原石問題・3 産地偽装 石そのものに手を加えるのではなく、ラベルが問題なので、「産地がどこだって関係ない! この石が好き!」……という場合には、関係ない話なのですが、産地偽装によって値段が跳ね上がることがあるので、無視はできないのです。 水晶には、おなじみヒマラヤ産だの、ロシレムだの、採れた産地に価値がつく、いわゆる「ブランド」的水晶があります。 もとをただせば、なにやら他の産地の水晶にはないパワーがあると言われているとか、採集が困難で量が流通しないとか、いろいろ理由があるがために仕入れ値も高く、結果として高額商品となるわけですが、同じ水晶でありながら産地が違うだけで値段に天と地ほどの差が出る…………ここに悪魔の囁きが入り込むのです。
私の見立てでは、限りなくブラジル産っぽい水晶のポリッシュや、どうも(ヒマラヤから離れたところの)中国産だよなーという、ニードル状結晶のクラスターがあります。 そのほかにも、インド産ヒマラヤ水晶とうたいながら、ラベルの地名は南インドだったり、今まで南インド産で売られている水晶にいきなり「ヒマラヤ・エレスチャル」という名前がくっついたりという、ブランド便乗派もあれば、「四川省産エピドート付中国産水晶」のように、よく見るとヒマラヤ山脈の範囲なじゃないぞ……という疑惑もの、中には、ヒマラヤの中でもレアな産地の▲▲と言っておきながら、●●から□へ××キロ……という産地の説明のとおりに地図をたどると、い「レアな産地の▲▲」とはかけはなれた場所になってしまう、混乱ケースもあったりします。 ビーズに加工されてしまえば、パワーに疎い私には、どうにも判断できません。 ビーズはあるけど原石は見ないぞ、とか、原石と見比べると内包物や色が変だとか、そういう状況証拠で判断するしかないのです。 安く買いたいのがお客の心理なら、高く売りたいのがお店の願い。中には卸元のいいかげんな情報をまるのみして、間違っていることにまるで気が付いていない店も多いです。 これらにどう立ち向かっていくか……それはもう、正しい理解のための日々の努力と情報収集しかありません。
逆に、ちゃんと情報収集していれば、思いがけない掘り出し物に巡り会うかもしれないわけですね(笑)。 |
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