天国の青ならば
マダガスカル産ですが。水晶ではなく、セレスタイトです。
美しい響きのこの名前は、ラテン語で「天国のような」という意味の「celestis」が語源だということです。
そのせいかどうかは知りませんが、パワーストーンとしては、「天国の石」ということになっています。
正直な話、この石を手に入れるまでは、きれいな青で好みだけれど、思ったよりもグレーがかっているようなイメージがあって、「天国の石」というくらいなら、もっと素直に水色な石の方がふさわしいんじゃない?(たとえば淡いアクアマリンみたいな)……などと思っていました。(←けっこう失礼)
いまいちな印象の石が、実物を見たとたんに変わる……というのは良くあることですが、私の場合、写真に撮ってみて印象が変わることがあります。
もちろん、セレスタイトの印象はいまいちなどではありませんでしたが、写真を撮ることで、その名前の意味を実感したのです。
カメラを通してみた青
最初に撮ったセレスタイトは、クラスターでした。
撮れた写真を見て即座にイメージしたのは、宇宙空間に浮かぶ地球です。
まさしく天青石!
私の印象は「天国の石」ではなく「天の青」でした。
その青は天国の色ではなくて天空の色だったのです。
すなわち、
この青は、宇宙の中で奇跡的に水をたたえ、
薄膜のような大気に生命を包んだ地球の青。
地上から見上げる空の青ではなく、宇宙から見る生命の青。
さらに言えば、
言うなれば大気の結晶。
地上ではなく天空に属する石。
……そう言いたくなる色を備えた石でした。
(2004年8月25日、ブログ掲載)
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