ブラジル産 リチウム・コーティング水晶

”ライラック・カラー”




 今度は薄紫

連続でリチウム・コーティングの水晶。
今回はライラック・カラー。
改めて言うと、天然の状態で透明な水晶の表面がうっすらとリチウムに覆われ、薄紫色に見えている水晶です。

この水晶は、リチウム・レッドの水晶よりも条件が厳しくて、薄紫色でありながら水晶の透明感をとどめているためには、絶妙な厚さのコーティングが求められます。
薄すぎても色が見えず、厚すぎるとかさかさした被膜になり、単に汚れて見える水晶になってしまいます。

写真に撮るにはさらに難しくて、透明感があるために黒いバックではバックの黒が透けてしまってラベンダー色が写らず、淡い色のバックでは、コーティングの色合いがくすんで写ってしまうのです。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤して写した一枚が今日の写真です。
ラベンダー・カラーと透明感がおわかりいただけるでしょうか。

この色合いも、リチウムだけでなくリチウムと酸化鉄による色合いだそうですが、赤いものと違ってルーペで覗いても、これは鉄かも、リチウムかもという違いはあまりわかりません。

酸化鉄だけのコーティングでも黄色みの強いみかん色から赤みの強いオレンジ色までさまざまな色合いがありますが、リチウムが加わるといっそう表情豊か。

水晶はぴかぴか透明なもの。
表面に何かこびりついているのは、汚れであって、何とかきれいにできないか……そんなことばかりじゃないんだよ、という水晶もあるのです。

2007年7月3日、ブログ掲載
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