”翠” ダイオプテース、翠銅鉱です。
ダイオプテースよりも、和名の方がこの石のすべてを表しているようです。 すなわち、銅を含んだ美しき翠(みどり)の鉱物である……と。 この石の色合いを表すのに「翠」という字を用いているのが心憎い。 「翠」というと「翡翠(ひすい)」を思い浮かべますが、「翠」という字にはカワセミの雄を指す意味もあるのだそうで、清流の宝石とたたえられる、美しく輝くあの翠をこの石の色に用いたのでしょう。 発見されたときは、エメラルドと間違えられたそうですが、無理もない。 見た目でエメラルドではないとわかっても 「同じくらい美しい!」 という驚きを込めて「エメラルド!」と言いたくなります。 美しさともろさ ところがこの石、残念なことにモース硬度は5、劈開もあるので、宝飾品には向きません。 あまり大きな結晶にもならないので、原石で出回ることが多いようです。 原石派石好きとしては、そっちの方が嬉しかったりして……♪ さて、写真のダイオプテース、例によって小さいのですが、全体が小さい割に結晶はやや大きめ。透明感もあって、結晶の形がきれいです。 2005年の池袋ショーでゲットしたものの、やっぱり取り扱いがちょっと怖い。 石そのものの柔らかさもありますが、なんだか母岩が不安です。 持ち運びするする機会は無くても、眺めるために出し入れしたり、写真を撮るのにミネラルタックで固定するときが……! 劈開がないはずの水晶でさえ、当たり所が悪いと、ぱたっと倒れただけとか、ひどいときには数センチの高さからことっと落ちただけで、欠けます。 きれいな石は好きだけど、やっぱりある程度丈夫であって欲しいかも。 2007年6月29日、ブログ掲載 |
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