写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。 
 
 パキスタン産 青水晶

風雪に耐えた氷河の青




石をめぐる自己ルール

いくつ持っていても、石は増えてしまいます。
「こんな石が欲しい!」と何軒も石屋をハシゴすることもあれば、店頭で一目惚れしてしまうこともあったり、そんなこんなで石が増えていくので、私は「手のひら以上の石は買わない」という自己ルールを定めていました。
長らくこのルールを守ってきたのですが、とうとう2004年5月の新宿のミネラルショーでこのルールが破綻しました。

それは、青い石

それというのも、写真の青い水晶に出会ってしまったからなのです。
そう、青いのです。ご存じの通り水晶にはさまざまな色がありますが、青い水晶は少なく、滅多にお目にかかれません。そんな青い水晶に出会ってしまったのです。
実は、店に足を運んだのは初日に見つけた別の石が目当てだったのですが、当然というべきかその石は売れてしまっていて、代わりにこの青いのがいたのです。


購入までの短い攻防

見たとたん手は石に。次の瞬間パキスタン人の店主と目が合い、店主は「ベリーィ・グゥーッド」とにんまり笑い「スペシャァ〜ル、プライス!」と電卓を提示。
そこに出ていた値段は……ええい、バラしちゃいましょう。5000円。
片手に余るずっしりとした大きさで、しかも青いこの石が、です。
買った! そしてこの石は私のものになったのです。
(あとで測ったら長さ16cm、重さ460gでした)

そしてインスピレーション

しかし、正直に言えば、買った直後は喜びと「大きいのを買っちゃったよ」という幾ばくかの罪悪感と、不安が混じり合った心境でした。
ところで、こういうミネラルショーには石好きの人が集まるので、当然知り合いとも顔を合わせます。前述のような心境だった私は、その不安を払いたい気持ちで、買ったばかりの石を見せました。
「へえ〜、すごいじゃない!」と、その人は、青い水晶を持ち上げて、そばの照明に掲げたのですが……、そのときのインスピレーションは、今も覚えています。

「この石は、氷河だ」

言葉にすると「氷河」ですが、くわしく言えば「雪の山……氷、氷河」そんなイメージでした。
写真を撮ってもそのイメージは変わりません。

青くて、鋭くて、冷たいようなのに
大地の膨大なパワーを秘めている……

そんな印象がこの石にはあります。





※2006年6月追記
TIMA2006にて産地が判明。パキスタン南部産でした。
北部のShigar産のチューブ・インクルージョン水晶に、似た感じのクロシドライト入りがあったので、北部産だと思っていたら……。やはり産地確認は大切です。

(2004年6月27日ブログ掲載)

 
     
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