今度はカボション ラピス・ラズリのタンブルです。 以前にも一つ紹介しています。 今回は、パイライトの美しさが秀逸。 何とも写真に撮りにくい、ラピス・ラズリの青に泣かされながら撮りました。 青を写そうとするとパイライトが写らず、石の真ん中にピントを合わせると、ラピス・ラズリの青にならない……。 パイライトは、ラピス・ラズリが天然か練りかを見分ける重要ポイント。 安価な練りにはパイライトは入っていないし、入っていたとしても見るからに不自然です。 このタンブルは、流れるようにバランス良く入るパイライトの輝きが魅力です。 もちろん、色も濃くて文句なし。 アフガニスタン・パキスタンの石(個人的)ブームのおかげで、ラピス・ラズリを見る機会が増えました。 ちゃんと気を付けてみると、ラピス・ラズリといっても実にさまざま。 パイライトと母岩の白が縞模様のようになっているもの。 黒に近く見えるほど色が濃いもの。 明るいけれど、やや色の深みに欠けるもの。 色の深みと、青である鮮やかさを兼ね備えたものは、探し出すと意外にないのです。 特に色が淡くて白っぽく見えるものは「デニム・ラピス」と呼ばれてインディアン・ジュエリーに用いられることもあるようです。 私個人としては、全体的に色が浅いよりも、母岩の中にくっきり青が混ざる方が好みかも。 こちらのロシアン・ラピスラズリなどはその良い例ですね。 さて……今回、しつこく「ラピス・ラズリ」と書いておりますが、最近、なるべく「ラピス」と略さないように心がけています。 なぜなら「ラピス」は石、「ラズリ」が青という意味なんです。 だから「ラピス」と呼んでしまうと「石」と言っていることに……。 それじゃ、ちょっと悲しいかも、と反省して「ラピス・ラズリ」と呼ぶことにしました。 2007年9月19日、ブログ掲載 |
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