・  ・  ・ 4 ・  ・  ・  ・  ・  ・ 10 ・ 11 ・ 12 ・ 13 ・ 14 ・ 15
     16 ・ 17 ・ 18 ・ 番外編 
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。

見て、比べて、考える。
その4
チャロアイトとスギライト

誰が決めたか知らないが、「三大ヒーリングストーン」のうちの二つ。(残る一つはラリマー)
どちらも出回っているのは
(※)紫系の石で、塊状の産出、ほとんどビーズやアクセサリーなどの加工品。
しかし、同系色とはいえ、間違うことはないだろう……と思っていたら、実は一筋縄ではいかないようす。

似てる……?
来ならば、まず、それぞれの石のスタンダードなタイプを見るべきですが、ここではあえて似ているタイプから
それぞれのビーズは、チャロアイト・スギライトの中でもちょっと毛色が変わったものになります。
チャロアイト
これは特に色が淡いパステルタイプ。
最近透ける部分があったり、淡い色のものも見かけるようになった。
スギライト
これは、スタンダードな紫ではなくピンク〜ブルーの色合い。
ブルー・スギライトという商品名が付けられていることもある。


スタンダード・タイプを見てみる
チャロアイト・スギライト、それぞれの特徴が強く出ているもので、個性をチェック!
チャロアイト
絹糸のような光沢を持つマーブル模様(渦を巻くような繊維状の模様)が最大の特徴。
エジリン(黒っぽい部分)、長石(グレイ〜クリーム色の透明感がある部分)、ティナクサイト(オレンジ部分)が混じる。
スギライト
上で「出回っているのは紫」と書いたのは、最初に見つかったスギライトはウグイス色の鉱物だから。現在知られているスギライトは、南アフリカなどで産出し、マンガンを含むために紫色になっている。
実はスギライト=紫ではない。


見分けポイント
石にはいろいろ個性があって、完璧に見分けられるとは思えないけれど、
とりあえず必要に迫られて見分けようとするときに、手がかりとしているあれこれポイント。
チャロアイト
チャロアイトの最大の特徴は絹糸状の模様。
一番上の写真のように色が淡くてもよく観察すれば確認できる。希にマーブル模様がないものもあるようだが、少ないので滅多に目にすることはないと思う。
そのほか、黒い斑点状のエジリン、透明感のある長石がポイント。スギライトには透明感のある部分はほとんど混ざり込まない。あったとしても、カルセドニーと混ざった感じになるので鮮やかな紫ピンクで、容易に区別できる(はず)
スギライト
黒すぎない深く鮮やかな紫色のものが質が高い。
スギライトは濃褐色〜黒色のマンガン鉱の中に層状、脈状に含まれている。ビーズやタンブルで、黒や茶色が混ざっているのはマンガン鉱かもしれない。
写真の石も紫色の部分と黒い部分に分かれている。黒い部分はマンガン鉱だろう。
多分チャロアイトだと思う、深い赤紫のビーズ。
「チャロアイト?」という疑問を浮かべつつ買ったので詳細不明。
こういう色の石は滅多に見かけないので、何かと間違えることはないと思う……。(注:かなり光を当ててこんな色。普通に見るともっと黒っぽいです)
スギライトの中には、カルセドニーと混ざっているものがある。こちらのタイプは鮮やかなマゼンタ(赤紫)色になることが多く、大変華やか。若干光に透けたりもする。
微妙な模様がチャロアイトっぽいが、赤みが強く、模様もよく見ると違う。
チャロアイトのマーブル模様ではないところがたぶん長石。最近は、長石部分が多くて光に透ける「チャロアイトビーズ」や、エジリンなどが多くて黒い「チャロアイトビーズ」もある。
でも、チャロアイトの部分はあくまでも紫のマーブル模様の部分。
ブルー・スギライトと呼ばれているのは、スギライトではなくてリヒテライト(リヒター閃石)。リクトライトと呼ばれていることもある。
一番上のチャロアイトとそっくりビーズは、青っぽい部分リヒテライト、紫っぽい部分がスギライトなのだと思う

また特にピンクな部分はバスタマイトだとも言われている。


こんなのもある
スタンダードなタイプが多いけれど、変な石もちょくちょく見かけます。
■チャロアイト
チャロアイトといえば、紫。なのにこれは紫の色味がほとんど見られない。チャロアイトには長石やエジリンが混じるというが、どうもこれは「ほとんど長石&エジリン」か。
真ん中のビーズに見られる、ほんのわずかピンクがかった繊維状の構造の部分はチャロアイトかも。
■スギライト
スギライトといえば迫力真紫……というイメージがあるが、このようにマゼンタ(赤紫)がかった華やかな色合いもある。普通こんな色は、アクセサリーとしても派手すぎるように思うが、天然石の不思議というべきか、編に悪目立ちしないように思う。

ただし、このタイプはカルセドニーが混じっている。
■チャロアイト
透明な部分があるチャロアイト。鉱物としてのチャロアイトは、紫色の繊維状の部分。透けて見えているのは長石か、石英か。
※追記:透明な部分は石英らしい。最近エンジェル・シリカなる名前で売られているのを目撃(2009年9月)
■スギライト
白っぽい母岩にマゼンタがかったスギライトが斑点状に入っている。このような色味、入り方の石もある。
   


某ビーズショップで「スギライト」として売られていたビーズ。
どう見ても別物。

まず、色合いが違う。
スギライトの色は、紫でも赤紫に傾く紫であり、右の写真のような青紫ではない。
また両方のビーズにみられるような色むらは見られない。
左のような丸い斑点状にはならないし、右のように練りこんだような黒の内包物もない。

右の石は、むしろチャロアイトと言われた方が似ているかもしれません(そそのかすわけではありませんが)。それでも絹糸のような繊維状の部分がないので、すぐに違うとわかります。

それぞれの石の特徴を覚えて、見分けましょう。
くわしくはこちら
   

間違いやリンク切れ、その他情報がありましたら、
掲示板ブログのメールフォームWEB拍手のメッセージ欄よりご一報お願いします。


写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送