ブラジル産 ブロッカイト&ルチル入り水晶

光と石と浄化





浄化と光触媒

スピリチュアルな石の世界では「石の浄化」がたびたび話題になります。
日光や月光に当てたり、水で洗ったり、ハーブの煙でいぶしたり塩に漬けたり。水晶のクラスターの上に乗せるとか、雷が鳴っているときに外に出すと良いなんてことも聞いたことがあります。
私自身は、石を瞑想や願掛けに使ったことがないので、浄化については、その説明を日光や水に弱い石をチェックするのに利用しているくらいですが……。
なので、タイトルは「浄化」なんですが、スピリチュアルな浄化とは路線の違うお話です。
そのネタになってくれるのは、ブラジル・コリント産のブロッカイト入り水晶
鋼色のほそーい繊維状の鉱物がきれいに束ねられたように入っています。
見れば見るほどどうやってこんな繊細な構造のものが水晶の中にインクルージョンされたのだろうと不思議になります。

この水晶そのものが「ブルカイト入り水晶」として売られていたので、最初は、この繊細な結晶全体がブルカイト(ブロッカイト)だと思っていたのですが、ブロッカイトは羽毛のように見える結晶の
「芯」に当たる部分で、細く繊維状に見えているのはルチルだと言うことです。

ブロッカイトの名前は、イギリスの鉱物学者にちなんでいますが、別名「板チタン」と呼ばれるようにチタンを含む鉱物で、ルチルとは同質異像の関係にあります。
鉱物には化学組成が同じでも性質や結晶構造の異なる組み合わせがあります。
この関係を
同質異像といいます。
ルチルとブロッカイトの組成は、「TiO2」。
実はこれ、昨今話題の
「光触媒」なんですね。
光触媒物質を塗ったものに光が当たるとそこで化学反応が起こり、汚れやにおいが分解されるというアレです。
光触媒物質が二酸化チタンというのは、頭のどこかにあったのですが、まさかそれが水晶の中にあろうとは!
ルチルといえば、金色のものは金運を呼ぶとか、他の色では直感力や創造性を高めるとかいわれますが、今後光触媒がさらに身近なものになっていくと、
「強力な浄化力を持つ石
なんていわれることにならないでしょうか。

(2004年11月7日、ブログ掲載)


この「ブロッカイト入り水晶」、最近はプラチナ・ルチルと呼ばれていることが多いです。
ところがルチルには、銀色に見えるため、「シルバー・ルチル」と呼ばれているものがあります。
個人的にはブロッカイト入り水晶ことプラチナルチルとシルバー・ルチルは見た目が異なっていると思っているんですが、ビーズになると見分けにくいので、本来シルバー・ルチルと呼ぶべきものが、よりレアなプラチナルチルと呼ばれていることが多いです。

そんなことでいいんだろうか?
……というわけで、プラチナルチルの特徴について考えてみました。 こちら
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