カザフスタン産 レッド・アメシスト

ヘマタイト・マジック




赤くてもアメシスト

今回のネタは「カザフの赤」……と呼んでいる、カザフスタン産のアメシストです。
「赤」と呼んでおいてアメシストとは、どういうことだと思われるかもしれませんが、赤いんですよ、この石。
右の断面写真の下部をよく見ていただくと、アメシストであることを示す紫色が見えると思います。

一応説明しますと、柱面のない「つくつくスタイル」のアメシストをヘマタイトらしき赤い皮膜がコーティングしています。
このコーティング膜はあちこち引っかかれたような疵があり、光の反射で油膜っぽい虹色にも見えます。
断面図では、赤い膜の下が黄色く見え、シトリンかと思われるのですが、結晶の根本の方は紫色です。さらに、ヘマタイトの小片がインクルージョンされています。(ラベルではヘマタイトですが、ゲーサイトかも……?)
シトリンと見まがう黄色は、『ヘマタイトが入ると、こういう色になることがあるかもしれない』そうです。(石屋さん談)

高さ3.5センチくらいの小さな石ですが、結晶の形もおもしろく、光に透かすとヘマタイト膜のおかげで燃えるような深い赤にも見え、その中にインクルージョンのヘマタイト片がうかんで、ちょっといちごジャムっぽいです。
先ほどからヘマタイトだのゲーサイトだのと言う名前が飛び交いますが、実のところよくわかっていないので、調べてみました。
……両方とも鉄の鉱物です。
ゲーサイトは「水酸化鉄」を主成分とする鉱物で、同じ成分で結晶の具合が違うものに「レピドクロサイト」があります。(同質異像鉱物/化学組成は同じで結晶形が異なる)
『ゲーサイトを280℃〜550℃で水素還元すると、ヘマタイトと呼ばれる酸化鉄を経て、マグネタイトに変化する』と説明されていました。
ひとくちに鉄といっても、水晶を赤くしたり、黄色くしたり、中に内包されたり、よくもまあ、いろいろな表情を作り出すものだと感心します。

(2004年10月2日、ブログ掲載)
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。


産地はMangyshlak Peninsula。カスピ海に突き出た半島のようです。


 

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