アフガニスタン産 ルチル(or角閃石)入り水晶

厳しい大地の柔らかな色





花びら色の水晶

これまでアフガニスタンの石というと、ニュース映像等で見るアフガニスタンの風景のイメージ通り、荒々しい見かけの石という印象があったのですが、10月のIMAGE2004で手に入れたこの石は、何とも柔らかな花びらのような色合いです。

お店の人の話では「ルチル入り」ということでした。
ほかにも半透明の白や不透明白、キャラメルミルクのような色合いの結晶もありました。
ルチルでこんな色になるなんて驚きです!
他の人からは「アンフィボール(角閃石)」ではないかと言われましたが、どうなんでしょう?

真ん中が全体像ですが、クラスターの中心部分が特に色が濃く不透明で(右上)、端に行くに従って淡くそして半透明になっていきます(左上)。
右上の写真のように不透明な部分では、なるほど「シルキー・クォーツ」と呼ばれる角閃石入りの不透明な白い水晶に似て見えます。
一方、半透明の部分を拡大すると、中を満たしているのは繊維状のもので、ルチル……といえなくもない光沢を帯びて見えるのです(左下)。

厳しい大地の色はやさしい

この石を買ったお店では、アフガニスタンのどこの産出かまでは聞くことができなかったのですが、おそらく同じ場所の産出であろうと思われる石を扱っているWEBショップでは、「Menjan Mine Badakhshan Prov. Afghanistan」と表示されていました。
アフガニスタンのバダクシャン州、メンジャン鉱山……ということになるのでしょうか。バダクシャン州といえば、場所的にはアフガニスタンの北東部、ヒマラヤの西につながるヒンドゥークシ山脈の石……ということになります。

政治的にも地理的にも厳しい場所から、こんなやさしい色合いの石が出たのかと思うと、なんだか不思議な気分になります。
そういえば、バダクシャン州は、美しいラピス・ラズリの産地でもあるようですし、くわしい産地はわかりませんが、アフガニスタンからは、ごくわずかですが濃くて美しい色合いのローズクォーツも産出します。
考えてみると、アフガニスタンの石は、豊富な色彩に溢れているのかも……。いま、厳しい社旗状況にあるアフガニスタンの未来が明るいものであるよう祈らずにはいられません。
(2004年11月3日、ブログ掲載)


 

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