ヒマラヤのインターフェレンス再び! インターフェレンス・クォーツ第3弾! 今度はガネーシュ・ヒマール産です。 この石は以前にもご紹介したことがあるので覚えておられる方もおられるかと思いますが、インターフェレンス・クォーツとしてあらめてご紹介。 残念なことに先端が折れているのですが、そんなハンディキャップをほとんど感じさせない造形で、実物をご覧になった方は、たいていメソポタミアのジッグラトを連想されるようです。 大きさは段違いに小さいですが、中の霧状インクルージョンの割合などは、先日の「男の水晶」と似たり寄ったり……しかし、「透明感」の質が違うように感じるのはなぜでしょう? ブラジル産の「男の水晶」が解放的な明るさを感じる透明感ならば、ヒマラヤ産のこちらは、「清冽」な透明感。 切り刻まれた溝に土が入り、ちょっと薄汚れているようにも見えるのですが、その分、背筋が伸びるような鋭さ……自然のワイルドな気品と言うべきものを連想してしまいます。 大地の鑿音 さて、あれも、これも、こっちもインターフェレンスなんです〜と、取り出すと、たいてい「こういうのがお好きなんですか?」と聞かれます。 形がととのったきれいな結晶があるのに、なんだか傷だらけのガジガジした石をいくつも取り出せば、 そりゃー聞きたくもなるでしょう。 しかし、見方を変えれば、これはとても魅力的な水晶です。 鉱物の結晶は、どれもこれも、なぜ自然にこんな形ができるのだろう? と思わせる自然の芸術作品ですが、インターフェレンス・クォーツは、さらに「偶然」という技が加わっているのだと思うのです。 水晶だけではなしえない形、カルサイトと水晶がせめぎ合って削りだした厳しい形、成長をじゃまされてもなお、本来の形を貫こうとした「水晶の底力!」と言いたくなる形。 インターフェレンス・クォーツには、形を刻んだ大地の鑿音が、今もまだ響いているのかもしれません……。 (2005年3月5日、ブログ掲載) |
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