マダガスカル産 オーシャンジャスパー

潮騒の石





 カラフル・ジャスパー

今回ネタ石は、オーシャンジャスパーです。

微細な水晶の結晶が集まってできた石がカルセドニー(玉随)
その中で縞模様のあるのがアゲート(瑪瑙)、不透明になるとジャスパー(碧玉)なんだそうですが、よくよく見ていくと、だんだん区別が付くどころか、ますますわからなくなってくるのがコワイです。

……と、ぼやくのはちょっとおいておいて、オーシャンジャスパーは、ご存じマダガスカル産のカラフルな石です。
カルセドニー(瑪瑙やジャスパーはカルセドニーの変種)は、水晶と同じく、地表近くまであがってきたマグマの中にできた空洞に珪酸を含む水が入ってできますが、水晶が高温高圧下で成長するのに対し、カルセドニーはずっと低い温度で形成されるのだそうです。

このとき、緑泥岩や流紋岩のつぶが「まりも」のように浮かんだままカルセドニーが形成されため、磨くと同心円上の丸い模様が現れるのが、オーシャンジャスパーの特徴です。

写真の石でも小さな粒がころころしているのが見えます。
この石の場合、色は緑とベージュというおとなしいものですが、中にはくっきりはっきりしたピンクもあるのですから、見ていると楽しくなってきます。


 
無意識の趣味

あるとき、無性にオーシャンジャスパーが気になった時期がありました。
探せばそれなりに数が見つかるのですが、色も模様も実にさまざまです。
あれでもない……これでもない……と、なかなか気に入ったものが見つからなかったのですが、やっとのことで「これならば」と買ったのが写真の石。
その後さらにひとつふたつ数が増えたオーシャンジャスパーを見て、自分がこの石に何を感じていたのかがわかったような気がしました。

一言でいえば、それは
「浮遊感」
ころころした小さな粒が永遠に沈むことなく浮かび続ける、無重力感覚でした。

それを証明するように、うちのオーシャンジャスパーにはすべて透明な部分があります。
「せっかくだから、ハデなピンクのがいいかも」と思って探しに行っても、買って帰ってくるのは透明な部分があるタイプなのです。
オーシャンジャスパーは、その名の通り海底の地層から採掘されるそうですが、その石が丸い粒を浮かべた、海底の光景を思わせる表情を持っているというのは、偶然とはいえ、ちょっと神秘的です。

(2004年12月15日、ブログ掲載)


 

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