穏やか系 ヒマラヤ水晶です。ガネーシュヒマール産です。 KURO的に分類するならば、とんがり系結晶の緑泥付、(たぶん)角閃石入り。 大きさは、かわいく2.5センチほど。 ガネーシュ産としてはごく普通の特徴でいながら、何故かとても写真写りが良い石です。 きっと、緑泥と角閃石のバランスが良いのでしょう。 しかし、エッジもシャープできりりと透明度も高いのに、こちらの背筋まで伸びるような厳しさではなくて、どことなく日だまりでくつろぐような、柔らかな雰囲気。 ヘンな石、ワイルドな石、ゴツゴツ厳しそうな石……が多い中にあって、ちょっと珍しめの穏やか系石という感じです。 さて……先ほどから「角閃石入り」と繰り返していますが、そのせいでちょっと困ったことになっています。 今まで写真の石のような針状の内包物を持つものを、なんの気なしに「ルチル入り」……などと呼んできたのですが、やはり、これはルチルではないだろうという結論に達しました。 ルチルか、角閃石か? ルチルらしい結晶形も、金属光沢もなく、他産地のルチルと見比べても、ルチルらしくないのです。 国産で「ススキ入り」と称されるものに似ていて、それらは角閃石入り、時にドラバイト(茶色トルマリン)入りだとされているので、ルチルではないとすると、角閃石の一種だろうと思うのです。 (緑色のものはアクチノライト/緑閃石) ルチルと(ネパールのヒマラヤ水晶の)角閃石との見分け方は、以下の2点 ●光沢の有無 ルチルであれば、金属光沢があるものが多いです。 ガネーシュ産ではシルバー・ルチルと呼ばれている白い内包物がありますが、あれは金属光沢と言うより、真珠光沢っぽいので様子がちょっと違います。 ●結晶のしなやかさ ガネーシュ・ヒマール産に内包される角閃石は、 ちょっと「ぼそぼそ」した感じがします。 草っぽいというか、「ススキ入り」と言われるとなるほどと思ってしまうような感じ。 ルチルは細くて長くしなやかに曲がっていたり、短い針状で内包されていても 固くてシャープな感じのものが多いです。 この観点で見ていくと、見れば見るほどガネーシュの「ルチル」はルチルっぽくありません。 逆にこれはちょっと見分けが付かない……という、実は変わり種も見えてきます。 2007年1月16日、ブログ掲載 |
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