ブラジル産 ファントム・クォーツ

形を求めて





 よく見ると

写真の石はファントム。大きさにして2センチくらいのおチビなポリッシュです。
かれた状態でのポイントの方向と、ファントムの方向がちょっとずれているようにも見えるので、磨かれたことで少し形が変わってしまっているのかもしれません。
しかし、ファントムのきめが細かく、霧がファントムを形作っているかのような涼しげで繊細な印象の石です。

この手のポリッシュのファントムは、比較的よく見かけますし、いくつも持っているのですが、こういうかわいいのを見ると、つい……。

この石のみどころは、涼しげで整ったファントムの他にもうひとつあります。
石の一番下のあたりをご覧下さい。
右側に、その部分をアップにしてみたのですが、なにやらもやもやしているのがおわかりになるでしょうか。

実は、これもファントムなのです。
水晶は、人工的に作られるほど私たちの生活になじみのある鉱物でありながら、自然界ではどのように成長していくのか、まだわかっていないことがたくさんあります。


 もこ、もこもこ。

水晶は、珪素がとけ込んだ熱水の中で成長します。
まわりの圧力や温度が下がることで、珪素が熱水に溶け込んでいられなくなり、岩などに結晶を作り始めるわけですが、最初は針のように細い小さな結晶が無数にでき、それらがやがてくっつきあって、大きな結晶になっていくのだと考えられています。

透明な水晶では、根本の部分が白っぽく濁って見えるものが多いですが、この白っぽい部分が最初の細かい結晶だった部分だと説明されているのを読んだことがあります。

写真の石は磨かれているので、白っぽい部分があったかどうかはよくわかりませんが、このもやもやしたファントムは、まるでこの石がどのような形をとろうかと模索しているさまをとどめているようです。

また、小さな結晶が徐々に大きくなっていくのが水晶の成長のしかただとするならば、このもやもやはその考え方とはちょっと違っているようにも思われます。

こんな小さな石の中にもちゃんと不思議がつまっている……
だから水晶はおもしろい♪

(2005年3月8日、ブログ掲載)

 

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