します。(※ドゥルージー・クリソコラは原石もあり)

ラズライト(天藍石)による青
ラズライトによる青水晶も見たことがあります。トルマリンとちがって、小さな粒状のインクルージョンです。
マダガスカル産、アメリカ産などがあるようです。

■オパールによる青
表面をオパールが覆っていることで青く見える水晶があるそうです。

■そのほかにも青い水晶

デュモルチェライト入りとする青い石英があるようですが、石英なのか、クォーツァイト(珪岩)なのか、ちょっと不明です。

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