でかっ! ブラジル産の水晶です。高さは3センチちょっと。 内部の透明度は高いですが、一部柱面に黒っぽい付着物があり、そのために、どこか鋼を思わせる、かげりのある色合いに見えています。 ……と、そんなことはこの際、脇に置いておいて。 ひと目この石を見たとたん、まず目に入り、目に入ったとたんにそのほかのすべての特徴が意識の外に追いやられるような特徴。 それは、この巨大な「窓」 水晶の基本スタイルは6つの柱面(側面)と、それに続いて先端のとんがり部分を形成する6つの錐面(斜めの面)です。 しかし、実際はいくつかの結晶がくっついていたり、ひとつに見えて実は二つの結晶が内部で絡み合うように成長していたりするせいで、6つの柱面、6つの錐面の他にもいくつか余分な面が現われます。 専門的にはこれらの面を「X面」とか「Z面」と呼びますが、クリスタルヒーリングの分野では、水晶の特徴的な面の形によって、いろいろな名前が付けられています。 (くわしくは、石の雑学辞典の中の「面の形」をご覧下さい) 中でも錐面と柱面の間に現われる菱形の面を「ウィンドウ」と言います。 (この菱形が左右に傾いて平行四辺形になると別の名前になります) 写真の石の場合は、この面が大きくなりすぎ、石の幅を超えてしまって、厳密に言うと菱形ではなく六角形になってしまっているのですが、それでもこれは「ウィンドウ」、いやいや「ビッグ・ウィンドウ」とでもいいたいような大きさで、強烈な存在感を示しています。 石が人を見る窓 さて、クリスタル用語の「ウィンドウ」は、「自分の内面への窓」であるとかいわれていますが、写真の石は、この「窓」の面だけが曇っているのです。 それは、なにやら意味ありげ。 曇っているがゆえに「向こうを見ることができない」のか、曇っているがゆえに「目ではなく心で向こう側を見よ」ということなのか、「窓」が曇っているのではなく、「向こう側」そのものが混沌としているというべきか。 はたまた、「窓の向こう側を見るには、まだ時期ではない」というイメージなのか。 (「資格がない」というのは困りますが) ひとつの面のみが磨りガラス状になっているのも不思議ですが、その面に「窓」という名前が与えられたとたん、さまざまにイメージが広がり始めます。 池袋ショーに持っていって、石好き仲間の一人に見ていただいたところ、「何か情報に繋がる」「向こうがこちらを見ている」のだそうです。 なるほど、こちら(人間)が見る窓ではなく、石が見る窓というイメージもあり得るわけです。 ここまで来ると、単に「窓」というよりも「門(ゲート)」とでもいいたい気分。 それはきっと、さらに広い石好き世界への門だと思うのです。 2006年12月19日、ブログ掲載 |
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