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ビバ! インクルージョン 水晶のインクルージョンの王道といえばルチル! 金色だったり、赤だったり、太かったり、細かったり。ひとくちにルチルといってもその表情や色はさまざまで、ついつい目を奪われ、手元に「お迎え」してしまいます。 2003年12月の池袋のミネラルショーで「お迎え」したこの石は、わずかに色づく程度のシトリンに、ルチルが入っています。 何と言っても、見どころは 「たなびくようにウェーブする、ルチル」でしょう! 水晶が結晶する前は……? 右側のカットは、そのアップ。 ルチルでも特に細くて繊細なものを「エンジェル・ヘアー」と言いますが、これぞまさに天使の髪。 こういう石が量り売りで売られているのですから、ミネラルショーおそるべし、です。 さて、ルチル入り、トルマリン入りなど、水晶に内包される鉱物はさまざまです。 トルマリンなどでは、熱水中で浮かぶように結晶したものが水晶が結晶する際に取り込まれたと聞いたことがありますが、ルチルでは母岩から生えているような状態で内包されているものも見られることから、先にルチルが結晶していたところに、あとから水晶が結晶したのでしょう。 すると、この石の場合は……? このルチルはまさしく髪の毛みたいに結晶したのでしょうか? いくらエンジェルヘアーでも、これが単独で岩から生えていたらちょっと不気味かも……。 波打つルチルの謎と美 水晶は何万年何億年もかけて成長すると言われていますが、それほどゆっくりとした成長で、どうやってルチルが波打ったままインクルージョンされることができるのでしょう? 考え出すと謎は深まるばかり。 ファントムにせよ、こういうルチルにせよ、永久に動きをとどめたような水晶の内包物を見ていると、私はなぜか「音」や「音楽」という言葉を連想します。 ルチル入りの水晶の写真を撮るには、一にも二にもルチルを美しく輝かせることにあります。 コツは、カメラ構えた状態で石が一番きれいに見えるよう、「石の位置」と「カメラの位置」を微調整することでしょうか。 カメラの位置を工夫せよ カメラの位置というのは、意外に盲点で、カメラの位置を変えると見え方がかなり違ってきます。これは普通の写真にも言えることです。 スナップ写真を撮る場合、たいていは立ったままカメラを構えますが、機会があれば、手近なところに昇って高いところから、逆に、しゃがんで低い視点で、あるいは、下から見上げるように、もしくは、思い切って画面からはみ出るくらいアップに……など、いろんな視点で撮ってみて下さい。いつもと違ったおもしろい写真が撮れるはずです。 石の写真の場合なら、斜め上から見下ろすだけでなく、石と同じ高さまでカメラを下げて見るとか、あえて逆光で撮るとか、虫眼鏡、ルーペで一部分だけ拡大するとか、いろいろ変えて撮ってみるときっと新しい発見があるはずです。 (2004年7月16日ブログ掲載) |
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