車じゃなくて スーパーセブンという、ちょっと水晶とは思えないような名前の石があります。検索したら、車関係ばかりヒットしました。(石の方の)スーパーセブンは、クリスタル研究家のA・メロディ氏が名づけた水晶の一種で、メロディーストーンと呼ばれることもあるそうです。あるとき、石好きさんの集まりで見せていただいたことがあるのですが、それはそれは美しいものでした。 スーパーセブンは、クリアとスモーキーとアメシストが混じった水晶に、ルチル、レピドクロサイト、ゲーサイト、カコクセナイトがインクルージョンされたものとされています。 (3種類の水晶+内包物4つで「7」ですね) 要するに、いろいろゴージャスに内包物が入った石ということで、インクルージョンもの好きの私としては、サイキックな能力を促進するという意味抜きでも、たいへん魅力的な石です。 部分か全体か ところが、時々見かける「スーパーセブン」は、どうも一つ二つ足りないんじゃないかと思うものが多々あります。 インクルージョンが主役なので、自然と磨きものが多くなる、つまり原石を分割したものが多くなるわけですが、もとの大きな塊が「スーパーセブン」ならば、カットされた石もそうなんでしょうか。 石屋さんに聞いてみたところ(そこは、ブラジルまで直接仕入れに行かれています)、現地の人が、スーパーセブンだと高く売れるというので、インクルージョンの多いものに、勝手にスーパーセブンとつけちゃうことがあるそうです。 あらら……。こまったもんです。 まあ、私はインクルージョンが魅力的なら、それで満足してしまいますが、正しくないネーミングの値段を上乗せされちゃうのは、ありがたくありません。 その上に困るのがこの「7つ」をちゃんと見極められない自分の目です。 水晶の色については何とかなるでしょう。(たぶん) 問題はルチルをはじめとする内包物です。ルチルくらいは見分けられるかと思ったのですが、どれがルチルで、ゲーサイトなんだか自信が持てません。カコクセナイトにいたっては、えーと……というありさま。さて、写真の石には何が入っているでしょう? スーパーセブンとして売られていたわけではない、ブラジル産のキノコ水晶です。 ふつう、キノコ水晶(セプター水晶)というと、溶けかけたソフトクリームか帽子のように盛り上がって被さっているものが多いのですが、これは乳白色の水晶の上に柱面のないDTの紫水晶を具合良くくっつけた感じで、形の面でも個性的です。 紫水晶の部分には、あらゆる方向へのファントムが確認でき、スモーキーも入っています。 これでもクリア+スモーキー+アメシストの色合いはOK。 残るは中身なのですが、丸くて黒いものと、短くて細い棒状のものと、小さな斑点状のものが確認できます。 さて、これは? (2004年12月14日、ブログ掲載) |
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