インド産 カルセドニー・オケナイト・アポフィライト

手のひらの中の世界




コンビネーション・ミネラルの魅力

ときどき、無性に共生モノが欲しくなるときがあります。
共生モノといいますのは、複数の鉱物がひとつにくっついているものを意味するKURO造語です。
イソギンチャクとクマノミみたいに共に助け合って生きているわけじゃないので、「共生」というのも変ですが……。
「まりも水晶」のところでも書きましたが、私の石はどちらかと言えば共生モノよりはインクルージョンもの方が多いです。
比較的小型のものを集めるとなると、どうしても結晶単体のものになってしまいがちなのと、共生モノでは形が平べったいものが多く、写真を撮るのにアングルの制約が大きくなってしまうからです。
しかし……共生モノには共生モノの魅力があります。
ひとつの鉱物では現し得ない色や形の組み合わせが生まれますし、何よりそれは、石が大地につながっていたその場所をそのままとどめているからです。
また、共生モノでは無理なクリーニングが行われていることが少なく、より自然のままであるとであるということも挙げられます。
※透明でピカピカな水晶の中には、掘り出したときは酸化鉄などに覆われていたものを強力な酸などで取り除いているものがあります。

鉱物標本では、結晶単体ではなく、母岩付きのものの方が価値があるとされるのも、やはり、その鉱物が形成された環境を推し量ることができるからでしょうね。
※ただし、はずれた結晶を接着したものや、結晶のついていない母岩に結晶をくっつけた標本もあるので注意!
なんのかんのと言葉を重ねていますが、私にとっての共生モノの魅力とは、複数の鉱物が、それぞれの魅力を発揮して、ひとつの世界を作っていることだと思います。
感覚的には「ガーデンクォーツ」に似ているかもしれません。
便宜上、たとえば水晶の単結晶にフローライトがくっついているような場合でも「共生モノ」と表現しますが、よりわがままに規定すれば、「ひとつの母岩に複数の鉱物がくっついて景色をつくっているもの」になります。

海底の小世界

たとえば写真の石のような感じです。
きれいでしょう! インド産で、カルセドニーの上にオケナイトとアポフィライトが乗っかっています。
贅沢を言えば、もうちょっとアポフィライトが欲しいかな……と思うのですが、くっついているアポフィライトはすごく透明感があります。
石なのに、そのモコモコしたルックスでどうしても石に見えないオケナイトは、この共生モノの場合は、さほどモコモコしていませんが、カルセドニーの上にころころしているさまは、海の中の生き物(ウニとかウミウシとか……)のよう。ちょっとクリーム色がかっているので青いカルセドニーとの色の対比も抜群です。

そして、このカルセドニーの色!
私の目を惹いたのはまずこの色でした。半透明のセレスタイトという感じの、ちょっぴりグレーがかった水色です。全体が同じ色ではなくて、部分的に色が薄く、濃淡があるところがニクイです。
しかし……たしか、カルセドニーは、二酸化珪素の「目に見えない結晶が集まったもの」でした。一方水晶はその結晶が自由に成長し、目に見える形をつくったものです。
……えーと。
このカルセドニー、結晶しているように見えるんですけど……。
※鉱物ならば「結晶している」のは当たり前。この場合は結晶の形(自形結晶)をしている……が適切です。
表面だけでなく、断面を見てもしっかり結晶しているよう自形結晶に見えるのです。
これはカルセドニーなんでしょうか。それとも水晶と言っちゃっていいのでしょうか。
水晶……ならば、青い水晶再び♪なんですが。

(2004年9月7日、ブログ掲載)
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