これも天使? タイトルのわりに、宗教的にはなりえない石雑記です。 天使にゆかり(?)の石と言えば、 セレスタイト(天使の石・天国の石) エンジェライト(天使の石、天使を呼ぶ石) エレスチャル(天使の贈り物)エンジェルブレッシング・クォーツ(天使の祝福) ……というところでしょうか。 これらの石よりもネーミングにひねりが利いているのが、セラフィナイトです。 森を思わせるような深い緑に放射状に広がる銀の筋が天使の翼を思わせることからセラフィナイトと名付けられた……と説明されていることが多いですが、そのままずばり「エンジェル・ウィング」じゃないのには、なにか理由があるのでしょうか? ご存じセラフィナイトの語源は熾天使(セラフィム/ Seraphim )です。 天使には9つの階級があるとされ、上から、 熾天使(セラフィム Seraphim ) 智天使(ケルビム Cherubim ) 座天使(スローンズ Thrones) 主天使(ドミニオンズ Dominions) 力天使(ヴァーチュズ Virtues) 能天使(パワーズ Powers) 権天使(プリンシパルティーズ Principalities) 大天使(アークエンジェルス Archangels) 天使(エンジェルス Angels) となっています。※諸説あるそうで、これは一例です ご覧いただけばわかるように、熾天使は天使の中でトップの位。神に最も近い天使ということですから、ちょっと地味めの外見とは裏腹に、とても立派な名前だったわけですね。 石に羽毛の柔らかさ 正直に言いますと、最初、セラフィナイトについては、ロシアの石というところには惹かれていたのですが、いまいちピンとこなかったのです。 「銀の筋が羽根のように見え……」といわれていても、これが羽根? と、納得できず、セラフィムを名前につけるなら、赤い石の方がいいんじゃないの?……なんて思っていました。※セラフィムの語源は、ヘブライ語で「燃える」「蛇」。 でも、1個くらい欲しいかなあ……なんて、まったく不純な動機でたまたま店頭にあったセラフィナイトを物色していて、その中からやってきたのがこの石です。 形はタンブル。店頭にはスライスや丸玉、そしてこれよりも小さなタンブルがありました。 1個くらい、というのなら、安くて小さいタンブルで十分だったのです。 なのに、この石を選んでしまった理由は、銀色に輝く部分ではなく、深緑に沈んで見える部分でした。 右側の写真を見て下さい。 羽毛が幾重にも重なっているように見えないでしょうか? 不透明でツヤ黒な石なので、写真が撮りにくく、未だに満足に写せないのですが、肉眼でははっきり、森の緑の羽毛がふんわりと幾重にも重なり、中に何かを包み込んでいるように見えるのです。 本当に羽根だよ! とびっくりし、セラフィナイトのネーミングも頷けると一人で納得してしまいました。 石のはずなのに軽く柔らかい羽毛の姿を持ち、指を弾く硬さなのに(でもモース硬度は2〜3と柔らかい)、中に何かがあるように見える不思議。 この石のおかげで、セラフィナイトは一気に気になる石へとランクアップしました。 ……ところが。セラフィナイトがすべて羽毛っぽく見えるのかというと、そうではないようなのです。 スライスでは無理なのは当然ですが、丸玉やタンブルでも、同じように見える石にはお目にかかっていません。 羽毛っぽく見えたのは、この石がたまたまそう見えただけだったのでしょうか? ところで、セラフィナイトというのは、宝石としての名前で、鉱物としては「クリノクロア」といいます。和名は斜緑泥石。そう、緑泥石なのです。 やっぱ、私って……(以下略)。 ★追記 このままではタイトルが意味不明かも……ということで追記です。 タイトルの「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」は、セラフィムが歌う、三聖頌(トラスアギオン/Trisagion)と呼ばれる神を讃える歌なのだそうです。 (2004年10月4日、ブログ掲載) |
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