放射状!? パキスタン産のアクアマリンです。 2006年6月の新宿ショーで手に入れたものです。 最大の特徴は、ご覧の通りの放射状結晶。 母岩に埋もれた状態の放射状クラスターのアクアマリンの塊がパカッと割れて断面が見えている状態ですが、これで母岩に埋もれることなく結晶が現われていたら、薄青く透明感のある結晶が、まるで花のように開いたすてきな景色の石になっていることでしょう。 断面が見えているおかげで、母岩に埋もれている状態でも放射状の結晶を堪能できるので、パカッと割れた状態も、この場合はありがたいです。 「アクアマリンで放射状!?」 ネット上ではたまに見かけることがありましたが、とても手が届くものではなく、いつか見るだけでも見たいものだと思っていました。 そんな石が目の前に。 珍しさと美しさ、それが手が届くお値段であるというラッキーさに舞い上がり、写真の石ともう一つちょっとタイプが違うものを手に入れてホクホクしていたのですが、気が付いてみたら、放射状結晶に出会うことができたのは、このときだけ。 そのとき売れていなかった石を後に追加ゲットした例はあるものの、新たに入荷してくるのを見ることはありませんでした。 ラッキーなタイミング? そのとき、その場所でだけ産出したのか、たまたま仕入れのタイミングに恵まれたのか、とにかくも、大変ラッキーだったようです。 その後、いろいろページを渡り歩いてみましたが、なぜこのような放射状結晶になるのかはわかりませんでした。 ただ、珍しいものであるのは確かなようです。 エメラルドが放射状に結晶しているものもあるようですが、もちろんこちらはさらにレア! 写真の石は、先端部分の淡い青が、根本にいくに従って濃く、緑身を帯びていく様子がまるで氷か水のよう。 がさがさと、ややもろそうに見える母岩を崩したら、もっとよく見えるのではないか……と、時折よからぬ思いが頭をよぎります。 きれいにクリーニングできるよりも、せっかくの放射状クラスターをボロボロにしてしまう可能性が高いので、当然、チャレンジは却下。 でも…………。 2006年12月2日、ブログ掲載 |
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