青水晶の素 青い水晶が好きです。 数年前までは、青水晶と言えばスペインのマラガ産のアエリナイト(またはマグネシオ・リーベッカイト)入りの青水晶でしたが、最近では、ブラジル産のインディコライト(青トルマリン)入りの水晶が有名です。 「青水晶」が市場に現れたそのときに居合わせることができてラッキ〜♪という喜びが高じて、インディコライトそのものも好きです(笑)。 インディコライトと申しますのは、トルマリンの中でもリチウムを含むリチア電気石(エルバイト)と呼ばれる種類の中で、鉄によって青く発色したものを言います。 何を堅苦しく言っているかというと、一口にトルマリンと言っても、これは「グループ名」でして、鉱物学的には微妙な成分の違いによってたくさんの種類に分かれます。 そして、分かれた種類の中で色によってさらに違う名前が付いていたりするのですが、これは鉱物学的な名前というよりも、宝石業界などで付けられた名前であることも多いです。 まあ、青ければインディコライトと言っておけば、間違いはなさそうなので、これはエルバイトの中の青い種類でね……などと、めんどくさく言う必要もないのですが、パワスト関係の本では、鉱物学的な区分で付けられた名前と、宝飾系というか、セールス的に付けられた名前が混在している事が多いので、「そういうこともある」ということを、頭の中に置いておいた方が良いかもしれません。 たとえば、同じ石のことなのに、Aの本ではインディコライトと言っていて、Bの本ではブルートルマリンと言っていることがあるわけです。 ほんのり青 さて、写真の石は「ほんのりインディコライト」または「部分的青トルマリン」。 トルマリンの無色のものをアクロアイトというので、アクロアイトとインディコライトのミックスとでも言いましょうか。 トルマリンは世界各地で産出しますが、インディコライトは比較的産地が限られます。 ここのところヒットを続けているアフガニスタン・パキスタンは、その限られた産地のひとつ。 1.5センチほどと超ミニサイズですが、透明な中にすっとインクを一滴染みこませたような色合いがきれいです。 細い結晶を束ねたような形状で、片方がやや広がっていると言うことは、色合いと同じく「ほんのり」放射状結晶……かも。 インディコライトは、黒に近いほど色が濃かったりするものが多く、産出しても美しいものに出会うのはなかなか難しいです。 ……ということで、超ミニ石のほんのりした色合いを、マクロ撮影で楽しむことにしました。 ふふふ、これでも立派に青! 2006年11月4日、ブログ掲載 |
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