大分県産 まりも水晶

世界に誇る緑泥インクルージョン





インクルージョンもの

常々思ってきたことなのですが、(そして繰り返し言ってきたことなのですが、)私は、変わった石が好き。変わった形の破調の美が好き。
そしてどうやら共生もの(水晶と違う鉱物がひとつの母岩にくっついているもの)よりもインクルージョンもの(水晶の中に取り込まれている)が好きらしいのです。
そして数あるインクルージョンの中でも、クローライトに弱いらしい……。

そうです、ヒマラヤ水晶に含まれる緑色の苔のようなアレです。
緑泥石と書いた方が通りがいいかもしれません。
クローライトとはグループ名で10種類の鉱物が属しているのだそうです。

ヒマラヤ水晶などでは、5000m以上の高さで採掘された石に含まれている、などと説明されていますが、緑泥入りの水晶はブラジルなどでも産出しますし、特に珍しいというわけではないようです。
水晶のインクルージョンと言えば、まずルチルが有名だと思いますが、一見地味なクローライトも、なかなかどうして侮れません。
ガーデン水晶のように、石の中に景色を創りだしたり、山入り水晶と言われるように、緑のファントムを形成したり、水晶に表情を創りだすと言うことについてはルチル以上のものがある……と個人的にプッシュしたい気分です。

特にヒマラヤ水晶のような透明度やエッジの鋭さ、形の荒々しさを備えた石の中に含まれると、その石に一種独特の柔らかさを醸し出すと思います。
形が柔らかくなるのではなく(緑泥が含まれることでいっそう荒々しい形になることも多い)水晶という無機質な結晶に、どこか有機質な雰囲気を加える……そんな感じです。
それは、「緑」という色がもたらす効果なのか、苔にも似たその質感がもたらす効果なのか、ちょっと判断が付きませんが、たぶんその両方なのでしょう。

やっぱり緑泥

自他共に「緑泥入りが好き」で通っている私が、しみじみと、「緑泥入りに弱いんだわ、私って」と、ぼやいてしまった石。
それがまりも水晶です。
ユニークな水晶として日本が世界に誇れるものだ……と思うのですが、もしかして、ヒーリングやニューエイジ系の方には、あまりなじみがなかったりするでしょうか?

大分県の尾平鉱山で採取される水晶で、透明な水晶の中にくっきりしたファントムのような部分があり、その表面に散らばるように、その名の通りのまりものようなつぶつぶが入っている、一見渋めながらよく見るとカワイイ石です。
この丸いつぶつぶは、クーカイト(クーケイト、クーク石)と言うのですが、これが緑泥石の一種なんですねえ……。

写真の石は、長さが10センチちょっと。まりも水晶にしては少し大型で、ほぼ両剣です。
(下半分のオレンジに見えているのは鉄分の付着によるもの)
左の写真に拡大した「まりも」は、白いものですが、まりもと言われるだけに、もちろん、緑色のものもあります。
実は、買ったときにはクーカイトが緑泥の一種とは知らず、「緑泥好きなら押さえておきたいアイテムだよね」と言われて初めて知りました。
しかも、さほど探していたわけでもないのに見つけたとたんに買ってしまい(お値打ちだった)、買ったとたんにわけもなくホクホクしてしまったので、「やっぱ、私は緑泥好き」とぼやく羽目になったというわけです(笑)

補足しておくと、クーカイト色水晶は、尾平鉱山だけで見つかるわけではありません。
私の知る限りでは、アメリカのアーカンソーなどでも見つかるようです。
しかし、水晶の中にファントム、その上にクーカイト、というこの取り合わせは尾平鉱山だけ!(たぶん)
敬意を表して文字を感じにしてみましたが、ちょっと渋すぎたでしょうか。
(2004年8月20日、ブログ掲載)
 



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