どっちの名前? ……の自由を ネパールの東端に位置する、世界第3位の高さを誇る山・カンチェンジュンガの山域で採れた水晶です。 つまりは、立派にヒマラヤ水晶。 ネパール産のヒマラヤ水晶と言えば、ごつごつしたワイルドな形やとんがったシャープな形などの形のユニークさと、氷のような透明感や緑泥の内包など、内部の表情の豊かさを誇るガネーシュ・ヒマール産が有名です。 ところが、同じネパール国内なのに、カンチェンジュンガはご覧の通りの素直な形、そして緑泥を内包しないのが特徴です。 それも、最初は結晶が細い、透明なクラスター・タイプが出回り、続いて写真のようなやや太め、白濁した内包物を持つタイプが出て、最近また透明なクラスター・タイプが多いような。 じっくり見ていると流通しているタイプに波があるようです。 さて、写真の水晶は、ほぼ同じ長さ、太さの2本の結晶、しかも2本ともに両錐の水晶がくっついたもの。 写真だけを見れば「ソウルメイト・ツイン」、両錐なので「スピリット・ガーディアン」とでもいいたいところです。 ところが、この石、2本だけで完結しているのではなくて、写真では裏側にあたるあたりに他の結晶がくっついた、クラスター。 さて、これを「ソウルメイト・ツイン」「スピリット・ガーディアン」と呼ぶか否か。 クリスタル用語の説明では、「同じような大きさの結晶が2本くっついているもの」という程度の説明で、それが単独でなければならないのか、クラスターの一部であっても良いのかは説明されていないようです。 説明されてないのをいいことに、売る方としては、ちょっとでも意味を付けたくて「ソウルメイト・ツイン」としてしまうかも。 しかし、私は「決めるのは持ち主」だと思います。 何でもかんでも隅から隅まで決められているのではなくて、わたしは、これは認めない。これは、こう思うという自由があってもいいはず。 むしろ、理解し見分けて、自分なりに判断する自主性が大切だと言いたいです。 2007年7月29日、ブログ掲載 |
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