この色は…… アフリカはガボン産のロードクロサイトです。 ガボン産ロードクロサイトは、こちらで一度紹介していますが、もちろん今回は別の石。 ガボンはアフリカ中部、コンゴのお隣の国です。 最初にガボン産のロードクロサイトを見たときは、「ほんとにロードクロサイト?」と目を疑いましたが、こうして似たような石をいくつも目にしたということは、ガボンのロードクロサイトは、こういう種類なのでしょう。 少なくとも、こういう一見ロードクロサイトには見えないような石を産出する鉱脈があるということです。 ロードクロサイトといえばピンク色。 「かわいい〜」「きれい〜」「恋愛の石!」……と、世の女性を虜にする、押しも押されぬピンク色の石。 ……のはずが、このガボン産ではピンクというより、赤。 赤と言うより茶色。 赤みがかったこの色は……やっぱりヅケマグロ色というのがぴったりです。 形は最初に紹介したガボン1号と同じ、長さ3ミリ程度の犬牙状結晶で、色合いもあいまって、ロードクロサイトにしてはかなりワイルドな風情です。 この石を見て「恋愛の石よね〜」……とは、なかなか言えるものではありますまい。 実感できる側面から石を追う このように、原石の個性豊かな姿に惚れ込んで追いかけ回していると、自然と石の名前だけで意味やパワーを振り分けるパワーストーンの考え方とはそぐわなくなってしまうのです。 一般的な色形からははずれている「例外」かもしれないけれど、この形、この色は確かにこうして実在する。 そのうえ、自分では石のパワーがわからないとなれば、どうしたって目の前の石を、わかる方法で追いかけたくなるではありませんか。 たとえば、ロードクロサイトの化学組成はMnCO3、カルサイトはCaCO3。 マンガンとカルサイトが入れ替わっただけの、よく似た組成をしているのだから、なるほど結晶の形も似ているわけだ、と思ったり、アフリカからはマンガンを含んで紫色になったスギライト(純粋なスギライトはウグイス色)がでるのだから、同じマンガンに関係するロードクロサイトも何か関係があるのだろうかとか。 鉱物だ、化学組成だと聞くと、いかにも難しくて頭が固そうですけれど、調べてみると結構おもしろくなってきます。 2007年4月16日、ブログ掲載 |
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