ネパール産 ヒマラヤ水晶

三大パワースポット?




 手乗りガネーシュ

ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。
形はころりとずんぐりおにぎり型、高さはちょうど3センチ。
ゴツゴツししてちょっとマットな表面で、内部は透明度が高いのかもしれませんが、傍目にはやや曇っているようにも見えます。
色合いは無色透明というよりは、ややクリーム色っぽいかもしれません。

これといって変なところがあるわけでもなく(笑)、ごく普通に、素直でかわいいころころガネーシュです。
それでも何故か気になって買ってしまったものですが、握ったり、ポケットに入れて持ち歩いたりしているうちに、何だか当初より透明度が増してきたような。最初は気づかなかった虹も、何カ所かあります。
すごくいいけど、壊れそうで取り扱い注意の石たちと違って、まさに「手乗りガネーシュ」♪

……さて。
今日この石を取りあげたのには、わけがあります。
地味だけどかわいくて手乗りなガネーシュ君のお披露目の意味も、もちろんありますが、久しぶりにヒマラヤネタで驚愕の(大げさ)事実。

 
三大……残り二つはどこ?

「地球の三大パワースポットのひとつヒマラヤ山脈の水晶は……」
「三大パワースポットの中でも、もっとも波動が高いと言われるヒマラヤ山脈の……」
……こういう説明を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
私も何度も目にしましたが、今までずっと素通りしていました。
「いかにもそんな感じ」の文章だったからです。

ところが。
「三大パワースポットと言うからには他の二つって、どこ?」
ふとそんな疑問を覚えたのです。
ご存じでしょうか、ヒマラヤ山脈とあとふたつ。

「三大パワースポット」と入力して検索してみたところ……。

あれ……。

「三大○○」というのは、実はかなりいい加減なのが多くて、たしかに3つラインナップされていても、その3つが微妙に入れ替わっていたり、することも多いです。
ですから、「ヒマラヤ山脈と○○と××」「ヒマラヤ山脈と○○と▲▽」「○○と××と▲▽」……というかんじで、説によって内容が変わったり、時にはヒマラヤ山脈がはずれることはあっても、ヒマラヤ山脈はどこかに含まれているのだと思っていたのです。

が。

ないじゃん。
パワースポットという名称が比較的新しいものであるせいか、「三大パワースポット」のキーワードで出てきた地名は多くはありませんでした。
何とパターンは2つ。
ひとつは世界遺産系とてもいうべき、
「マチュピチュ」「ユカタン半島」「エジプト」
もうひとつは、ヒーリングもしくは神秘系……かもしれない
「ハワイ」「セドナ」「ルルド」

ヒマラヤ山脈は入っていない!


確かに「三大パワースポット」で検索するとヒマラヤ山脈は出てきます。
しかし、そのすべてが天然石ショップの説明です。
「三大パワースポットのひとつヒマラヤ山脈……」というアレ。
いったいこの説明の根拠は何だ。伝言ゲームの出所はどこだ。
わけもわからずに説明を書かないで欲しいぞ!

 
どうして世界最古なんですか?

もうひとつ、気になる説明は、ヒマラヤ山野無とヒマラヤ水晶が「世界でもっとも古い山脈」「世界でもっとも古い水晶の一種」とされているもの。
地下で水晶が結晶した時期は実のところ全くわかっていないので、もしかしたら本当は最古の水晶だったりするのかもしれませんが、私はこれもちょっとおかしいと思っています。

……というのも、インドがユーラシアにぶつかってヒマラヤ山脈が隆起したのが5000万年前から1000万年前くらいだと言われています。
(6500万年前や4000万年前という説もあり実は、ヒマラヤ山脈は、世界の巨大山脈の中ではもっとも
新しい山脈なのだそうです。だからこそ、高く、険しいのです。

ヒマラヤ山脈からは、岩塩やアンモナイトの化石が出ます。
ヒマラヤ山脈は、ちょうどインドがユーラシアの下に潜り込むような形になり、ユーラシア大陸の端っこを持ち上げたようになって生まれたものですが、このとき、ユーラシアとインドの間にあったテチス海の海底の地層が一緒に押し上げられてヒマラヤの一部となりました。

つまり、ヒマラヤ山脈は、かつての海底でした。
……とすると、押し上げられて山脈になる以前に、その地層の中で水晶が結晶していた可能性は低いです。
理由は、ひとつは海底であること。
海底の地質は陸上に比べて新しく、現在でも陸上では十何億年前の地層があるのに対し、海底の方は2億年程度だと考えられているようです。
これは、海底の地殻が、地底から湧出しまた地底に戻るベルトコンベアーのようなものであるのに対し、大陸は、ベルトコンベアーにうまく引き込まれずに上に乗っかり続けている板のような物だからです。
もうひとつの理由は、海底で水晶が結晶することが可能であるとしても、巨大山脈ヒマラヤとして形成されるときに、押しつぶされ、折り曲げられ、とてつもない変成作用を受けています。
水晶が、その中で無事だったと考えるよりも、山脈形成のエネルギーによって、熱水が生まれ、山脈と共に水晶が生まれたと考えた方が理にかないます。

……というわけで、私は、ヒマラヤ水晶は、はやくても山脈形成時に生まれたと考えています。

 
ヒマラヤと言うだけで十分じゃないか!

一方そのほかの水晶の山地はどうでしょう。
ウラル山脈などは、世界最古の山脈のひとつ。その形成は3億年前とも言われています。
ブラジルも、古い大陸塊からなる大地ですし、水晶形成の原動力となったのではないかと思っている
パンゲア大陸の分裂は約2億年前。
マダガスカルでさえ、アフリカから分離したのが1億6000万年前〜8000万年前。
どれをとってもヒマラヤより古そうです。

いやいや、ヒマラヤは世界最古の水晶で……とおっしゃるのなら、その理由をお聞かせ願いたい。

私は、ヒマラヤ水晶にパワーがないなどとは申しません。
ヒマラヤ水晶大好きです。パワーがあるのならあって欲しいです。
だからこそ、根拠のない(と思われる)妙な説明は付けないで欲しい。

三大パワースポットだの世界最古だのそんな誰が言い出したかわからない説明を付けなくても、ヒマラヤ水晶はすばらしい。
今もなお蠢く地球の力があふれる場所から、天に向かってそびえ、遠く日本の気候にすら影響を与える、巨大山脈からやってきた水晶だと考えるだけで、私はわくわくどきどき、うっとりです。

2007年2月5日、ブログ掲載
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