ワイルド・オレンジリバー ワイルド水晶好きさんには、たぶん有名な産地……オレンジリバー産のスモーキーです。 オレンジリバーは、アフリカ南部、南アフリカとナミビアの国境沿いを流れる川で、その周辺で産出する水晶を「オレンジリバー水晶」と呼んでいることがあります。 地図で言うと、こんな感じですね。 オレンジリバー産、またはオレンジリバー水晶といってもタイプはさまざまで、エレスチャルのようなものがあったり、色の濃いアメシストがあったり、中にはもしかして赤いペンキを塗ったんじゃ……? と、つい疑いたくなるようなヘマタイトの鮮やかな赤に彩られた水晶や、それがファントムになったものがあります。 全体的には「土がついたまま」とでも言いたいような、プリミティブで大らかな水晶が多いので、ワイルド水晶好きさんにはたまりません。 その例に漏れず、私もオレンジリバー水晶大好きで、いくつか持っているんですけど、どれも小さなものばかり。どうも我が家ではマダガスカル産にちょっと後れをとっているような……どうしてなんだろう、面白い水晶が多いのに。 意外に少ない、きれいなスモーキー さて、今回の水晶は、やはり小さなオレンジリバー産水晶です。 2006年に新たに発見されたそうな、透明感と照りに優れたスモーキーです。 スモーキークォーツは、水晶(石英)としてはありふれたもので、僅かに色づいているものも含めるならば、産出量は無色透明な水晶に匹敵するか、もしくは多いのではないかと思われます。 しかし、水晶として(つまり、結晶の形を残していて)形が美しく、透明度や輝きに優れたもの……、内包物や共生鉱物ぬきで、エレスチャルのようなものを省き、純粋に原石状態で観賞に堪えるスモーキーとなると、意外にその産地は限られているかもしれません。 美しいスモーキーとして名高いのはアルプス産。 産出量が多いだめに美しいものも出てくる、ブラジル産。 そのほかとなると、私が知っている限りでは、ロシア、ウラル山脈のプイバ、パキスタン北部。 話には聞くけれど、実際にきれいな原石を見ていないのがマダガスカル。 もうちょっと規定をゆるめるならば、 アメリカのコロラド、オーストラリア、カザフスタン、マラウィ。 中国は、ガーネット付で有名ですし、ネパールのガウリシャンカールは、表面がいまいち美しくない。インドは、アメシストと混じったり、内包物の美しさで知られています。 もちろん、ひとつひとつの石を見ていけば、他の産地でも美しいスモーキーがあるでしょうが、まとまって品質の良いものが出る所となると……。 意外にこれが難しい。 光の石と言いたい そこにこの度、オレンジリバー産が加わったわけです。 この産地と、ナミビアなどでは、これまでにもエレスチャル状のスモーキーが出ていましたが、今回の産出はスタンダードなスモーキー。しかも照り良し透明度良しの美人石です。 どれくらいの量が算出し、これからも安定して出回ってくれるのかどうかは、ちょっとはっきりしませんが、ツヤツヤきれいだったので、ついひとつ……。 スピリチュアルな分野では、やれグラウンディングだ、第1チャクラだと、ちょっぴり地味で「縁の下の力持ち」的な扱いのスモーキーですが、透明度と照りに恵まれたスモーキーは、本当に美しい! その色合いにもかかわらず「光の石」とでもいいたい感じなのです。 2007年1月10日、ブログ掲載 |
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