ブラジル産 ガーデン・ファントム

ジャングル・ファントム




 ガーデンでファントム

ブラジル産のガーデン・ファントムのポリッシュです。

ご存じ、ガーデン・クォーツといえば、水晶の中にクローライト(緑泥石)などが内包されて、庭園のごとき景色を作りだしているもの。
ファントム・クォーツと言えば、水晶の成長途中で結晶の表面に不純物が付着し、水晶がさらに成長したため、それがそのまま結晶の中に取り込まれて、不純物がかつての結晶の形となって水晶の中に見えるものです。

この場合の不純物には、当然クローライト(緑泥石)などもあるので、クローライトによって形作られた緑色のファントム(グリーン・ファントム)というのもあれば、もっとたっぷり内包された結果、ガーデンがファントム状になっているガーデン・ファントムというのもあるわけです。

どこまでがグリーン・ファントムで、どこからがガーデン・ファントムかという基準などあるわけがないので、それは見る人次第というわけですが、私の場合は、ファントムが透けて見えるようなものはグリーン・ファントム、ファントム内部にクローライトがぎっしりの場合はガーデン・ファントムと呼ぶことにしています。

 
個別判定で

ところが、今回の写真の水晶はの場合は、ファントム内部に緑泥ぎっしりの密度の高いファントムのように見えますが、実は内部は透明。石の下の方を見ると、そのことがよくわかります。
磨いてある底から見ると、ファントムの裏側も見えます。

KURO的わがまま規定、「透けて見えるようなのはグリーン・ファントム」に従えばこれはグリーン・ファントムということになってしまいますが、このもこもこ具合、緑一色ではなくいろんな色が混じった様子は、ガーデンの要素大。まるで、森を空から見ているようです。
そこで、ここは特別判定で「ガーデン・ファントム」ということに。
まるで森のようであることと、アマゾン川を擁するブラジルの石ということから、「ジャングル・ファントム」とでも呼んでみましょうか。

さてさて、この「ジャングル・ファントム」、もう一つ見どころがあります。



2枚目の写真は、1枚目の写真のちょうど反対側から、ファントムの先端付近をアップにしたものなのですが、おわかりいただけるでしょうか。
なんと、ファントムの先端付近から別の小さな水晶が「生えて」いて、それも母体の水晶の中に取り込まれてしまっているのです。水晶の中に別の小さな水晶が完全に取り込まれてしまっているので、これは「マニフェステーション」……ということでしょうか。

水晶の中のもう一つの世界……それがファントム&ガーデンの醍醐味です。

2007年1月7日、ブログ掲載
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