鹿児島県産 紫水晶

ひんやりとした色




 居住まいを正す和色。

久しぶりに国産の石。
鹿児島県は串木野鉱山のアメシストです。
ほんのり緑がかっているようにも見えるカルセドニーの上に、小さな結晶がびっしり。
結晶の大きさとしては、300円ゲットだったマダガスカル・アメシストと同じぐらいなのに、この色の差!
写真では、何やらローズクォーツのようにも見えてしまいますが、実物はほんのりと色づいたアメシスト。

岐阜の黒水晶奈良の五代松鉱山の黄色水晶のような例外はあるものの、国産の水晶というと、よく言えば上品な色合いの、悪くいえば地味なものが多いなあ……というイメージがあります。
写真の石も地味といえば地味なのですが、真冬を間近にひかえ、雨がそぼ降りひんやり寒いこの季節に見ると、密やかに凛然と感じられ、ああ、この国の風土の中で生まれた石なんだなあ……という気分になるから不思議です。

外国の、色も鮮やかで押しの強い水晶のように饒舌ではないけれど、ひっそり静かに慎ましく。
見るものが居住まいを正して向かい合えば、何かが感じられそうな。
ちょっとわびさび気分になる石かもしれません。

2006年12月12日、ブログ掲載
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