ネパール産 緑泥かぶり・ツイン

保たれた形




 うっすら緑泥が引き立てる

ヒマラヤ水晶です。
ガネーシュ・ヒマール産です。

長さは12.5センチ、単結晶のように見えていても、先端は二つに分かれています。
よく見ると、柱面には二つの結晶の接合線が見て取れます。つまり、これは二つの結晶が絡み合うように解け合い、一つになった、ある意味究極のタントリック・ツイン。

クリスタル用語では、ほぼ同じ結晶が二つ、柱面でくっついたものを「ソウルメイト・ツイン」、柱面でくっついていても結晶の大きさが異なるものを「タントリック・ツイン」と言うようですが、ちょっと違う説明では、根本が一つで、先端が二つに分かれているものをタントリック・ツインとするようです。

さて、写真の石は、それぞれの先端は同じくらいの位置にあり、すなわち、二つの結晶は同じ大きさ。
しかしながら、柱面のくっつき具合を見るに、これは、タントリック・ツインと言いたい。

内部は、結晶に境目もわからない、ほとんどインクルージョンなしのクリア。
表面にはうっすら緑泥が降りかかり、マットな感じになっていますが、それがなければ「ウォーター・クリア」と呼ばれるような、透明度の高い結晶だったことでしょう。
緑泥で表面がうっすらマットになっていてさえ、結晶の向こう側が余裕で見えるほどなのです。

いやいや、むしろ、透明度が高すぎて形を失ってしまいそうなところを、うっすらと緑泥がコーティングすることで、形を保っているような、まさしく表面のうっすらとした緑泥によって形が定められているような感じです。
そんなわけで、一見透明度を損なっているような、うっすら緑泥が、実は美しさを引き立てているようで好みです。

2007年3月30日、ブログ掲載
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