鉄さびレッドとアメシストの違いは? 水晶の「赤」は、結晶のそのものの色ではなく、酸化鉄によるものだそうです。 シトリンやアメシストの発色原因も鉄ですが、この場合は、鉄は鉄イオンの形で水晶を構成する二酸化珪素の珪素の一部と置き換わっています。 一方、赤水晶(中まで赤いもの)は、二酸化珪素はそのままで、結晶の隙間に鉄(酸化鉄)が入り込むことで発色しています。 ですから、シトリンとアメシストは、水晶そのものの色、赤水晶は厳密にはインクルージョンといえるのかもしれません。 鉄の内包 中まで赤い水晶には、ヘマタイトが内包されたものと、酸化鉄の別の鉱物が内包されたものもがあります。 酸化鉄の別の鉱物は、ゲーサイト(針鉄鉱)やレピドクロサイト(鱗鉄鉱)などです。ゲーサイトの内包によって赤くなった水晶は、「ストロベリー・クォーツ」と呼ばれます。 レピドクロサイト入りのものも「ストロベリー・クォーツ」と呼ばれることがありますが、赤と言うより茶色がかって見えるので、個人的にはあまち「ちぇりー」と言う感じには見えません。 (ゲーサイトやレピドクロサイトは見区眼ではなかなか区別できないのだそうで、ゲーサイト入りと言われていても実はレピドクロサイトと言うこともあるかもしれません) 角閃石やルチル 赤く見える水晶には、酸化鉄で赤くなった角閃石が内包されているものや、赤く見えるルチルが内包されているものがあります。ただ、角閃石のみで真っ赤に見えるものや、ルチル入りで鮮やかな赤はほとんど無いように思います。 鉄のコーティングによる赤 その色の発色方法は、大きく分けて2つあります。 ひとつは、「タンジェリン」とか「ララジンニャ」と呼ばれる、赤というよりオレンジ色の水晶で、結晶の表面に酸化鉄が付着して色が付いて見えるもの。 タンジェリンやララジンニャはブラジル産ですが、マダガスカル産や、南アフリカのオレンジリバー産、中国産のヘマタイトと共生する水晶、ちょっと土っぽいですがモロッコ産水晶にも見られます。 当然のことながら、こちらの発色では結晶内部は透明(赤くない)です。 レッド・ファントム また、南アフリカ、・レンジリバー産や中国産、インド産などでは、成長途中の水晶に酸化鉄が付着してそれがファントムになったものがよく見られ、「レッドファントム」などと呼ばれています。 |
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