原石好きの磨きもの 石を見る、石にふれる、石を写真に撮る……。 石に接するにもいろいろな方法がありますが、そこに、石の影を見るというパターンをひとつ。 今回ネタは、珍しくも磨きものです。 原石の形を愛する私にとって、丸玉などの形に加工されたものはちょっと手がのびづらかったりします。 磨かれていることで、色や内部がより美しく現れるところはすてきだな……と思うのですが、形を楽しむところまでは至らないようです。 そのせいでしょうか、磨きものの定番、ハートは一個も持っていません。(※2004年7月の段階で) ポケットの中のお供 そんな中にあって、ヒマラヤ水晶(インド、パルバティー渓谷産)のシヴァリンガムは、ちょっと例外です。 長径3.7センチほどで、ポケットに入れていても、丸玉ほどじゃまにはならず、原石のようにカケや疵に神経質にならなくても良いので、もっぱらポケットの中が定位置。 一応袋に入れていて、始終ポケットの中でコロコロ磨かれ状態のせいか、買ってきた時より一段とツヤツヤで透明感も増したように見え、中のルチルもはっきり見えます。 手に握れば、なんとも収まりの良い形。 写真を撮る見地から言えば、丸玉よりも形に方向性があって、(見る方向によって変化があって)アングルを考えやすいような気もします。 「影」の美しさ発見! そんな「毎日のお供」くんを写真に撮っていて、思わず目を奪われたのが、その影。 写真は、斜めから射し込む日光で撮ったものです。 楕円形の石の影が丸く映り、そのなかにはろうそくの炎のような形の光。 いったいこんな形がこの石のどこから出てきたのかと考えてしまいます。 ろうそくの炎、と書きましたが、この形が「シヴァリンガム」とい、ご神体として祀られているそうだ……という話が頭にあった私は、とっさにそれを「祈りの手の形」という言葉に置き換えました。 丸玉がレンズの役割を果たして光を一点に集めるように、繭玉ではこういう形で集光するのでしょうが、とても意外なこの光の形は、光によって現れた、石のもう一つの表情だと感じました。 このように石そのものではなく石の影の表情を見るには、原石よりも丸玉やシヴァリンガムなどの磨きものの方がむいているのかもしれません。 このほかにも、透明度は高いのに、クラックが目立つローズクォーツの丸玉を、ペンライトのレンズにくっつけ、夜、照明を消した部屋の壁にローズクォーツ越しの光を投げかけると、光と影の不思議な模様が描かれました。(さすがに、写真に撮るには暗すぎました) 石そのものではなく、石の影が見せる石の表情……。 こんなところにも石の魅力を見つけて、ちょっとトクした気分。 あ、丸玉の保管・撮影には、十分ご注意下さいね! (2004年7月19日ブログ掲載) |
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