インド産! 前回のコランダム・イン・フックサイトに続いて、またもやインド産、赤い鉱物が母岩と一緒に磨かれた石。 これが、スピネル・イン・グラナイト。 つまり、スピネルを含んだ花崗岩を磨いたもの。 ややこしいことに、赤い部分はルビーではなくてスピネルなのです。 スピネルは、結晶の形では何となくルビーと見分けがつきますが、磨いてしまうと、素人目ではどっちがどっちやら。 世界的に有名な宝石でも、赤くて透明なために「ルビー」と呼ばれていたものが、分析してみたらスピネルだった、と言うことがあったそうです。 さて、スピネル・イン・グラナイト。 赤い部分がスピネル、白黒まだら(黒が多め)の部分がグラナイト(花崗岩)。 花崗岩は火成岩の一種である深成岩で、主な成分は石英と長石。そして雲母。 この場合は、だいぶん雲母(黒い部分)が多いらしく、花崗岩ではなくて、スピネル・イン・バイオタイト(黒雲母)と紹介されているところもありました。 違いを確認 赤い部分は、一見ルビーですが、いや、ルビーじゃ無くてスピネルだとわかった上で眺めてみると、 ルビー・イン・フックサイトのルビーでは見られる、そして前回のコランダム・イン・フックサイトでも見られた、あの重なる同心円状の光の筋が見えません。 ルビーでも、方向によって見えないことがありますが、いくつもの結晶が内包されていて、一つも見えないと言うのは不自然です。 そんなこんなで、うむ、やはりルビーではないかも、と再確認。 (追記:ルビーならば紫外線で蛍光するはず。同じ石のビーズがあったので確認してみました) 一時期、ミネラルショーで、丸玉やエッグなどを見かけたことがあったのですが、気がついてみると、あまり見かけなくなってしまったかも。 ミネラルショーのインドのお店は、さりげなーく、おもしろい石が現れて、買い損ねた、次の機会にと思っていると今度は全く見かけなかったりと、浮き沈みが激しいです。 掘り出し物がたくさんで、目移りしまくり!ということもあれば、元気がないこともあります。 当たりはずれの差が大きいですが、やはりチェックはかかせません。 2007年9月3日、ブログ掲載 |
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