ブラジル産 ガーデン・クォーツ

逆転の発想




 だんだん数が増えてきた

さて、今回登場いたしますのはガーデンクォーツ。
かつては、これぞというものになかなか出会えない〜。と嘆いていた石ですが、人気が出て出回る石に幅が出たのか、私の方にちょっとは見る目ができたのか、運が向いてきたのか、なんだか数が増えてきました。
そう……理由をちょっとまじめに考えてみると、
自分がいったいどんな石が欲しいのかが、わかってきたからかもしれません。
前置きはここまでにしておいて、「お♪ コレだね」と一目でチョイスしたガーデン・クォーツはコレ。

ブラジル産です。ブラジル産のガーデンは、よく緑に加えてこちらのように紫がかった灰色のインクルージョンがはいっていることがありますが、これは白いインクルージョンが多いせいか、さわやかな色合い。
インクルージョンが層状になっているのも好ましいです。

 この石のイメージは……?

ところが。
この石に対する私のイメージは、
「崩落だったりします。
たとえて言えば、地面に亀裂ができて、その一点へとすべてが雪崩落ちていく…………といっても「破滅」につながるマイナスなイメージではなく、
雪崩落ちたその向こうから何か新しいものが現れるような、そんなイメージです。

なぜ、そんなイメージを抱いたのかと考えてみると、層状になったインクルージョンが左右から斜めに、真ん中へ向けて絡むいているあたりが、そんな印象を抱かせたのかも……

 そして、発見!

あれ? そこで気が付きました。
どうやらこの石、
逆ファントムです。
もう一枚、あちこちから写真に撮ってみました。



インクルージョンの下が逆三角形状にとがっているのがおわかりでしょうか。
右上の画像では、逆さまに持ってみたのでわかりやすいかもしれません。
偶然こんな形になったのかと、じっくり確認してみましたが、内包物の形がちゃんとかつての結晶面をかたどっているので、間違いなくファントムです。

いやあ、知らぬとはいえ、ちゃんとへんてこりん水晶を選んでいました。
ただし、この水晶はポリッシュ(磨き)なので、かつてはちゃんと正しい方向を向いたファントムだった可能性が高いです。
ひょっとしたら、ファントムのすぐ上で欠けたり折れたりしていて、削って形を作り直したのでしょうか。
それにしても上下逆にしてしまうとは大胆です。

おかげで色合いのきれいなガーデンに、逆向きファントムというおまけが付くことになりました。
これぞ、逆転の発想!

もしかして
、「崩れ落ちて新しいものが現れる」というイメージを受けたのは、そのせい……?

(2005年四月18日、ブログ掲載)


 

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