ブルガリア産 アメシスト

光を選ぶ石




 くもり好きな石

石の写真を撮るには、晴れている方がありがたいのですが、中には曇り空の光の方がきれいに撮れる石があります。
それがこの石。ブルガリア産クローライト付きアメシストです。

言うなれば、霧に包まれた深山。
人の侵入を拒むような……というのではなく、人が未だ知らない場所。そんな感じ。
形が整っているとは言い難いですが、私にとっては魅力的。
……とはいえ、「インテリアの一部に♪」とか、「いつもおそばに」とは言い難いものがあります。
魅力的だけれども日常生活空間では激しく「異物感」あり。

手持ちの石を形で分類してみると、「手のひらサイズ以下」という自己ルールがあるため、数でトップは単結晶で、続いてクラスター、磨きのポイント、ぐっと少なく丸玉・繭玉、カボション、アクセサリの一群……の順。
「磨きなんて邪道だ」というわけではなくて、磨いていないごつごつさ、時にじゃまになるくらい無骨なのが好きなんですね。
となると……当然のことながら身につけられない率がかなり高い……。

そもそも、原石よりも磨き、磨きよりもアクセサリー、と、人の手が加われば加わるほど物理的な人との距離も縮まっていくというのは、当たり前と言えばそうですが、考えようによっては興味深いものがあります。
それはさておき、上記のランキングでもおわかりのように、原石派である私と石との「距離」はというと……案外遠いかも。

もちろん、原石派は誰でも遠いというのではなく、あくまでも「私限定」で遠いような気がします。
たとえば、クリスタルワークやヒーリングの世界では、原石というのはごく一般的ですし。

 石との距離

ところが、私は、石と「ワーク」したり「瞑想」したり、石に願いを掛けたりしたことがありません。
少なくとも何かの結果を期待して「石を使った」ことはないのです。
考えてみれば、石との出会いこそ「パワーストーン」でしたが、石の種類の多さを知り、その効能書きをおもしろがって読んだ程度で、さっさと原石へと興味を移してしまいました。

誤解を恐れずに言うならば……私は「石にパワーがある」とすら思っていないのかもしれません。
石の気/バイブレーションを感じるとか、石が目覚めるとか、そういうことに対してはあこがれすら感じているのに、「石と一緒に何かをしよう」という意識がないのです。
むしろ、

私が感じているのは「挑戦」です。


目の前にあるこの石から、何を感じるのか……感じられるのか。
それを自分自身に証明するために、私は写真を撮ります。
撮れなければ撮れるように工夫し、試行錯誤します。

石から感じたことを、どのようにふくらませられるのか。
自分にできる手段として、石の写真にタイトルを付けます。
タイトルを付けるために、頭を絞り、語彙の少なさを嘆き、安易な言葉を選びたがる自分の甘えを切り捨てようとします。

石から感じ、ふくらませるためにいったい何ができるのか。
決して外向的な方ではないのですが、石がらみでは出かけ、他の石好きの人と出会い、こうしてブログもはじめてみました。
ヒマラヤ水晶について調べはじめたように、何かをきっかけとして自分に新たな機会を見つけたいと思っています。

 
私的パワーストーン解釈

……そう、私にとって石は、何かをしてくれるパワーを持つもの、というのはなく、自分に自分で何かをさせるきっかけを秘めたものなのです。

その何かとは、物理的なものとは限りません。
自分自身を「日常生活」に沈めてしまわない何か、自分の身の回りだけの狭い世界に小さな穴を開ける何か、「自分」という視点をはずれてものを見るもう一つの視点……そんなものです。

つまり、私の言う「挑戦」は、自分が自分にしかけた「挑戦」であり、「挑戦的な」気分にさせてくれる石こそが、私にとっての
「力のある石」ということになります。

私にとって、石は石。
しかしそれは、見知らぬ場所(産地)や地球そのものや、ひいては時間や宇宙にまでつながる
「鍵」のようなもの。
だから、石それぞれに特有の結晶も、何かの理由でそれが阻害されたゆがみも、付着した緑泥も……すべてが美しくていとおしい。

……財布に与えるダメージだけは可愛くないですが。


(2004年7月6日ブログ掲載)

 

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